リアル!?な戦術が展開される特殊部隊の漫画!オススメ5選0 Pt.

特殊部隊とは、軍隊や警察組織などに所属する特別な精鋭集団だ。鍛えられた肉体と高度な技術で、重要かつ困難な任務に挑む彼らの活躍は実にドラマチックで、漫画作品にも扱いの大小はあれど、よく登場する組織といえる。今回は、そんな特殊部隊が活躍する作品を5タイトル紹介しよう。

作成日時:2023-09-05 19:00 執筆者:マンガペディア公式

リアル!?な戦術が展開される特殊部隊の漫画!オススメ5選

出典:小学館


『S -最後の警官-』

『S -最後の警官-』

出典:小学館

警察庁に新設された架空の特殊部隊、NPS(National Police Safety rescue)の活躍を描く、クリミナルアクション漫画。主人公の神御蔵一號(かみくらいちご)は、「ミクラス一號」のリングネームで活躍した元プロボクサー。彼はその実績から「資格経歴等の評定」によって警察庁に採用され、NPSの一員となった。経験こそ浅いものの、ずば抜けた身体能力と強い正義感を持つ一號は、困難な任務にも情熱を持って挑んでいく。

日本の警察機構には2種類の特殊部隊が存在する。警備部所属のSAT(Special Assault Team)と、刑事部捜査一課所属のSIT(Special Investigation Team)である。共通する頭文字から“S”と通称される両部隊は、テロなどの国家の安全を脅かす重大犯罪への対応を主任務とする。その最大の特徴は、犯人の殺害を含む制圧対応が可能であること。物語はこのSAT、SITに続く第3の“S”、NPS(National Police Safety rescue)が創設されるところから幕を開ける。NPSは、SAT、SITと異なり、制圧ではなく犯人を生きたまま確保することを目的とする特殊部隊。目的達成にはSAT、SIT以上の高度な技量が要求されるが、主人公である一號をはじめとした精鋭揃いの隊員たちが、信念を持って任務を遂行していく姿が描かれる。


『Cat Shit One』

『Cat Shit One』

出典:amazon

ベトナム戦争を舞台に、米軍特殊部隊のメンバーたちの奮闘を描くミリタリーアクション漫画。本作の特徴は、登場キャラが兎や猫などの擬人化した動物となっている点。そのため殺伐とした過酷な戦場を描いているにも関わらず、絵面は実にファンシーで、このギャップが本作の大きな魅力と言える。1980年代の東西冷戦を題材とした本作の続編『Cat Shit One'80』も出版されている。

本作の中心となる特殊部隊は、アメリカ陸軍特殊部隊群。グリーンベレーの通称で知られるこの部隊は、世界で最も有名な特殊部隊だろう。アメリカとソ連の代理戦闘となったベトナム戦争では、軍事顧問団という形で多くの米軍が投入された。その中でも重要な役割を担ったのが、グリーンベレーである。主人公たちの「キャット・シット・ワン」小隊は、偵察を主な任務とする。具体的には敵陣や敵部隊の情況を偵察し、空挺部隊の降下地点の選定、あるいは爆撃の誘導などを行う。つまり戦闘の最前線で先陣を切る危険な任務だ。キャット・シット・ワンのメンバーたちは、ジョークや軽口を交えつつ、さまざまな困難を乗り越えながら、過酷な戦場を生き抜いていく。


『CHILL』

『CHILL』

出典:講談社

外国人犯罪に対応する特殊部隊の活躍を描く、クリミナルアクション漫画。物語の舞台は、極東地域で1つの国家が崩壊した世界。日本政府は20万人もの難民を受け入れざるを得なくなり、東京の埋め立て地に「CITY」と呼ばれる難民キャンプを設置した。その結果、凶悪な外国人犯罪が急増。この事態に対応するため、警視庁は組織犯罪対策部外国人組織犯罪課特別捜査班(A.C.A.T)を創設することとなる。

本作に登場する特殊部隊であるA.C.A.Tは架空の部隊だが、暴力団、銃や麻薬の密輸といった大規模な国際犯罪に対応する組織犯罪対策部そのものは実在する。A.C.A.Tの主任務は、難民キャンプ「CITY」に関連する外国人犯罪に対処すること。隊員たちには独自の判断で被疑者の殺害が許可されているが、このような強い権限が与えられているのは、現場が危険であることの裏返しでもある。物語は主人公の飛騨陸が、このA.C.A.Tに配属されるところから始まる。2人1組での行動が基本のA.C.A.Tで、彼のバディとなった赤城美香は、これまで6人もの相棒が殉職した曰く付きの女性。ところが、飛騨自身も別の意味でワケありの男だった。割れ鍋に綴じ蓋的な迷コンビのふたりは、任務を通じて徐々に絆を深めていく。


『砂の薔薇』

『砂の薔薇』

出典:KADOKAWA

対テロ戦に特化した特殊部隊を率いる主人公の活躍を描く、アクション漫画。主人公の真理子・ローズバンクは、テロによって夫と息子を亡くした過去を持つ女性。この一件をきっかけに、彼女は対テロを専門とする民間軍事組織CAT(Counter Attack Terrorism)に入隊。やがて彼女は、組織内でもトップクラスの実績を誇る「ディビジョンM」の隊長となり、テロの撲滅に全力を注いでいく。

米海兵隊の対テロチーム、日本のSAT、ドイツのGSG-9など、対テロ戦を目的とする特殊部隊は各国に存在する。ただし、テロリストが国境を跨いで活動するのに対し、国家に属する対テロ部隊は国境に縛られる。主人公である真理子・ローズバンクが所属するCATは、民間軍事組織故に、その縛りがない。すなわち彼女らは、国際的なテロ犯罪に柔軟に対応できるわけだ。ちなみに万里子が率いる「ディビジョンM」は、主要メンバーが女性ばかりというユニークなチーム。彼女たちは女性ならではのメリットも活用しつつ、凶悪なテロリストたちと戦っていく。そんな戦いのなかで真里子は、自分の家族を奪ったテロリスト「グリフォン」と対峙することとなる。


『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』

『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』

出典:講談社

未来世界を舞台に、国際的なテロに対処する精鋭特殊部隊の活躍を描く、サイバーパンクアクション漫画。主人公である草薙素子は、高度なハッキング能力と戦闘技術を備えた全身義体化サイボーグ。公安部の荒巻大輔は、草薙の類い希な才能に目を付け、彼女を隊長とする総理大臣直属の超法規的な対テロ特殊部隊、公安9課「攻殻機動隊」を創設する。1995年劇場用アニメ化、以降テレビアニメ、実写映画化など多数メディア化。

主人公の草薙素子が率いる攻殻機動隊の最大の特徴は、犯罪の芽を捜し出し、除去することを目的とする「攻撃的」な組織であるという点。つまり、単に犯罪に対処するだけでなく、進行中の犯罪計画を事前に察知して潰すための特殊部隊なのだ。主要メンバーは草薙自身がスカウトした各分野のエキスパートで、全員が脳をネットワークに繋ぐ電脳化済み。さらに元刑事のトグサ以外は、何らかの義体化を施されたサイボーグという、まさに精鋭集団である。そんな彼らは、正体不明の凄腕ハッカーや敏腕工作員、国際テロリストなど、さまざまな犯罪者と対峙していく。複雑化した世界情勢と、高度に情報化された社会における凶悪犯罪をリアルに描いた革新的なSF作品だ。


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