心を打つ衝撃! 魅せられる「ダークファンタジー」特集324 Pt.

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突然発生したウイルスにより大人たちが死に絶え、吸血鬼の手によって地下都市に囚われた子供たち。血液を提供する代わりに、最低限の生活は守られるという家畜のような生活を余儀なくされた。
ウィルス発症前は孤児院で家族同然に暮らしていた「優一郎」と「ミカエラ」は、そんな生活に終止符を打つべく脱出計画を企てる。しかし吸血鬼の手によって計画は阻まれ、「優一郎」一人が地上へと帰還した。
「優一郎」は家族の仇を討つために吸血鬼殲滅部隊 「月鬼ノ組」へと加わる。ところが脱出の際に死んだと思っていた「ミカエラ」が吸血鬼として生きながらえており、そのことを知った「優一郎」の目的は「吸血鬼たちからミカエラを救い出す」ことへと変わる。
一方の「ミカエラ」は大切な家族である「優一郎」が「人間に利用されている」と思い、こちらも助け出そうと試みる。知識と認識のズレから、互いを思いながらもすれ違う二人。家族の絆、仲間との絆。それらと現実をどのように受け止めて進むのか。目の前の困難に立ち向かう少年たちの懸命な姿が克明に描かれている。

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本作は「何でも願いを一つ叶える」という奇跡と引き換えに、命を懸けて戦うことになった少女らの物語。奇跡を得る代償として、人知れず人類の敵と戦う少女たちの姿が描かれる。
奇跡の使い道や、戦いのスタンスは、魔法少女それぞれに違う。自らに利は無くとも「守る」ために戦い続ける少女、自らのために戦い、多少の「犠牲」に目を伏せる少女。命や絆、守ることの意味など、様々な要素が盛り込まれている。
この作品は全体的に個性的なデザインが多く見受けられる。建物や椅子1つ取っても、他にはないセンスがある。特に魔女の住処はその魔女の特性を表した、これまた個性的な空間だ。本作を観る際には、こちらにもぜひ注目してほしい。

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本作の主な登場人物は、半妖夢で不死身の身体を持つ少年と妖夢を討伐して生計を立てる異界士の少女。
少女は日々様々な手段で少年を討伐しようと試みるが、不死身の少年相手ではなかなか上手くいかない。見かねた少年は少女を諭し、時に協力しながら他の妖夢を討伐して生計を立て直す。ところが彼女、実は「ある一族」のたった一人の生き残りで、本当の目的は、世界をも滅ぼしかねない力を内に秘める半妖夢の少年を倒すことだった。
同じ特異で孤独な存在として一時は少年に親近感を覚えたり、倒すべき対象として関わり合うことを拒絶したり、少女の優しさと強さが随所にみられる作品だ。また、本作には至る所に伏線があり、繰り返し見た時に分かる深みもふんだんにある。ぜひ二度三度と繰り返し観て、その深みまで堪能してほしい作品だ。

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本作は「電撃文庫」から刊行されている「時雨沢恵一」のライトノベルが原作のアニメだ。
モトラドの「エルメス」と共に旅をする「キノ」の物語。1話完結型で「キノ」が訪れる国にはそれぞれ全く違った性質を持ち、ファンタジックな世界を旅しているような気持にさせてくれる。しかし、旅は楽しいだけでなく、安全が保障されているわけでもない。時に自らを助けるために戦い、殺めるという選択肢を取ることもある「キノ」。
また、個性豊かな国の中には、理解しがたい習慣や常識を持つ国もあり、それらは時として「キノ」を巻き込んでいく。人の愚かさ、傲慢さ、弱さ、優しさなどが素直に描かれており、見知らぬ世界の出来事であるというのに、どこか共感せずにはいられないストーリーだ。

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「機械」「魂」「悲劇」。この3つを材料に造り出される悪性兵器「AKUMA（アクマ）」。「千年伯爵」は「AKUMA」を用いて世界終焉への計画を進める。唯一「AKUMA」を破壊できる神の結晶「イノセンス」に選ばれた存在「エクソシスト」達は「AKUMA」に縛られた魂を救い、そして世界の終焉を回避すべく、仲間と共に過酷な戦いに身を投じる。
本作は本当に「戦い」の重みがひしひしと伝わる作品だ。時に傷付き、大切な仲間を失い、助けられなかった後悔の思いに駆られる。安全な戦いなどはなく、絶対的救世主もいない。死と隣り合わせの恐怖、世界を、仲間を失うかもしれないという危機感。そういった感情が鮮やかに描かれており、ストーリーの中の出来事一つ一つにキャラクターたちそれぞれの思いがぎゅっと詰まっている。