知る人ぞ知るスポーツ漫画！オススメ５選224 Pt.

社交ダンスは映画やテレビのバラエティ番組などでも取り上げられ、近年は漫画の題材としても脚光を浴びているスポーツだ。しかし、男女のペアが基本となるので、多感な時期の中学生にはハードルが高い。社告ダンスの世界に飛び込んだ主人公の富士田多々良は、花岡雫と最初のパートナーを組むことになるが、彼女とは同級生だけに関係性は複雑なものがある。そういった心の機微も本作の大きな魅力だ。そして、躍動感に溢れたダンスシーンの描写は、 優雅なダンス競技という固定観念を打ち壊すようなスポーツ性の高さを感じさせる。

日本古来のスポーツである弓道は、和装で行う独特のスタイルが興味を引き色々な漫画で取り上げられている。本作では「その体型が弓道に適している」と、貧乳に悩む主人公がスカウトされ、その胸を大きくするために奮闘するという摩訶不思議な展開になっている。この作品はコメディであるため、身体的な問題や運動神経の悪さがネタとして成立しているが、それでも弓を射る立ち姿が凛々しく描かれているのは弓道作品ならではだ。

陸上競技を題材にした漫画は数多くあるが、十種競技を取り上げた作品は現時点で本作だけだ。優勝者がキングオブアスリートと呼ばれる十種競技は、100m、400m、110mハードル、1500m、走幅跳び、砲丸投げ、走高跳び、円盤投げ、棒高跳び、やり投げと異なるジャンルの競技を2日間に渡り行うハードな種目だ。万吉は元ピッチャーだけに投擲種目が得意。その一方で跳躍種目を苦手としている。得手不得手が入り交じる種目をどのようにこなしていくのかが見どころの一つ。また、2日間のスタミナ配分をどうするかといったライバルとの心理的な駆け引きも、丁寧に描かれている。

「カバディ、カバディ」とキャント（発声）しながら戦うマイナースポーツを題材にした本作。一見遊技的な扱いを受ける「カバディ」の魅力を十二分に伝える希有な作品だ。カバティは一見単純な鬼ごっこのようだが、実際のプレイはとても複雑だ。体力だけでなく高度な戦略も求められる。作中では詳しいルール解説もされており、競技への理解が深められる。主人公の宵越竜哉までもが最初はネタスポーツと揶揄するが、その奥深さに読者も魅了されていく。日本カバディ協会や海外でもカバディの魅力を伝える作品として注目されている。

主人公の櫻井玄哲が男子マネージャーとして、女子ラクロス部を指導していく異色の作品。マネージャーと言っても、その内容はコーチ兼監督と言ったところで、元サッカー選手として得たスポーツの知識を活かし、ラクロス部の女子達を指導していくことになる。ラクロス未経験の櫻井は、チームを勝利に導くために、必要となる基礎練習メニューや、細かい作戦の組み立てをしていく。ラクロスという競技の面白さが的確に伝わってくる作品となっている。