巫女服の戦闘キャラ特集！オススメ漫画５選60 Pt.

住む者もなく不気味な雰囲気をたたえた古い幽霊屋敷。どこの街にもひとつはありそうだが、双亡亭が秘めた恐ろしさは尋常ではない。立ち入った者の精神を蝕み、命をも奪うのだ。人知れず繰り返されていた惨事に、ついに政府が腰をあげる。しかし、通常の武力では破壊できず、双亡亭に太刀打ちし得る様々な能力を持つ者が集められることになる。その双亡亭破壊プロジェクトへ参画することになる一人が、緑朗の実の姉・柘植紅（つげくれない）だ。日本人形のように美しい紅だが、厳しい修行をくぐり抜け、刀巫覡（かたなふげき）として日本一のお祓い能力を得たという。巫女として立つ時は、黒髪を結い、白衣に緋袴の巫女装束を身にまとう。紅は霊刀の吐月（とげつ）を操り、人ならざる者が潜む双亡亭に潜入していく。

主人公のかごめは、現代に生きる中学生。実は、彼女は戦国時代の高名な巫女・桔梗の生まれ変わりでもある。桔梗は高い霊力の持ち主で、四魂の玉を守るという使命を負い、村の巫女として四魂の玉を狙う妖怪たちと戦ってきた。白衣に緋色の袴を身にまとい、己の霊力をこめた弓矢・破魔の矢を放ち、敵を浄化するのだ。闘いの中で犬夜叉と心を通わせるが、四魂の玉を奪いとろうとする妖怪・奈落の策略によって、犬夜叉に裏切られたと誤解したまま、致命傷を負ってしまう。絶望の中、桔梗は四魂の玉を自分の亡骸と共に滅してほしいという遺言を残して亡くなった。死に瀕してもなお、使命を全うしようとする凜とした強さが印象深い。桔梗の存在は、その後の犬夜叉とかごめの運命をも左右していく。

本作に巫女装束で登場するのは、元・地縛霊のおキヌ。300年程前に死んでいる大ベテランの幽霊で、元々は火山の噴火を鎮めるために、人柱にされたのだった。普通なら、人柱として地元の神となるはずが、才能がなかったのか、神にもなれず、かといって成仏もできずに地縛霊になってしまった。なんとか地縛から逃れて成仏したいと、温泉宿に除霊に来ていた美神たちに泣きついたのだ。しかし、そこは金に厳しい美神、幽霊のおキヌにも容赦がない。成仏のための手数料を稼ぐまで、日給30円で、美神除霊事務所でアシスタントをすることに。トレードマークの巫女装束は、人柱にされた時のなごりで、その姿のまま、美神除霊事務所の一員として活躍していくことになる。

16歳の誕生日を迎えた朝、姫子の胸元に、これまでなかった痣がうかびあがる。それは、陽の巫女としての証だった。姫子の誕生日に復活したヤマタノオロチは、世界滅亡を企む邪神。配下であるオロチ衆は、巨大ロボット型の武器を操り、乙橘学園を襲い陽の巫女である姫子を殺そうとする。己の宿命も知らない姫子だったが、もう一人の巫女である千歌音は、密かに想いを寄せていた姫子を守り抜くため、自らを犠牲にしてオロチ衆と闘おうとする。そして、オロチ衆の一人として覚醒してしまったソウマもまた、想い人である姫子を守ろうとオロチの血に抗うことを決意。三角関係の中、二人の巫女とオロチの少年は世界を救うために、残酷な運命との闘いに身を投じることになる。

主人公の忠尋は、髪は白く左目は赤いという特異な外見をした少年だ。忠尋が怪異に狙われる理由は、天津一族が代々受け継いできた、神との仲介者・審神者（さにわ）としての能力にあった。主上と呼ばれる敵のリーダーが、ある目的を成就させるために忠尋の突出した審神者の力を欲し、怪異やその力を操る配下を放っていたのだ。忠尋や柚子が通う霞彩（かさい）高校にまで現れるようになった妖怪に対処するため、稗田三姉妹の長女であり、霞彩高校の教師でもある倉子は学校に巫女委員会を発足させる。倉子はメンバーである女子生徒たちに巫女としての技術を指導。巫女委員会の面々は札や鈴、弓を用いて妖怪を退ける力を得ることになる。しかし、主上は、忠尋だけでなく巫女としての高い能力を持つ柚子をも狙い始めるのだった。