「P.A.WORKS」が制作した作品の主人公キャラ10選304 Pt.

アニメーション制作会社「P.A.WORKS」が手がけた作品の主人公を10人紹介してみる。

作成日時:2018-08-06 12:00 執筆者:マンガペディア公式

「P.A.WORKS」が制作した作品の主人公キャラ10選

出典:Amazon.co.jp

概要

アニメーション制作会社「P.A.WORKS」をご存じだろうか。お仕事シリーズや青春シリーズなど少女たちが物語の中心となる作品を多く手掛けている。ときにはSFものやアクション系にも手を伸ばしているが、どの作品も個性豊かで情熱のある登場人物が登場する。その中でも作品の顔となる主人公に焦点を当てて、「P.A.WORKS」作品の主人公キャラを10人紹介しようと思う。

『花咲くいろは』「松前緒花」

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「P.A.WORKS」制作のオリジナルアニメ。『SHIROBAKO』『サクラクエスト』に並ぶ「お仕事シリーズ」の第1弾。「松前緒花」は母親の作った借金をきっかけに祖母の経営する「喜翆荘」という旅館に身を寄せることとなる。住み込みの仲居として働くこととなった「松前緒花」が、旅館の従業員や様々な人間関係の中で成長していく物語。「松前緒花」は本作の主人公で、母の夜逃げをきっかけに「喜翆荘」で仲居として働くことになった高校2年生。ウェーブがかったショートヘアーに花びらの形をしたピンを付けていることが特徴。小柄だが声は大きく、好奇心も旺盛、活発な性格をしている。正義感も強く情熱溢れる性格から、周囲が見えず突っ走ってしまう癖があり、大きなトラブルを呼び込むことも。しかし本人はへこたれずに何度でも困難に立ち向かっていく。ただし、場の空気が読めないことに関しては本人も自覚しているようで、それに関しては多少気にする素振りを見せている。家事スキルは高く、幼少期から母に変わって行っていたため無難にこなす。恋愛に関しては奥手で、東京から引っ越す際に幼馴染の男の子に告白されるも、自身の恋心を自覚できずに返事ができず終いであった。後日きちんと返事をしていたが、割と鈍感なようだ。当初、「喜翆荘」での仲居の仕事は渋々といった様子であったが、同年代の「押水菜子」や「鶴来民子」の働く姿勢、祖母の旅館を思う気持ちなどを間近で見るうちに、その考えは変わっていった。仲居の仕事に大きな魅力を感じ、愛情と誇りを抱くようになったのである。見ていると元気が貰えるような少女で、仕事に対するひた向きな姿勢を感じ取れるようなキャラだ。

『SHIROBAKO』「宮森あおい」

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「P.A.WORKS」制作のオリジナルアニメであり、「お仕事シリーズ」の第2作目に数えられる作品。かつて同じ高校に通っていた5人の少女たちは、いつか一緒にアニメを作ろうと夢見て、制作進行、アニメーター、声優、3DCGクリエイター、脚本家志望としてアニメーション業界へと足を踏み入れた。主人公の「宮森あおい」は制作進行として「武蔵野アニメーション」に入社し、忙しい日々を送っている。彼女たちはいつか夢を叶えるために奮闘しており、仕事風景や仕事での葛藤などをリアルに描いている作品である。「宮森あおい」は「武蔵野アニメーション」制作進行の新人社会人。高校生のときからアニメ制作に興味を抱いており、同好会にてアニメを制作していた。常に前向きでひたむきな性格をしている彼女は仕事に対しても真剣に取り組む。ときには山積みな問題の前にミスをしたりするが、現場を奔走して状況を打破しようと頑張る姿勢が印象的だ。しかし「高梨太郎」のせいで却って仕事が増えたり、納期を守らない外注に手を焼かされたりと、損な役回りも頻繁に見受けられる。それらをクリアし徐々に成長していくが、将来の方向性を見出せずに悩んでいたりもする。これらの悩みを先輩の「矢野エリカ」に打ち明けると、「制作進行に向いている」等を言われ、悩みを吹っ切るきっかけとなった。イメージカラーは青色で、ドーナツが大好き。激務をこなしながら、着々と成長していく様子を見せてくれるキャラである。

『凪のあすから』「先島光」

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「P.A.WORKS」制作によるオリジナルアニメ。かつて全ての人間たちは海の中で生活をしていた。しかし、いつしか陸に上がる人間が現れ始め、やがて世界は海と陸とに分かれてしまった。海の街「汐鹿生」で生活している4人の少年少女は、陸の世界の学校に通うようになる。地上の学校で出会った少年との交流を通して、4人は海と陸の人間たちの溝に直面、その問題に対して疑問を抱くようになった。そんな折に4人は海で災害に見舞われてしまう。そしてときは経ち5年後。それぞれの5年が経った世界は、それまでとはまるで違った世界に成り果てていた。災害以降、姿を消してしまった仲間を助けようと5年を過ごしてきた者、記憶を失い5年の歳月が経った世界を受け入れられない者、海と陸を隔てる問題に立ち向かおうとする者、そして消えた者。様々な思いを抱えた少年少女たちの行き着く先は。「先島光」は「海村」出身の男の子。意地っ張りで口が悪く生意気な性格をしているが、正義感の強い性格をしている所謂ツンデレ。地上の学校に通い始めた頃は地上の人間に対して尖った対応をしていたが、地上の現状や様々な問題、さらには地上の友達「木原紡」の影響で少しずつ柔和になっていく。「おひきふね」の一件後は、知らずに流れていた5年の歳月に混乱しながらの日々であり、意中の「向井戸まなか」に対する思いも複雑なものへとなっていた。しかし徐々に変化した世界を受け止め、自ら行動を起こしていくようになる。どんなときでも周囲を鑑み、それでいてしっかりと物事を見極めて行動する、真摯な少年である。

『CANAAN』「カナン」

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『428~封鎖された渋谷で~』というゲームを原作とするオリジナルアニメ。2年前の渋谷、致死率100%の殺人ウイルスを使ったテロが人々を襲った。被害者の1人である「大沢マリア」は新人カメラマンとして上海に赴いていたところ、犯罪組織の「蛇」を巡る紛争に巻き込まれてしまった。窮地を救ってくれたのは親友の「カナン」。彼女は「鉄の闘争代行人」という異名を持ち、宿敵の相手と戦いを繰り広げていた。その後を「大沢マリア」は追うが、そこで次第に「蛇」の陰謀や各国諜報組織の姿が明らかになってくる。「カナン」を取り巻く人々の運命を描いた手に汗握る作品だ。「カナン」は本作の主人公で、超人的な戦闘能力の有する女性である。独立している五感を同時に機能させるという共感覚の持ち主であり、それが元来からの戦闘技術と相まって、超人的な戦闘能力を可能にしているのだ。やや褐色がかった肌の色と、左手に蛇の刺青が入っていることが特徴。幼い頃、戦争で家族を失い、その後に「シャム」という人物に拾われて育てられた過去を持つ。「ウーアウィルス」の影響により共感覚の力は強まっており、それを活かした戦闘技術を「シャム」に叩き込まれたのだ。日々熾烈な戦闘を繰り広げているが、性格は至って温厚。過去に「大沢マリア」が暴漢に襲われていたときも助けるといった行動を見せた。彼女とはその頃からの縁で、互いにかけがえのない存在となっている。強き女性であり、見ているとその強かさに心を奪われるような女性である。

『TARI TARI』「宮本来夏」

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「P.A.WORKS」による合唱をテーマにした青春アニメ。「P.A.WORKS」の「青春シリーズ」として数えられ、本作は第3作目と位置付けられている。「白浜坂高校」の「宮本来夏」は声学部に所属していたが、とあるコンクールで失敗をしてしまう。担当教諭からは才能がないと指摘を受け、歌う機会を奪われてしまった。しかし彼女はめげなかった。自分で合唱部設立を決意、親友である「沖田紗羽」と元音楽科の「坂井和奏」を誘い合唱部設立に向けて行動していくのだった。最初は「坂井和奏」に入部を断られてしまったが何とか入部をしてもらうことに成功、後に「田中大智」と「ウィーン」も入部、5人の合唱物語が始まったのである。「宮本来夏」は合唱部の部長で、歌うことが大好きな14歳の女の子。元々は声楽部に所属していたが前年の発表会にて失敗をし、顧問から歌う機会を奪われてしまった。そこで歌うことを諦めず、合唱部をつくることにしたのである。明るく前向きな性格だが、1人で物事を進めて周囲を置き去りにしてしまうことが多々あり、仲の良い「沖田紗羽」からは度々ストップをかけられている。過去のトラウマから合唱部には消極的な姿勢を見せていた「坂井和奏」に対してはケーキを使って頼みごとをすることが多い。合唱部をあまり良く思っていない声楽部の顧問には良く小言を言われているが、決してめげないのが持ち味のキャラ。本来は「坂井和奏」が真の主人公なのだが、最初は「宮本来夏」を視点に物語が進んでいくため、もう1人の主人公としても扱われている重要なキャラで、物語の大枠をその行動力で作り出した少女である。

『ウマ娘 プリティーダービー』「スペシャルウィーク」

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「Cygames」によるスマートフォン向けゲームアプリを原作とし、それに先駆けてのアニメ放送がなされた作品。実際の競走馬を擬人化したキャラクター「ウマ娘」たちを登場人物とし、テレビアニメでは史実に基づいた彼女たちの成長と交流などを描いている。「スペシャルウィーク」は、「日本一のウマ娘」になるという夢を抱いて上京してきた。そこで憧れの「サイレンススズカ」と出会い、彼女たちは寮にて同室となる。そして強くなるために「チーム・スピカ」に入り、互いに競い合い、様々なレースに挑戦していくのだった。「スペシャルウィーク」はテレビアニメにおいて主人公となる「ウマ娘」。黒鹿毛で前髪にメッシュが入っており、頭に三つ編み状の飾りを巻いているのが特徴。親しい「ウマ娘」たちからは「スぺちゃん」という愛称で親しまれている。明るく前向きな性格で、誰とでも気兼ねなく接することができる社交的な性格。類稀なる末脚の持ち主のため「トレーナー」からその実力を見込まれた。「チーム・スピカ」にはほぼ拉致同然に引き込まれたが、そこでトレーニングを重ねるた結果、さらに才能を伸ばすこととなり多くのレースにて素晴らしい結果を収めることとなる。生みの母は、彼女が生まれてほどなく死亡、その後に人間に育てられた過去を持つ。そのときに「日本一のウマ娘」にしてほしいと、生みの親は夢を託したのだそう。それからは育ての親と二人三脚で厳しいトレーニングをこなして成長していった。「サイレンススズカ」には並々ならぬ憧れを抱いており、彼女と走ることを何より望んでいる「ウマ娘」だ。

『サクラクエスト』「木春由乃」

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「P.A.WORKS」制作のオリジナルアニメ。『花咲くいろは』『SHIROBAKO』に続く「お仕事シリーズ」の3作目にあたり、今回は田舎の観光大使に選ばれた少女たちの、廃れた町を再興するために奮闘する姿を描いた。主人公の「木春由乃」は就職活動に苦戦し、途方に暮れていた。その折に、以前より登録していた派遣会社から1つの依頼を受け、とある田舎の観光大使として1年間勤めることになったのだった。最初は早く地元に帰りたいと思っていた「木春由乃」だったが、町の人に触れ、実際に仕事をしていく中で、「間野山」再興に意欲を示すように。「間野山」で出会った4人の女性たちと共に「間野山」を再び盛り上げようと町興しを企画し、廃れた観光地に再び人を呼び込むことはできるのか。5人の少女たちの奮闘が映し出されている。田舎出身のため田舎を嫌い、都会に憧れを抱く今どきの女子「小春由乃」。上京し東京で就職活動をするも30社以上からお祈りされ、資金も底をつきそうなところで過去に登録したイベント会社から1つの仕事を紹介され、「間野山町」の「国王」に就任することとなった。最初は1日だけの仕事だと思っていたら1年の契約と知り、最初はかなり嫌がっていたが、やがては全力で町興しのために尽力するように。割と暴走してしまう性分で、周りからは「普通じゃない完成の持ち主」と称されている。しかし決断力に優れ、行動力もある。そして何より、他者を惹き付ける何かを持っており、実は「国王」として適していると言えるのだ。町の人々の声に耳を傾け、周囲と協力しながら、ときに凹みつつも頑張っている「国王」である。

『有頂天家族』「下鴨矢三郎」

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「森見登美彦」原作小説をアニメ化にした作品。狸を主人公にした一風替わった作品で、現在アニメは第2期まで放送された。京都の下鴨神社周辺を主な舞台としており、登場人物が動き回る背景には京都の街並みが描かれている。狸と天狗が人に化け、人間界に交じり合っている社会における「下鴨四兄弟」と天狗たち、そして他の狸たちの波乱万丈な日常作品。「下鴨家」の三男、「下鴨矢三郎」は、偉大なる父「下鴨総一郎」から阿呆の血だけを受け継いだような性格の、阿呆な化け狸である。「面白きことは良き事」とし、何事も面白可笑しくするために注力しながら自由奔放に生きている。軽快で愉快な性格をしている反面の古風な話し方が特徴。普段は大学生のような人間の姿に化けて過ごしている。平気で無茶をし、怖いもの知らずな行動を良くする、さらには家族を助けるために果敢に挑んだりと、一見漢気溢れるタイプに思われるが、周囲によると「ただの阿呆」とのこと。師匠である「赤玉先生」にも平気で無礼な物言いをし、荒めの態度で接している。しかし「弁天」だけはこの限りでなく、彼女の逆鱗に触れた際は「逃げの矢三郎」という名を馳せるほどの逃げっぷりを披露した。自由気ままに生きているが家族に対する思いは強く、兄弟に何かあると気遣いを欠かさない。従姉妹の「夷川海星」に対しても、なんだかんだと憎まれ口を叩きつつ大切にしている。自由で常に楽しいことを探しており、毎日を阿呆の如く生きている、人間に紛れ込んだ狸である。

『Another』「見崎鳴」

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「綾辻行人」による小説が原作の作品。原作は続編として『Another エピソードS』が刊行されている。ホラー、ミステリー、サスペンスを融合させたような雰囲気が特徴であり、完成度が非常に高い人気作品である。主人公の「榊原恒一」は父の仕事の都合と病気の療養のため、「夜見山北中学校」に転入した。しかしそのクラス、3年3組の雰囲気は何かが変わっていた。皆どこかよそよそしく、何かに脅えていたのだ。そんな中、不思議な雰囲気を纏う「見崎鳴」に惹かれる「榊原恒一」。彼女を取り巻く周囲の対応に違和感を抱いていた最中、クラスメイトが悲惨な死を遂げた。そこから明発覚した3年3組に取り巻く「厄災」。その正体を突き止めるべく、「榊原恒一」と「見崎鳴」は動き出したのである。「見崎鳴」は「夜見山北中学校3年3組」の一員。左目に眼帯をしたミステリアスな少女である。「見崎鳴」は「厄災」を防ぐため、5月からクラスより「いないもの」として扱われていたが、本人はそこまで気にしていなかった。眼帯の下の目は義眼で、4歳の頃に悪性の腫瘍ができ眼球を失ったそう。人形師である母が作った義眼を入れており、それが故か「死の色」を見ることができるという特異体質になった。普段は物静かで大人しく、発する言葉はしっかりしているが、中学生らしいあどけなさも兼ね備えている。そして笑うと可愛い。そんなどこか人を惹き付けるような魅力あるキャラである。

『Charlotte』「乙坂有宇」

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ビジュアルノベルのブランド「Key」が制作した、『Angel Beats!』に続く2作目のテレビアニメ作品。思春期の少年少女のごく一部に不完全な特殊能力が発症する世界。そこには多くの特殊能力者が各々の力を使い生活していた。「乙坂有宇」は他人の身体を5秒だけ乗っ取れる力を行使して、仮初の優等生生活を謳歌していた。しかし「星ノ海学園生徒会」の「友利奈緒」にその事実を見破られ、学園への転校を余儀なくされる。そこで自分たちと同じ能力者に警告する活動に協力することとなるが、次第に運命は彼らに牙を向く。運命に抗う少年少女たちの奮闘と、特殊能力者の末路を描いた作品だ。「乙坂有宇」は本作の主人公で、他人の身体を乗っ取る特殊能力を有している高校1年生である。能力の有効時間は5秒だけ、元の身体の意識は喪失、視界内の相手のみという制約がある。見た目は美男子で周囲からの評判も良いが、実は腹黒く打算的な性格をしているため、周囲の人間を見下すようなことも。生活は妹と2人暮らし。妹の「乙坂歩未」のことを何より大事に思っており、彼女が亡くなったときは精神崩壊をきたした。そんな彼の真の能力は「略奪」。乗っ取る対象が特殊能力者だった場合、その能力を奪うことができるのだ。当初は「友利奈緒」に対して少し距離をとっていたが、次第に打ち解けるようになると信頼を置くように。目の前に広がる残虐な現実にも負けずに、立ち向かう姿勢が格好良いキャラである。

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