春爛漫な季節に読みたいオススメ漫画４選！0 Pt.

奥たんは小柄な見た目に反して芯が強い女性。巨大植物に街が侵食されていく中で、方向音痴の彼女は毎日Pたんを心配させながらもしっかり食材をゲットして帰宅する。料理を作り続けるのは、「花が咲いた日」以来帰ってこない旦那たんと交わした「約束」を守るためなのだ。家庭菜園で作った野菜や限られた食材で彩られた食卓には「日常と夢」が詰まっている。近所付き合いは最小限に留めていたが、政府からの配給が滞った際には米農家出身の奥たんが「米作り」を提案したことで食料不足のピンチを救うことになる。SFファンタジーの世界を土台としながらも、夫婦の純愛、素朴な手作り料理などが組み合わさり、一言では言い表せない複雑な魅力が織り交ぜられた作品になっている。

学園を牛耳り見た目も麗しい「F4」は「花の4人組」を意味している。大財閥の息子でリーダー格の道明寺は学園の王様のように振る舞うが、類はあまり他人に心を見せず、マイペース。主人公のつくしは正義感が強く、踏まれてもめげずに芽を出す「つくし」の名が似合う芯の強い女の子だ。理不尽なイジメにも屈せず、立ち向かう。そんなつくしに手を差し伸べたのは、意外にもF4の一人である類だった。つくしが類に惹かれていく一方で、道明寺は今迄出会った中にはいなかったタイプのつくしと接する内に恋心を自覚して告白をし、三角関係へと発展。様々な裏切り行為にめげずに苦難を乗りこえていきながらも二人の間で気持ちが揺れ動くつくしを応援したくなることだろう。

本作の舞台となる世界では、「恋」をすることで起きる「少女性徴覚醒」によって少女が大人へ変化するとされている世界。いばらは25歳になっても人を好きになるという気持ちがわからずにいた。大人へ変化することはつぼみが花開く様子に例えられており、いばらは拓馬に「私を咲かせて」と願う。初恋の相手は他人よりも幼馴染のほうが良いと思ったのだ。拓馬はそれまで恋愛らしい恋愛をしてこなかったが、いばらと再会したことで彼女への想いが再燃する。拓馬の前に、勝手に運命を感じている転校生・愛沼真公（まひろ）や女装男子・間中桜助が現れ、拓馬の心を惑わすことに。果たしていばらは無事に大人の女性へ成長することができるのか。彼女が花開いていく様子を見守ろう。

鎌倉を舞台に、少女たちの「友情」と「愛情」で揺れ動く恋心を描いた作品が本作だ。ふみは同性愛者であり、同じ高校に通う中性的な先輩・杉本恭己（やすこ）と付き合い始める。杉本はバスケ部の部長で後輩女子から絶大な人気を誇っている。ふみから同性愛のことをカミングアウトされた幼馴染のあきらは二人の恋を応援するが、二人の交際は長続きせずに終わりを迎えた。ふみは初恋の相手があきらであることを思い出し、彼女への想いを自覚する。一方、あきらもそれまで友人として見ていたふみのことを意識し始めるようになっていく。作品全体を通じて透明感のある繊細なタッチで少女たちの淡い恋心が表現されており、切なさと可愛らしさが織り交ざる彼女たちの恋愛模様を堪能しよう。