大人になっても楽しめる特撮・ヒーロー作品5選!3 Pt.

幼少の頃見ていた特撮ものは、世代を超えて40年以上愛されているジャンルである。映像で見るのもいいが、マンガでも熱いストーリーを見せる。ベタな展開と思われるかもしれないが、最近のものは設定や作画が細かく、むしろ大人が楽しむものとなっている。不屈の魂こそ作品の魅力である特撮・ヒーローものを5作品紹介したい。

「個性」と呼ばれる能力を人口の8割が有している世界。主人公の「緑谷 出久」は能力を持たない「無個性」であったが、憧れの「ヒーロー」である「オールマイト」から能力を受け継ぎ、仲間と共に立派な「ヒーロー」を目指して奮闘する――。「出久」が受け継いだ「ワン・フォー・オール」は、自身の肉体を強化させる前衛的な能力。だが、「出久」は他のキャラクターたちの「個性」を分析し、利用したり攻略する判断力に優れているため、力押しだけではなく戦略的な戦い方も楽しむことができる作品となっている。

かつて「ウルトラマン」であった「早田進」の息子「早田進次郎」は、ある特殊な能力を有していた。とあるきっかけで「ウルトラマンスーツ」を与えられた「ウルトラマン」の息子「進次郎」の、闘いの日々を描いた作品。本来の『ウルトラマン』とは設定が異なり、「ウルトラマン因子」を持っている「進次郎」は、巨大化して怪獣と戦うのではなく、「ウルトラマンスーツ」を着て宇宙人と戦っている。アクション要素が多く、新たな設定と新解釈を織り交ぜているため、新規ファンのみならず旧ファンも楽しめる作品となっている。

『仮面ライダースーパー1』の「ジンドグマ」壊滅から数年後……。新たな組織「BADAN（バダン）」が世界各地に現れ、9人の仮面ライダーたちの前に立ちはだかる――!!正式名称は『仮面ライダーSPIRITS The Legend of Masked Riders』。初代『仮面ライダー』から『仮面ライダーZX』までの『仮面ライダー』シリーズを混ぜて描かれた作品。一話ごとに違う「仮面ライダー」たちのストーリーが展開されているため、好きな「仮面ライダー」の話を楽しむことが出来る。ちなみに続編の『仮面ライダーZX Forget Memories』からは、「仮面ライダーZX」が主役となってストーリーが展開されてゆく。

幼き日より「ヒーロー」に憧れていた青年「サイタマ」は、就職活動に失敗し落ち込んでいた矢先、顎の割れた少年を助けたことをきっかけに「ヒーロー」を目指すようになる。激しいトレーニングの末、遂に手に入れた無敵のパワーだったが、「パンチ一発（ワンパン）」で終わってしまう怪人退治に、虚しさを感じていた――。文字通りの“最強”になってしまった「ヒーロー」を描いたギャグ色の強いヒーローマンガ。モブ的な見た目のため、主人公らしからぬぞんざいな扱いを受けることが多い。同じ「ヒーロー」の立場である者や、「サイタマ」に向かってくる敵の方が熱いストーリー展開を見せることも（敵はワンパンで負けてしまうのだが）。これまでとは違う異色の最強ヒーローとして、おススメできる作品だ。