原作者の梶原一騎が自らを主人公に、フィクションを交えつつ半生を綴った自伝的作品。柔道少年梶一太は暴力事件を起こし、高校を中退する羽目になるが、漫画原作者の道を選び成功していく。彼が様々な格闘家や女性との出会いを通して挫折や成功を繰り返していく物語。大山倍達や力道山との関わりにかなりのスペースが割かれており、戦後の日本のプロレス、格闘技の裏面史を描いた実録物という側面を持つ。当初は「梶原一騎引退作品」と銘打って連載され、『巨人の星』や『あしたのジョー』などの名作が、いかにして生まれたかが描かれる予定だったが、連載の途中で梶原一騎が急逝したため、未完のまま終了となった。