魔法少女モノには必須アイテム「魔法のほうき」185 Pt.

子供の頃に誰もが見たことがあるであろう「魔法少女モノ」。その多くの作品には必須と言っていい程出てくる「魔法のアイテム」がある。それは、そう。空飛ぶ「魔法のほうき」。そのアイテムに、ちょっとだけこだわって各作品を観てみたい。

作成日時:2016-07-29 18:00 執筆者:マンガペディア公式

「魔法のほうき」にみる「魔法少女モノ」

『魔法使いサリー』

言わずと知れた「魔法少女ものアニメ」の元祖的作品にして、金字塔。
旧作(1期)も新作(2期)もそれぞれ、オープニングでは空を華麗に舞う主人公の姿が描かれている。

「魔法の国」からやってきたサリーが、日本にやってきて、普通の人たちと友達になり、その多感な少女時代を過ごすというもの。魔法少女モノの基本スタイルを築き上げた作品。

基本的には「魔法のほうき」そのものにはそれほどの個性はなく、ただ主人公の移動装置以外の何物でもない。というかほとんどの魔法少女モノにおいて、「魔法のほうき」はそういう存在なのだ。


『魔女っ子メグちゃん』

数ある魔法少女モノのなかでもそのコミカルさと、可愛いお色気が群を抜く、魔法少女もののエポック的作品、と言えるアニメ。タイトルも「魔法少女」ではなく「魔女っ子」だったところが新しかった。

この作品の中でも、「魔法のほうき」はただの移動手段にすぎないが、前出のサリーと同様、嵐の中を目的目指してほうきにのって空を駆ける少女に、それなりのヒロイズムを感じる方は多いのではないかと思う。
そしてこれもまた、魔法の国からやってくる魔法少女を描いたものだが、彼女はプリンセスなどではなく「魔法の国女王候補」であり、同じく女王候補でありライバルの魔法少女「ノン」の存在も物語に深みを与えている。数多くの「魔法少女もの」のなかでも「戦闘シーン」が多いのも特筆もの。

このアニメのオープニングのラストでは、逆さ状態からくるりとほうきの上に位置を変える主人公の、ちょっとエロチックなしぐさが秀逸なので、見たことがない人はぜひ。一見の価値あり。


『魔女の宅急便』

言わずと知れた、宮崎駿率いるスタジオジブリの長編アニメ映画作品。
原作は角野栄子。それまでのスタジオジブリ作品・少年主役の冒険活劇ものからは一線を画した、思春期の少女の成長を描いた作品。ジブリ作品では珍しく活劇シーンが少ないのも特徴。……とはいえ見せ場としてのキキ(主人公)の活躍シーンはふんだんに盛り込まれている。

この作品で描かれている「魔法のほうき」は、ほうき自体に魔法が掛かっているのではなく、魔女自身の魔力が空を飛ぶ能力に深くかかわっている、と思わせてくれるところが新しい。

物語途中でスランプに落ち込んでしまい、魔力を失くしかけたキキは、いくら空を飛ぼうとしても飛ぶことができず、ついには崖から落下してほうきを折ってしまう。だが、友人のトンボの危機に思わず手にした「デッキブラシ」に自身の魔力を込め、ついには空に舞い上がるシーンはやはり一見の価値がある。
魔法少女の中で唯一無二、「デッキブラシ」で空を飛んだ魔女として忘れがたい。


『おジャ魔女どれみ』

東映動画が久々に世に放った魔法少女モノであり、どちらかというとこれまで「魔法の国の住人」だった主人公を、もとはただの人間だがいろいろあって「魔法使い」になってしまった、という設定が当時のとしては斬新だった。

なにはともあれ、これもまた魔法少女モノの中ではエポック的作品で、表題作はじめ、主人公たちが16歳になった『おジャ魔女どれみ16シリーズ』を含めると6期の作品群を誇っていて、のちに続く「プリキュアシリーズ」の前身でもある。

この作品では残念ながら「魔法のほうき」は個性を失くしたただの移動手段にすぎない。
オープニング含め、はづき(オレンジ色の子)のほうきへの横座りが可愛らしい。


『魔法つかいプリキュア』

「美少女格闘アニメ」だったプリキュアが、シリーズ10年を超えるにあたり魔法少女モノに先祖返りしたアニメ。とはいいつつも先輩プリキュアの「殴ったり蹴ったり」は踏襲しているようだ。
ここでいう「魔法のほうき」はどちらかというと変身前の二人の移動手段として役に立っており、変身後にはあまり姿を見せない。オープニングでは、ほうきの上でポーズをとったりする二人が見える。

必見なのはエンディングで、プリキュア二人のダンスに合わせ、バックダンサーのごとく数多くのほうきがぬいぐるみの「モフルン」といっしょに踊りまくる。そこにはまるで「ほうき自身に意思があるかのような」光景が展開されていて、興味深い。


『ふらいんぐうぃっち』

2016年4月に日本テレビ系でアニメ化された作品。「魔法少女」というくくりでは一線を画すかもしれないが、最近のアニメとして取り上げている。

特筆すべきは「ほうきの乗り心地」に関して主人公がひとこと放つセリフが面白く、それだけでもここに取り上げる価値があると思う。「やっぱり、魔女って苦労もしてるんだなぁ」、という感を抱いてしまう。

この作品は通常の日本の情景を描きながらも「魔女は昔から受け継がれるように、ごく普通にいる。最近は数は少なくなってきたが」という世界観のもとに作られている。そのうえ、舞台は東北の一地方都市であるため、作品内に漂う感じは『遠野物語』を思い起こさせる感じで、なんだかゆったりしてしまう。癒し系の物語だと言ってしまえばいいだろうか。


「魔法のほうき」というものはある意味「空を飛びたいという人間の夢の具現化」ではないか。「アニメ」そのものに作っている人の夢、子供たちの夢が詰まっているとしたら、その夢の一部をいちばん端的にあらわしたものが「魔法のほうき」なのではないかと思う。

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