関が原の戦いの始まる約1年前、信州にて放浪中の伊賀忍者・霧隠才蔵は、巫女・伊佐那海と出会う。
刺客に追われる伊佐那海に頼み込まれ、信州上田までの護衛を引き受ける事となった才蔵。
一方、そのころ上田の真田領内では、真田幸村が10の根源の持ち主を探していた……。
絢爛で艶やかな戦国アクションである。
真田十勇士をもとに作者ならではの美麗で躍動感にあふれた描写やお色気というよりも艶っぽいシーンが魅力の作品。
コミックの巻末に掲載されている4コマ漫画も魅力である。
2007年にはドラマCDの発売が、2012年1月~3月までアニメ化もされた人気作品。
2016年からコミックフラッパーで連載し、その後『BRAVE10S』として月刊コミックジーンにて連載中、コミックは、『BRAVE10』が全8巻、『BRAVE10S』は最新第9巻まで発売中。
10の根源のうち「光」の力を受け継ぐ者
伊賀の里出身の伊賀忍者。武器は巨大なクナイ「摩利包丁」を使用している。アナとは同郷の幼馴染。
10の根源のうち「闇」の力を受け継ぐ者
出雲の巫女で、実は戦慄の女神イザナミノミコトで自身に危機が迫ると周囲にブラックホールのような空間を引き出し、その力を抑えるために奇魂の櫛をいつも身に着けている。舞が得意。
10の根源のうち「草」の力を受け継ぐ者
真田忍隊の頭を務める甲賀の忍者で、動物を操る力がうまく会話もできる。身が軽いので体術を得意。
10の根源のうち「水」の力を受け継ぐ者
真田幸村の小姓で術師の家系。口から超音波を放つことができ水紋の眼を持ち、見たものを写し取り記憶出来る。
10の根源のうち「氷」の力を受け継ぐ者
南蛮人の伊賀忍者。才蔵とは幼馴染で、幸村の寝首をかこうとして返り討ちにあい十勇士の一員となる。実は、伊賀異形五人衆の一員で反間(二重スパイ)。
10の根源のうち「金」の力を受け継ぐ者
真田幸村の家臣。種子島による射撃の腕も高く、紗彩を携帯したり仕込み銃も持っている。大酒のみのザル。
10の根源のうち「風」の力を受け継ぐ者
性別不明の元山賊で血を見ると興奮し戦うことを楽しんでいる変態。
武器は鎖鎌を使い風を操ることができる。
10の根源のうち「土」の力を受け継ぐ者
自称伊佐那海の兄。15歳の時に出雲をたちあらゆる宗教を学ぶ。
筋骨隆々の巨漢でありクナイ程度の刀は弾き返し、巨大な鉄棍棒を使用する。
10の根源のうち「火」の力を受け継ぐ者
元捨て子で、爆薬と罠を仕掛けるのが得意で真田幸村に気に入られ真田十勇士の一員になる。
海野六郎と名前が同じため区別するために弁丸と名付けられる。
10の根源のうち「雷」の力を受け継ぐ者
湖賊の頭領。筧十蔵を世話したことがきっかけで真田十勇士に加わる。
槍の扱いがうまく、多節棔になる槍を使い手から雷を発する力を持っていて、黒豹のヴェロニカを連れている。
この10人と真田幸村は、徳川から伊佐那海のもつ奇魂を守る為に戦う。
そして、真田幸村以外にも伊達政宗や石田光成・直江兼続など様々な武将が出て色々な思惑を秘めているのも面白いところだ。
また、巻数が進むにつれ、構図やカメラワークがとてもいいものになっていき、更に美麗になっていく。
歴史ファンタジーとしても面白いので『BRAVE10をぜひ、読んでみてほしい。