主人公のエラ姫(地上では餌羅姫子)は、海の中では饒舌に話すが、地上に上がると注文の際に少し声を発するだけで、ほとんど喋ることはない。人魚が地上に上がるために声を失うという物語があるが、彼女は声が出せないわけではなく、寡黙に友を喰らっているだけである。鰹男の弔いの後も、調理された魚の美味しさを忘れられずに、足繁く魚料理屋に通うことになる。言葉数が少ないだけにサイコパス的な雰囲気が強く、よりギャグとしての面白さもでている不思議な作品だ。
キャラクターには色々な個性がある。漫画の中では、無口であることも個性的に見える。言葉は発しなくても、表情や仕草で思いを伝えるキャラクターが登場する5つの漫画を紹介する。
出典:小学館
出典:小学館
新たな切り口のグルメギャグ漫画。海の世界を支配する海王の娘・エラ姫は、友であった鰹男(カツオ)が人間に釣られてしまった。弔いのために魚料理屋に赴いたエラ姫は、鰹男だけでなく、鯛子、穴子、鱈夫が無残にも調理された姿を目にしたのだった。成仏させるには食べてあげることだとの話を聞き、鰹男を一口食べたエラ姫は友の味の虜になってしまった。
主人公のエラ姫(地上では餌羅姫子)は、海の中では饒舌に話すが、地上に上がると注文の際に少し声を発するだけで、ほとんど喋ることはない。人魚が地上に上がるために声を失うという物語があるが、彼女は声が出せないわけではなく、寡黙に友を喰らっているだけである。鰹男の弔いの後も、調理された魚の美味しさを忘れられずに、足繁く魚料理屋に通うことになる。言葉数が少ないだけにサイコパス的な雰囲気が強く、よりギャグとしての面白さもでている不思議な作品だ。
出典:竹書房
ラーメンの魅力を伝える本格派ラーメングラフィティ漫画。主人公の小泉さんは、クールで無口なミステリアスな転校生だ。彼女は美味しいラーメンを求めるラーメンのプロフェッショナル。東京都内を中心に実在のラーメン店はもちろん、フードパーク、コンビニ、さらには全国に飛び出してラーメンを追いかける。2015年テレビドラマ化。2018年テレビアニメ化。
無口なキャラクターは色々な漫画に登場しているが、主人公の小泉さんほどクールなのに表現力豊かなキャラクターは珍しい。小泉さんは友人に対しても多くを語ることなく、自分が食べたいラーメンをひたすらに追い求めていく。同級生たちとの会話も必要最小限で、表情の変化もなく何を考えているかわからない。しかし、ラーメンを食べているときの小泉さんは、多くは語らないものの、その味や匂い、美味しさを余すことなく表情やしぐさで表現する。また、非常に希だがラーメンの話を饒舌に語ることもある魅力的なキャラクターだ。
出典:マッグガーデン
とある高校の日常を描くほのぼの4コマ漫画。高校入学が決まった梶原空は、新たなことを始めようと考えていたが、たまたま見学に行った美術部に本人の意思の確認もなく、強引に入部させられてしまう。無口で超天然キャラクターの空を中心に、個性的な美術部員のドタバタした日常を描いていく。2007年テレビアニメ化。
本作の主人公である梶原空は、めったなことでは喋らない女子高生だ。空の心の声などは文字として表現されるが、他者とのやりとりは身振り手振りが多く、不思議なくらい喋ることをしない。また、超マイペースでドジなことも多く、いわゆる天然タイプのキャラクター。何か困ったことがあると、声を上げることはなくジタバタして表現する。町中を歩き大好きな猫を眺めたりもする、無口だけど結構アクティブな女の子だ。
出典:マッグガーデン
イギリスを舞台とした神話系ファンタジー漫画。15歳の羽鳥チセは、身よりも希望も生きる術さえ何一つ持っていなかった。そんな彼女を金で買ったのは、人ならざる魔法使いエリアス・エインズワース。彼はその薄幸で不思議な少女・チセを、弟子として、また花嫁として招き入れたのだった。2016年OVA、2017年テレビアニメ化。
無尽蔵に魔力を生み出していくチセは、その希有な体質から不幸を招き入れてしまう。15歳にして闇オークションで売られる羽目になった。そのため他人との接し方がわからず、丁寧に接してくるエリアスにも最初はあまり喋らないとても無口な少女だった。また、チセ達が暮らす家の世話をしている家事妖精のシルキーも、一言も喋ることがないまさに無口な妖精だ。シルキーはエリアスとチセが住まうこの家をとても気に入っていて、無口ながら家の世話をとても楽しそうにしているのが印象的だ。
出典:竹書房
超優秀な主婦のありふれた日常を描くほのぼの4コマ漫画。音無みわは、すべての作業が丁寧で速い超優秀なスーパー主婦だ。そのとてつもない手際の良さにより、日常の家事は瞬時に終わる。そして、彼女にはたくさんのヒマな時間ができあがってしまう。彼女は、この有り余るヒマな時間をどう過ごすのか、驚愕のヒマ潰しを描く4コマ漫画だ。
主人公の音無みわは、作中でもほぼ喋ることなく、極々まれにしか顔に口が描かれることもない。毎日行う家事は、一切手を抜かず念入りに行われるが、たった1時間ですべて片付けてしまう。一方でものすごい凝り性でもあり、やり始めると止まらない特性も併せ持つ。トイレ掃除を4時間黙々と行い、便器に顔が映るほどピカピカに磨き上げたり、テレビで見かけたサンバの衣装が気になり即座に作ってしまったり。そんな没頭する時間が増えて、より無口になっていくのがみわさんなのだ。
217 Pt.
75 Pt.
84 Pt.
24 Pt.
156 Pt.
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