めくるめく昆虫の世界へようこそ!オススメ漫画あつめてみました24 Pt.

今回は、昆虫の知識に詳しくなれたり、昆虫の世界により深く触れることができるオススメ漫画をピックアップして紹介していく。昆虫を通して学べることは多くある。昆虫が苦手だという人も、紹介する作品を読むことで昆虫に対する見方が変わるかもしれない。

作成日時:2022-04-03 19:00 執筆者:マンガペディア公式

めくるめく昆虫の世界へようこそ!オススメ漫画あつめてみました

出典:小学館


『昆虫鑑識官ファーブル』

『昆虫鑑識官ファーブル』

出典:小学館

無類の昆虫好きである「鑑識官ファーブル」こと羽生(はぶ)涼平が、法医昆虫学を駆使してあらゆる事件を解決していくサスペンス漫画。主人公の羽生涼平は昆虫が好きで法医昆虫学を極めた男性。彼はかつて、その知識を活かして警察で鑑識官として働いていた。しかし、とある事件で妹を失ってからは警察を辞め、以来ずっと山小屋で昆虫採集をする日々を送っている。そんな彼のもとに警視庁警部補・城島アンリが訪れ、事件解決のための協力を求めてきた。

法医昆虫学とは、死体に群がるハエなどの昆虫から殺害時間や犯行現場、死因などを推定する学問のこと。この学問を極めた涼平には、かつて警察内で「鑑識官ファーブル」という異名がつけられていた。しかし妹の留美子が連続猟奇殺人犯、通称「狩人蜂」に殺害されたショックで、涼平は警察を辞めてしまう。そんな彼のもとにやってきたアンリ。彼女が涼平のもとを訪れたのは、再び現れた「狩人蜂」を捕まえるためだ。この事件をきっかけに、涼平は鑑識官として現場復帰を果たし、以降様々な事件を解決していくことになる。法医昆虫学というあまり世間に知られていない学問に触れながら、犯人に迫っていく緊迫感を堪能しよう。


『東京昆虫ムスメ』

『東京昆虫ムスメ』

出典:小学館

美人研究員が昆虫たちの巣窟である部署に配属されることから始まる、ちょいエログロコメディ。主人公のシマシロカホは、東京にあるイザナミ製薬に入社した新入社員。彼女はあるプロジェクトに関わることになった。先輩に連れられ、早速部署に向かったカホを待っていたのは、大量のゴキブリ。カホの配属先は殺虫剤の研究のためにゴキブリを放し飼いにしている部署だったのである。その日から、カホと虫のくんずほぐれつな日々が始まった。

何か自分のいた証を残したい。そんな夢を持って倍率2000倍を勝ち抜き、国内最大手の製薬会社・イザナミ製薬に入社したカホ。しかし、彼女が配属されたのはとんでもない部署だった。彼女が配属されたのは第三研究部第七開発室。第三研究部は殺虫剤を研究する部署で、第七開発室は殺虫剤の研究用のゴキブリを50万匹放し飼いにしているところだったのだ。カホに与えられた仕事は、ゴキブリを育てることだったのである。最初は嫌がっていたカホであったが、仕事だからと我慢してゴキブリに接しているうちに、ゴキブリに対する見方が変わってくる。本作は、研究のために殺される虫たちを通して虫の生態を知ることができ、虫が非常に興味深い生き物であることを学べる作品だ。


『出陣★昆虫武将チョウソカベ!』

『出陣★昆虫武将チョウソカベ!』

出典:秋田書店

戦国時代の名将が現代に昆虫として転生し大暴れする様を描いた、天下統一昆虫コメディ漫画。中学校に入学したもののクラスに馴染み損なった12歳の少年・夢見獏。学校での彼の居場所は、人気のない屋上階段だった。ある日、いつものように屋上階段でゲームをしていた彼の前に、同級生の少女・森乃きりんが現れる。彼女は虫と会話していたのだが、その虫は戦国時代に活躍した土佐(高知県)の名将・長宗我部元親が生まれ変わった姿だった。

きりんは、武将や歴史が大好きな歴女。彼女も獏同様、誰とも話が合わないためクラスに馴染めずにいた。しかし、獏は自分ときりんとは違うと考える。自分は逃げの孤独で、きりんは前進の孤独。好きなもののためなら孤独であることも厭わないきりんの姿に、獏は強く惹かれる。きりんと一緒にいたいと考えた獏。彼はそのために、虫に転生した今でも天下統一の野望を抱いている元親の家臣に降ることにした。その日から、獏はきりんと元親と一緒に過ごすことが多くなったのだが、きりんは元親に夢中で獏のことを全く意識してくれない。獏はそれを歯痒く思いながらも、元親よりきりんと仲良くなろうと、恋の戦国時代にひとり突入する。虫となった元親の活躍と獏の恋の行方から目が離せない。


『ベクター・ケースファイル 稲穂の昆虫記』

『ベクター・ケースファイル 稲穂の昆虫記』

出典:秋田書店

虫絡みのトラブルを虫に精通する一風変わった女子高生が解決していく昆虫ロマン漫画。虫は小さいが、人間の生活に大きな影響を及ぼす力を持った生き物だ。害虫トラブルが発生する度に人は虫を駆除することで問題解決を図ろうとするが、この世から全ての虫を駆除することは不可能であるため、上手く虫と共存する方法を探すことが必要になってくる。主人公の虫好き女子高生・榎稲穂(えのきいなほ)は、人間と虫との共存方法を模索しながら、日常で起こる様々な害虫トラブルを解決していく。

アリ・蚊・クモ・ハエ・蜂など、世界には様々な種類の虫が存在している。虫は小さいが集まると人間の命を脅かすほどの力を発揮する生き物。虫たちが持つ自然の力の前では、人類が発展させた文明も無力なものだ。主人公の稲穂は、そんな虫と人間が共存する道を日々模索している不思議な女子高生。彼女は身の回りで起こる様々な虫によるトラブルを調査し解決法を提示することで、害虫被害に悩まされる人たちを救っていく。害虫被害に遭った人間を助けることは確かだが、本作は人間の生活のためにただ虫を駆除すればいいということは描いていない。あくまで目指すべきは虫との共存。どうすればいたずらに虫を殺すことなく安全に生活できるのか、という知恵が描かれている。


『昆虫探偵ヨシダヨシミ』

『昆虫探偵ヨシダヨシミ』

出典:講談社

都内で唯一の昆虫専門探偵社「ヨシミ探偵社」の日常を描いたシュール・コメディ漫画。主人公の吉田ヨシミは、都内で「ヨシミ探偵社」を営んでいるサングラスが特徴的な男性。彼はとても変わった探偵だった。ヨシミはあらゆる生き物とコミュニケーションが取れる不思議な力を持っており、その力を活かして昆虫を顧客とする「昆虫探偵」として活動していたのだ。今日も、ヨシミのもとには問題を抱えた昆虫たちが集まってくる。2010年4月に実写映画化された。

吉田ヨシミは北海道の大自然の中で生まれ、森の動物たちに囲まれて育った。そんな環境にいたからか、いつしか動物たちの言葉を理解するようになったヨシミ。彼は犬や鳥、ホタテなど、どんな生き物ともコミュニケーションを取ることができ、その能力を活かして昆虫の悩みを解決している。ヨシミを手助けする探偵社の従業員は、鳥のピータンと犬のムギ。「ヨシミ探偵社」には毎日様々な虫たちの問題が持ち込まれ、ヨシミはピータンとムギと共にその問題を解決していく。本作では、ヨシミたちが関わる数々の事件を通して、虫の豆知識に触れることができる。基本的に1話完結型で、1つ1つの物語が短いため読みやすい。空いた時間に手軽に楽しめる昆虫漫画だ。


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