本記事では、秀逸な次回予告で有名な『装甲騎兵ボトムズ』の次回予告を紹介する。全ての次回予告が秀逸なのだが、その中でも、最後の締めの言葉が「むせる」ものを選定した。
本記事では、秀逸な次回予告で有名な『装甲騎兵ボトムズ』の次回予告を紹介する。かっこいい日本語の言い回しを堪能して欲しい。
出典:Amazon.co.jp
本記事では、秀逸な次回予告で有名な『装甲騎兵ボトムズ』の次回予告を紹介する。全ての次回予告が秀逸なのだが、その中でも、最後の締めの言葉が「むせる」ものを選定した。
最も危険な罠、それは不発弾。
たくまずして仕掛けられた地中の闇に眠る殺し屋。
それは突然に目を覚まし、偽りの平穏を打ち破る。
ウドは巨大な罠の街。
そこかしこで、信管をくわえた不発弾が目を覚ます。
次回「罠」。
キリコも、巨大な不発弾。
自爆、誘爆、御用心。
ウドという汚れの海に、見え隠れする素体という氷塊。
どうやら、水面下の謎の根は深く重い。
人の運命は、神が遊ぶ双六だとしても、
上がりまでは一天地六の賽の目次第。
鬼と出るか、蛇と出るか、謎に挑む敵中横断。
次回「襲撃」。
キリコ、敢えて火中の栗を拾うか。
「昨日の夜、全てを失くして酸の雨に濡れていた。
今日の昼、命を的に夢買う銭を追っていた。
明日の朝、ちゃちな信義とちっぽけな良心が、瓦礫の街に金を蒔く。
ウドは百年戦争が作ったパンドラの箱。
質を問わなきゃ何でもある。
次回「救出」。
明後日、そんな先の事はわからない」
百年戦争とリド、素体、キリコ、ウド、パーフェクトソルジャー。
縺れた糸を縫って、神の手になる運命のシャトルが飛び交う。
アストラギウス銀河に織りなされる、神の企んだ紋様は何。
巨大なタピスタリーに描かれた壮大なるドラマ。
その時、キリコは叫んだ。
フィアナ!と。
次回「絆」。
いよいよキャスティング完了。
降り注ぐ火玉。
舞い降りる鉄騎兵。
欲望と秘密と暴力の街、ウドが燃える。
圧倒的、ひたすら圧倒的パワーが蹂躪しつくす。
ささやかな望み、芽生えた愛、絆、健気な野心、
老いも若きも、男も女も、昨日も明日も呑み込んで、走る、炎、炎。
音をたててウドが沈む。
次回「脱出」。
不死鳥は炎を浴びて蘇る。
回る弾倉、起きる撃鉄。
こわばった指がトリッガーを引く。
撃針が、空の薬室を撃ち、虚しい音を立てたとき、
皮肉にも、生の充足が魂を震わせ肉体に溢れる。
ロシアンルーレット。
この、危険な遊戯が、これこそがこの世に似合うのか。
次回「掃討」。
弾倉が回れば、リスクが上がる。
再戦のための停戦。
破壊のための建設。
歴史の果てから、連綿と続くこの愚かな行為。
ある者は悩み、ある者は傷つき、ある者は自らに絶望する。
だが、営みは絶えることなく続き、また誰かが呟く。
たまには火薬の臭いを嗅ぐのも悪くない。
次回「思惑」。
神も、ピリオドを打たない。
炎熱のジャングルが、狂気をはらむ。
それぞれの望み、それぞれの運命。
せめぎ合う欲望と、絡み合う縁。
弾幕をくぐり抜けたとき、突然現れた一刻の安らぎ。
沈みゆく夕陽に、二つの影が重なる。
だが、思いは、切なくすれ違う。
次回「錯綜」。
夜の闇が茶番を隠す。
愛の究極に、憎しみの究極に、ともに潜むのは殺意。
完全なる殺意は、最早感情ではなく、冷徹なる意志。
人は、神に似せて創られたという。
それでは、神の意志に潜みしものは、愛か、憎悪か。
次回「対決」。
キリコは、神を挑発する。
一人の男と、一人の女が、銀河の闇を星となって流れた。
一瞬のその光の中に、人々が見たものは、愛、戦い、運命。
いま、全てが終わり、駆け抜ける悲しみ。
いま、全てが始まり、きらめきの中に望みが生まれる。
最終回「流星」。
遙かな時に、全てを掛けて。
いいね!・フォローしてマンガ・アニメのニュースを受け取ろう!