「ギリギリを攻める」漫画52 Pt.

見えそうで見えなかったり、そこまで言っちゃったり!? 色々な意味で「ギリギリを攻める」漫画をピックアップ!

作成日時:2019-02-03 10:00 執筆者:マンガペディア公式

「ギリギリを攻める」漫画

出典:小学館

ギリギリアウトか!? ギリギリセーフか!? ギリギリ見えそうな描写やギリギリ言っちゃダメかもしれない、きわどい描写が盛り沢山の漫画を紹介!


辛辣なブラックジョークで、コミック作品として笑えるかどうかのギリギリまで攻めたギャグ漫画。主人公の男子高校生・勝改蔵(かつ かいぞう)は、自分のことを改造人間だと思いこんでいる。改蔵は自分が通う虎馬高校の変人や、突如現れる周囲の変人たちと、意味不明な戦いを繰り広げていく。当初は下ネタ中心のギャグ漫画だったが、徐々にブラックジョークスタイルに変化した。

物語の序盤では主人公の男子高校生・勝改蔵が、飛び抜けた変人として、数々のトラブルを巻き起こしていた。しかし話が進むにつれ、ヒロイン・名取羽美(なとり うみ)や、同級生なのに下っ端扱いをされている少年・坪内地丹(つぼうち ちたん)が、エキセントリックな変人となって暴走していく。改蔵は、彼らに対するツッコミ役となっていく。さらには、「天才塾」に所属する変人たちが、改蔵が組織を壊滅させたと勘違いして襲いかかってくる。いずれの変人も、常識では考えられないような個性的な攻撃を繰り出してくる。さまざまな攻撃に対して、社会風刺やブラックジョークを織り交ぜて語り倒す、改蔵の独特のスタイルが見どころだ。このやりとりはかなりブラックで、普通に「笑える」という範囲を逸脱しており、ギャグ漫画としてはギリギリを攻めているといえる。


『有害指定同級生』

出典:集英社

性的好奇心が旺盛で、常識外の行動ばかりする女子高校生・都城玲華(みやこのじょう れいか)と、彼女を更生させようとする真面目なクラス委員・八橋みやこ(やつはし みやこ)が繰り広げる、下ネタ満載のギャグ漫画。過激な下ネタ表現の連発で、少年誌「ジャンプSQ.」に掲載できるギリギリを攻めている作品だ。

本作でギリギリを攻めているのは、主人公でありヒロインでもある都城玲華。玲華は、パンツを穿き忘れて登校したからといって、何故か、クラスメイト・八橋みやこのスカートを覗き、どんなパンツを穿いているか確かめようとする。玲華の言動はハチャメチャだ。しかも、玲華は非常に性的好奇心が旺盛だ。新しいことへの挑戦として売春しようしたり、学校に大人のおもちゃを持ってきたりと、社会的にギリギリの行動を取る。そのため、他のクラスメートは玲華を「あの人」と呼び、できる限り近寄らない。みやこは、学級委員として玲華を更生させようとするが、いつも彼女のペースに巻き込まれてしまう。そんな玲華のギリギリ具合にだんだん慣れていくみやこのツッコミが楽しい漫画だ。


『ド級編隊エグゼロス』

出典:集英社

主人公の男子高校生が4人の美少女とともに、エロを奪う宇宙人と戦う、ハイテンション思春期コメディ。人類からエロスの源“Hネルギー”を吸い取ることで生きる活力を奪い、緩やかな人類の絶滅を狙う宇宙からの侵略者「キセイ蟲」との戦いを描く。宇宙人との戦いで服が飛び散って全裸になるような、少年誌「ジャンプSQ.」で掲載できるギリギリを攻めた作品だ。

本作は「ヒーローはH(エッチ)とERO(エロ)で出来ている」というキャッチコピーを掲げ、少年誌におけるエッチな表現のギリギリを攻める作品だ。人類の滅亡を企む宇宙からの侵略者「キセイ蟲」と戦うため、「エグゼロス」に選ばれた5人の少年少女は、ひとつ屋根の下に暮らすことになる。主人公・炎城烈人(えんじょう れっと)は5人のうち、唯一の男子である。彼は、風呂や寝室で巻き起こる、さまざまなエッチなハプニングに翻弄される日々を送ることになる。さらに「キセイ蟲」との戦いでは、女性キャラの服が必ず破れて全裸になる。1話に1回は必ず美少女が全裸にされてしまい、「見せてはいけないところ」を隠すために謎の光が輝くといった、ハラハラドキドキなシーンが満載の少年漫画だ。


これまでの4コマ漫画作成ルールのギリギリを攻める、自称「とびっきりのクソ4コマ」漫画。14歳の女子中学生である主人公・ポプ子とピピ美が、パロディを多用して時事ネタを風刺し、サブカル女子やオタクを罵倒していく。本作では、コマやキャラをコピーして使ったり、オチが無かったりとまさにやりたい放題な4コマが展開される。

4コマ漫画には「起承転結」という基本的な流れがある。また、同じ絵を繰り返して使わない、キャラのアップを多用しないといった、一般的な手法も確立されている。そのような4コマ漫画のルールを無視し、ギリギリを攻めるのが本作だ。この作品は、あらゆる物事に喧嘩を売っていくスタイルを取っていて、どんな作品でもパロディの対象としていく。コマの再利用、オチがない、読者に対して直接アクションを起こすといった、従来の4コマ漫画ではタブーとされていることを、当然のように行っている。コミックス1巻の終盤では、打ち切りを言い渡されて怒った主人公たちが、出版元である竹書房を指定暴力団と揶揄したり、作中で出版社の建物を破壊したりと、暴虐の限りをつくす。本作は、危険で過激な唯一無二の「クソ4コマ」だ。


男女共学になったばかりの全寮制の元・女子高校に入学した5人の男子が巻きおこす、仰天ハイスクールコメディ。入学早々、5人は「女風呂覗き事件」を起こし、“裏生徒会”によって、学園内にある監獄に投獄される。女子生徒1000人に対して男子生徒はたったの5人。圧倒的に女性上位の学園での男子5人の過酷な生活と、脱獄計画を描く。ギリギリを攻めた内容のために映像化は不可能といわれたが、2015年にテレビアニメ化、テレビドラマ化された。

本作で最もギリギリを攻めているのは、登場するヒロインたちのファッションだ。特に“裏生徒会”の副会長を務める白木芽衣子(しらき めいこ)は、常に“ギリギリ”まで露出したピチピチの服装をしている。芽衣子は、高い身長に豊満な肉体、長い髪をお団子にまとめ、鋭い目付きにメガネをかけ、ぱっつんぱっつんの制服と超ミニスカートを穿いた、これぞ女王様といった風貌。芽衣子が違反生徒に下す懲罰は、彼女の見た目同様に熾烈だ。だが、そのセクシーな風貌の彼女が行う懲罰は、どんなに厳しくとも、男子生徒にとってはご褒美である。登場人物たちはどこかズレており、全員が大真面目かつ全力で、バカで下品なコメディを展開する。青年誌「週刊ヤングマガジン」でも掲載できるかどうかのギリギリを攻めている作品だ。


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