黄金時代『週刊少年チャンピオン』の名作集!173 Pt.

週刊少年漫画誌の中で長らく独特のポジションをしめている「週刊少年チャピオン」。発行部数では「少年ジャンプ」はもちろん「少年マガジン」「少年サンデー」にずっと負けているイメージがあります。しかし、名編集長・壁村耐三指揮のもと王道の少年漫画路線を強化したことで1977年に200万部を販売し、発行部数でトップの座に立った時期もあったのです。まさに1977年-1980年は「週刊少年チャンピオン」黄金期。この時期を支えた傑作漫画の数々を列挙してみました! ナンバー1少年誌の名に恥じぬ名作が勢揃いです。

『ブラック・ジャック』

『ブラック・ジャック』は1973年~78年まで連載され、その後も1983年まで不定期連載された作品です。手塚治虫の常連キャラクターたちが毎回ゲスト出演する趣旨で開始されたこの作品は、当時低迷していた手塚人気を復活させ、巨匠の地位を不動の存在にしたといわれています。

『ドカベン』

1972年から連載開始され、今でもシリーズが続いている王道野球漫画『ドカベン』。まさに「週刊少年チャンピオン」を代表する作品ですね。連載開始当初は、柔道漫画だってってご存知でしたか?

『百億の昼と千億の夜』

巨匠・萩尾望都が初めて少年誌に連載した作品が『百億の昼と千億の夜』です。1977年に連載を開始しました。この時期に彼女を連載陣に加えた目のつけどころがすばらしいですね。

『750ライダー』

1975年連載開始。当初はシリアス路線のバイク乗り漫画でしたが、途中からノンビリした高校生青春漫画に変貌をとげ、10年にわたる長期人気連載作品になりました。

『がきデカ』

1974年連載開始のギャグ漫画の歴史的名作。「死刑!」「アフリカ象が好き!」「八丈島のきょん!」などのギャグは当時本当にはやりました。

『エコエコアザラク』

1975年連載開始のホラー漫画。美しい高校生魔女・黒井ミサが主人公。数年前公開された映画「エクソシスト」の影響もあり、当時はオカルトブームのまっただ中でした。

『青い空を白い雲がかけてった』

1976年に第一話が掲載された短編連作。中学三年生の日常をコメディ・タッチに描いた作品。その豊かな叙情性に多くのファンが魅了されました。

『ゆうひが丘の総理大臣』

1977年に連載開始。夕日丘学園に赴任した教師と生徒達の日常をコメディ・タッチで描いた学園漫画。1978年には中村雅俊主演でドラマ化もされました。

『マカロニほうれん荘』

1977年に連載開始。落第生コンビ・膝方歳三、金藤日陽が破壊的に暴れまくる不条理ギャグ漫画。様々な着ぐるみやコスチュームに脈絡もなく身を包み、ロック・シーンを背景に展開するギャグが革命的で大人気となりました。

『月とスッポン』

1976年に連載開始。「他人で兄弟で婚約中」が連載当時のキャッチコピー。さえない主人公と可愛く優等生のヒロインの組み合わせのミスマッチが人気を呼んだ少年漫画ラブ・コメディの先駆け的な作品です。

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