気になる少女マンガがあっても読むのは抵抗があったり、そもそも少女マンガって面白いの? という男性も多いのではないだろうか。そう、少女マンガにだって面白い作品はたくさんあるのだ! 今回は男性も楽しめる比較的恋愛というよりコメディー要素が多いマンガを選んで紹介する。
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読まないのは勿体ない! 男性も楽しめるオススメ少女マンガ!145 Pt.
男性が読んでも楽しめる少女マンガを紹介する。
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概要
『俺様ティーチャー』
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主人公「黒崎真冬」は、気がつけば埼玉全土を統一していた不良番長。子分は多いが友達はひとりもいない女子高生だ。ある日警察に捕まった彼女は、ひとりだけ学校を退学となり、母の怒りを買ってしまう。「今度喧嘩をしたら親子の縁を切る」と脅されながらも、「真冬」は新たな学校「緑ヶ丘学園」に転入。不良だった過去を隠し、今度こそ同性の友達を作って「キラキラした女子高校生ライフを」と思っていた。しかし、転入先には「真冬」の幼馴染みであり、昔埼玉で番長をしていた「佐伯鷹臣」が教師として働いており、彼女を「風紀部」に入部させて学校の正常化を図ろうとする。「早坂香」や「由井忍」も加わって「キラキラした女子高校生ライフ」とは程遠い、波乱万丈な学園生活が今、幕を開けた。本作は『月刊少女野崎くん』で知られるマンガ家「椿いづみ」の作品。少女マンガ雑誌『花とゆめ』で連載されているが、恋愛より「青春」「ギャグ」「バイオレンス」「アクション」が目立ち、面白いストーリー構成で見応えがある。「少女マンガはちょっと……」と躊躇する男性にオススメしたい、終始笑えるマンガである。
『電撃デイジー』
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唯一の肉親である兄を亡くした主人公「紅林照」は天涯孤独の身となった。そんな彼女の心の支えは、兄から貰った携帯電話に届く「DAISY（デイジー）」という謎の人物とのメールのやり取り。ある日、彼女はひょんなことから、学校の公務員「黒崎佑」の下僕として働くことになる。「黒崎」は口が悪く「DAISY」とはまったく正反対の不良公務員で、何かと「照」と衝突するのだが、だんだん親しくなっていく。やがて兄の過去を巡って、「照」は大きな事件に巻き込まれていく――。本作は「最富キョウスケ」が月刊少女マンガ雑誌『ベツコミ』で連載していたマンガである。主人公「照」を、正体を隠して暖かく見守る「黒崎」の、近くて遠い距離感がもどかしい。全体を通して「照」の兄がキーパーソンとなっており、様々な謎が散りばめられている作品だ。
『まとめ グロッキーヘブン』
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主人公「海原まとめ」は女子校育ちのウブな女子高生。通っていた学校が男女共学になって浮かれていたのだが、そんな気分もつかの間。望んでいないにも関わらず、学校一のイケメン「森島集」に数々の破廉恥な行為を次々と働くようになったのだ。実は、「まとめ」は「ラッキースケベ」という体質を父親から受け継いでいた。そして、「集」は「ラッキースケベ」に理不尽な暴力を振るう「暴力系ヒロイン」の血を受け継いでいたのだ……。本作は月刊『ARIA』で初連載となった「みたおでん」の作品だ。“もしもラブコメのお約束が男女逆だったら? ”から始まるありそうでなかった設定が新しく、ハイテンションなギャグが秀逸。少女マンガらしく、きちんとトキメキの要素も入っており、二人の距離は縮まっていく。「お約束」に振り回される「まとめ」と「集」、そして脇を固めるキャラクターたちのラブコメは、少女マンガが苦手でも楽しめることだろう。
『美少年探偵団』
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「私立指輪学園中等部」に通う主人公「瞳島眉美」は、学校の屋上で天体観測をしている最中、「双頭院学」と出会う。彼は校内のトラブルを非公式非公開非営利に解決すると噂される謎の集団「美少年探偵団」の団長である。「眉美」は「10年前に一度だけ見た星を探しているので協力してほしい」と依頼し、「美少年探偵団」のメンバーと共に行動することに。探偵団のメンバー5人は一癖も二癖もある「美少年」。個性が豊か過ぎて実は全てのトラブルの元凶ではないかと囁かれる彼らに囲まれた、にぎやかで危険な日々が始まる。本作は、「西尾維新」原作小説の『美少年シリーズ』を「小田すずか」がマンガ化した青春ミステリーである。「美少年」に囲まれる生活に憧れる人もいるかもしれないが、この作品に登場するキャラクターは一癖も二癖もあるものばかり。「眉美」を無駄にお姫様扱いはしないし、彼女もちやほやされるのを望んではいないので、恋愛要素もなくサクサク読み進められる。また、美麗な絵は「美少年探偵団」を本物の「美少年」として表現してくれている。ストーリーも絵も魅力的な作品である。
『ラストゲーム』
社長の息子、顔もいい、頭もいい。小学生ながらも自分は人生の勝ち組だと思っている主人公「柳尚人」の目の前に現れたのは、転校生「九条美琴」。彼女が来てからというもの「尚人」は勉強も運動も全てにおいて惨敗。初めて「挫折」を経験し、打倒「美琴」を誓った。そして中学・高校と、彼女と同じ学校へ進学する中、「尚人」は「惚れた方が負け」という言葉を耳にし、「美琴」を自分に惚れさせようと決意するのだった……。本作は『LaLa』で連載されていた「天乃忍」のマンガである。「尚人」が「美琴」へ行動を起こすが見事空回りしている様は、彼の自覚していない恋心と相まって、気がつけばページをめくる手が止まらない。「尚人」「美琴」は小中高、そして大学生へと時間が経過するので、読者も彼らを10年くらい知っているような気持ちになることだろう。果たしてこの「ゲーム」の行く末は……? と気になるマンガである。
『私がモテてどうすんだ』
主人公「芹沼花依」は、男の子同士が仲良くしているのを見たり妄想したりするのが大好きな肥満女子高生。ある日、愛するアニメキャラが死んだショックで体重が激減し、美少女に大変身した。それをきっかけに、以前から関わりがあった4人の美男子（先輩、同級生、後輩）からデートの誘いを受けてしまう。しかし、彼女が愛するのは二次元であり、男の子は男の子同士で萌えるもの。自分とでは萌えない……。まさか自分にモテ期が来るとは思わなかった「花依」は果たして――。 本作は「ぢゅん子」が『別冊フレンド』で連載中の作品。「花依」はいわゆる「腐女子」。彼女に好意を寄せる男の子同士で様々な妄想をしたり、デートの誘いもコミケやオタクイベントを優先するほど筋金入り。少女マンガの王道ヒロインとは言えないが、一生懸命で優しく、行動力のある部分が魅力的だ。ストーリーも少女マンガのお約束を踏襲しつつも『私がモテてどうすんだ』の色を出しているラブコメディーである。
『俺物語!! 』
無敵の体と正義感溢れた心を持った主人公「剛田猛男」。「男の中の男」だと同性からは慕われているが、異性にはまったくモテない高校生だ。好きになった女の子は、秀才でイケメンな幼馴染み「砂川誠」を好きになっていた。ある朝「猛男」は、電車で痴漢に遭っていた女子高生「大和凛子」を助け、彼女に一目惚れ。後日お礼に来た「凛子」の様子を見て、助けた時一緒にいた「誠」が好きなのだと思い、彼女の恋が叶うように頑張るのだが……。原作は『高校デビュー』や『青空エール』で知られる「河原和音」。作画は2008年に実写ドラマ化された『ヤスコとケンジ』の作者「アルコ」が『別冊マーガレット』で連載していた。本作はアニメ化や実写映画化され話題になった。王道の少女マンガならば「誠」のような線の細いイケメンにスポットが当たるかもしれないが、本作はそれを裏切り、いかつくてゴツい「猛男」が主人公だ。彼は容姿こそ女の子には引かれ気味かもしれないが、とても心優しい性格をしており、1話読めばその人柄の良さに惚れることだろう。本作は真っ直ぐで不器用で鈍感な「猛男」が、周りと一緒に幸せになる物語である。
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