高橋良輔が手がけた、ロボットアニメ史上もっともハードボイルドなアニメであり、キャラクターデザインの「塩山紀生」や音楽担当の「乾裕樹」、声優の郷田ほづみの代表作の一つになります。
装甲騎兵ボトムズとはサンライズ制作のロボットアニメとして1983年~1984年までテレビ東京系列で放送されました(全52話)。
世界観として、アストラギウス銀河を二分する勢力「ギルガメス」と「バララント」により100年以上も続いた戦争「百年戦争」の中で生まれた主人公「キリコ・キュービィー」の苦悩と仲間たちとの出会いを描いたとても男臭いアニメです。
どんなロボットアニメでも魅力的なロボット描かれていますが、装甲騎兵ボトムズにおいては軽快な消耗品として描かれ、「武装したジープ・テクニカル」「歩兵用強化服(鎧)」というイメージを受けます。
そのため、「ガンダム」のようにヒーロー性のある主人公専用の機体というものは一部を除いて登場することはしない。
劇中の中でも主人公キリコは破壊されれば捨て、スクラップから再生する描写にも描かれているように、ATがその世界では極めてごく一般的な存在でを強調し、リアルロボットアニメの新しいイメージを生み出したのです。
【キリコ・キュービィー(主人公)】
ギルガメス軍の「メルキア方面軍」の曹長。パーフェクトソルジャー(PS/異能者)でありワイズマンの後継者。無口で無愛想だが、自身を陥れた相手を探ろうとしたり多少のリスクも構わないと暴走したりする普通の18歳の若者。
【フィアナ/ファントム・レディ】
本編のヒロインであり、ギルガメス軍が造ったPSの一人。フィアナという名前はキリコからつけてもらい、PSに不要な「愛」を知る。
【ブールーズ・ゴウト】
ウドの街で知り合ったブローカー。金になりそうなものであれば何でも商売にする男だが、本質は人情家。キリコ達からは「とっつぁん」と呼ばれている。
【イプシロン】
秘密結社が創り出した2人目のPS「プロト・ツー」。PSとして過剰な誇りを持ち同じPSであるプロト・ワンを奪おうとしたキリコに激しい憎悪と嫉妬心を抱いている。惑星サンサでキリコとの最終局面で敗北。
【アロン・シュミッテル/グラン・シュミッテル】
PS製造に関わる双子の科学者であり、ワイズマンの手先。アロンはキリコがワイズマンの後継者であることに不満を抱き反乱するが、射殺される。グランはキリコに従い艦を指揮、裂溝部の戦いで戦死した。
【ワイズマン】
クエント人達の弾圧から逃れた異能者達が、地下深くの原形質保存装置(コンピューター)に自らの意志を集合させたモノ。肉体はなく、意志だけの存在として古代クエント文明から始まり1000年以上もの間銀河各文明に干渉し、人や組織・情報を裏から操作していた。
いかがでしたでしょうか。
本編以外にもOVA版や外伝・小説などなど多くの魅力的なキャラクターやストーリーが多くあります。
皆さんも一度心躍る世界に慕ってみてはいかがでしょうか?