彼女達から見た社会の理不尽さや、世間を渡ってゆく事の難しさに共感できる「オトナ女子」マンガをご紹介する。
恋に、仕事に、人生に、世知辛い世の中を強くしなやかに生きてゆく「オトナ女子」を描いたマンガをご紹介。どこか自分と似ている彼女達の毎日を応援しながら追いかける作品ばかりだ。
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彼女達から見た社会の理不尽さや、世間を渡ってゆく事の難しさに共感できる「オトナ女子」マンガをご紹介する。
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お弁当屋で働くことになった彼女の名は「ちひろさん」。本名ではなく源氏名で元風俗嬢を公言しており、職場のオバちゃんたちに怒られても、噂を確かめにやってくるアホな男がいたとしても彼女は飄々と楽しそうにしている。彼女が街の人たちとささやかな毎日を送りながら放つ素直で当たり前の言葉が読者の心にすぅっと染み込み「オンナの戦い方」を伝授してもらえる作品。そんなしたたかでかっこいい「ちひろさん」に思わず惚れてしまうであろう。
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大手スーパーの倉庫勤務に追いやられた40歳の「新(あらた)」は、貯金なし恋人なしでこのまま朽ちてゆくだけなのかと不安に押しつぶされそうになっていたある日、ナイトクラブの求人広告を見かける。内容は何と「40歳以上限定」!? 80歳で今なお色っぽい伝説のママ「ジルバ」が営む平均年齢70歳のバーに見習いで働く事になり、ママを筆頭に個性的すぎるお姉様方に囲まれて、「新」の心情の変化にドキッとさせられる作品。名ストーリーテラーの「有馬しのぶ」が描くセカンドライフ物語だ。
病院で医療事務として働く「薫」26歳は、昼の仕事の将来性のなさを考え、副業として夜にネイルサロンの仕事を始める。昼と夜の仕事の両立の難しさ、人間関係、そこから逃げてはいけないと自らを追いつめてゆく「薫」とそれを見つめる外科医の「矢飼先生」、大学の後輩で「薫」に一途な「城田」など不器用な大人達が自分の居場所を求めてもがく作品。美しく繊細な絵とそれに呼応するセリフ回しがグサグサと胸に刺さり、「オトナ女子」のリアルな気持ちに共感してしまうであろう。
遥か昔に姉妹を捨てて他の家庭を持った父。その父の死の知らせから始まる物語。未だに父を許せない長女「幸」、そんな姉をどこか冷めた目で見ている次女「佳乃」、父親の記憶などほとんどなく実感が湧かない三女「千佳」、そして、父の葬式の場で初対面となった異母妹の中学生の四女「すず」。海辺の街、鎌倉を舞台にした4姉妹の心の成長を追いかけ、何気ない会話で綴られてゆくそれぞれの心情を丁寧に描いた完璧なまでの世界観にはただただ感服してしまうだろう。
「黒沢心」は柔道でオリンピックを目指していた強化選手だったが、怪我で断念。次に目指した夢は「地球上のみんなをワクワクさせるようなマンガをつくること」で、超難関を乗り越えマンガの編集部に就職する。マンガを生み出す作家の苦悩や、編集部の「作品を売る」という使命感など厳しい出版業界の今を知ることができる。そして「心」の「夢を諦めたけどそれを決して悔やんでなどいない」という1度は夢破れた人間が立ち直った後の姿にとてもグッと来る元気をもらえるお仕事マンガだ。
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