ヒロインの三ノ宮かなでは、埼玉県立白南高等学校通う高校2年生。風紀委員長としてきびしく取り締まる彼女には、友達が全くいなかった。
寂しいながらも、真面目に頑張る彼女にできた友達、それが世界征服をたくらむ悪の組織ツクヨミから逃げてきた謎の生物「世界てらす子」だったのだ。
てらす子が持ち出した秘密兵器ドレスと、てらす子を回収するために送り込まれるツクヨミの戦闘員。友達を守るためには、ドレスの力で変身するしかない。
「ドレスチェンジ・スタンバイ!」
瞬く閃光! 轟く轟音! かなでは見事にスメラギドレッサーに変身!! かと思いきや、そんな便利なものではない。変身するには召喚されたドレスルームの中で生着替えをする必要があったのだ!!
ドレスルームがオープンするまでの時間はわずか20秒! しかも時間経過で壁面のガラスの透明度があがっていき、だんだんと外から丸見えになる。恥ずかしい! けど、着替えなければ友達は守れない!
果たしてかなでは、ツクヨミを倒し友達を守ることができるのだろうか!?
少年チャンピオンにて連載終了、最終第4巻が発売中。
りかの正体は、悪の組織ツクヨミのゆりかご隊隊長ゆめまりあ、ゆりかごだった。りかとゆめまりあのまりあは表裏一体。
一つの身体に二つの人格が入った裏と表の姿だったのだ。優しくて泣き虫なオモテのりか。破壊神と称されすべてをぶち壊すウラのまりあ。
激しいまりあの攻撃を受けながら、それでも闘う風紀委員長三ノ宮かなでは二人を助けるために闘うと宣言する。
悪の組織の幹部だったまりあを助けるとは一体どういう事なのか!?
実はかなでがあの日、初めてりかとあった日、りかはかなでに助けを求めていた。優しく彼女を抱きしめて頭を撫でてあげたあの日、かなでに助けを求めていたのは、りかではなくてまりあだったというのだ。かなではりかではなく、まりあに対して、二人に対して助けると告げていたのだった。
みうみうがついにツカサに倒される。
ゆりかご隊の真の指導者とも言うべき、みうみう。
事実上まりあをコントロールしているのはみうみうだった。りかとまりあを使って全てを思い通りにしようと画策していたゲスなみうみうは100%ドレスチェンジを果たした、スメラギドレッサードトウドライブの力によってなぎ倒される。
しかし、みうみうが最後にまりあの力を暴走させ破壊の化身へと変化させる装置で、まりあは巨大な破壊神へと変化してしまうのだった。
果たしてかなで達は、りかとまりあを助けることはできるのだろうか。
闘いはまだこれから。ツクヨミの首領であるスメラギアは圧倒的な強さを誇っており、100%に達したかなでとツカサの同時攻撃でも倒しきる事はできなかった。
果たしてスメラギドレッサーズたちはどのようにして悪の組織と闘っていくのだろうか。そして、闘いの結果はどういう風になっていくのでだろうか。
残念ながらそれを知ることはできない。
最終回では、かなでの唯一の友達だった塔堂 美咲が初登場する。
親友のかなでが悪の組織と闘っている事を知って、アイドル活動をなげうって助けに戻ってきてくれたのだ。
そして決戦の地有明にて最後の戦いが幕をあけ、物語は幕を降ろすのだ。
『スメラギドレッサーズ』、かなでたちの未来にエールを贈りたいと思う。