一人で食事をする、それはとても味気ないこと。その感覚に気がついた三人の少女の、食を通して培っていく友情の姿を追ってみる。
一人で食べるより、大勢で食べたほうが美味しいものはより美味しく!そんな想いが駆け巡る、「食」アニメ(マンガ)のひとつの形を追ってみたい。
出典:Amazon.co.jp
一人で食事をする、それはとても味気ないこと。その感覚に気がついた三人の少女の、食を通して培っていく友情の姿を追ってみる。
アニメ『幸腹グラフィティ』は2015年1月~3月にかけて、TBS系列で放映された。全12話。中学生だった主人公たちが高校に合格するまでを描いている。ちなみに原作マンガは2016年9月、彼女たちが高校を卒業し、次の進路に進むまでを描いて完結した。主人公・町子リョウ(まちこ・りょう)は中学2年生(開始当時)。両親は仕事の関係上、海外に住んでおり、祖母と二人暮らしだったが、その祖母が他界。一人暮らしが始まるが、同じ味付けで作ったはずのごはんがまるで味気ないことに気づく。最初はずっと「料理が下手になった」と思いこんでいたが、そんな想いはリョウのはとこ、森野きりん(もりの・きりん)とともに食事をすることにより払しょくされる。「料理が下手になったわけではなく、一人でさびしく食事をすることで料理が味気なく感じる」ことに気がついたリョウ。一人で食事をすること、そして自分のためにだけ料理を作ること。そんな寂しさが、リョウの食に対する感覚を狂わせていたのだった。
出典:Amazon.co.jp
リョウときりんのコンビに、途中からクール系美少女の「椎名(しいな)」が加わり、三人の生活はいよいよかしましくなっていく。時には椎名家のお手伝いさんである「露子(つゆこ)」や、日本でのリョウの後見人、叔母である「町子明(まちこ・あきら)なども巻き込んで展開していく食ライフ。そこに微笑ましいものを感じるのもつかの間、この作品の、ある意味醍醐味ともいえる「食の感想シーン」は多くのグルメマンガ、食に関するマンガの追随をなかなか許してはくれない。なにしろ出来上がった料理そのものが(それが単なる刺身でも)きらびやかに表現されており、それを食する三人の表情もくるめく光に包まれ、もはや恍惚と言っていいほどの表情を刻一刻と捉えていく。
『幸腹グラフィティ』みんなと食べるごはんはとっても美味しい!
192 Pt.
232 Pt.
9 Pt.
56 Pt.
409 Pt.
3,234 Pt.
料理が上達するには? 「食」をテーマにしたアニメからヒントを探る
232 Pt.
285 Pt.
いいね!・フォローしてマンガ・アニメのニュースを受け取ろう!