新世代の野球漫画特集!オススメ5選43 Pt.

野球は世代に関係なく人気があるスポーツ。移りゆく時代の中で、野球の魅力は脈々と受け継がれてきた。今回は、有名選手を親に持つ第二世代や独立リーグからプロを目指す選手など、新しい時代を担う選手たちの活躍を描いた野球漫画を紹介しよう。

作成日時:2020-08-06 10:00 執筆者:マンガペディア公式

新世代の野球漫画特集!オススメ5選

出典:芳文社


『球詠』

『球詠』

出典:芳文社

高校での女子野球部を舞台に、女子高生たちが野球を通じて友情を育み、共に成長していく様を描いた青春漫画。武田詠深(たけだよみ)は中学時代、「魔球」を投げられる投手だったが、捕手に恵まれず、野球に対する情熱を失いかけていた。しかし、埼玉県の新越谷高校へ入学した際に、過去にバッテリーを組んでいた幼馴染の山崎珠姫(やまざきたまき)と再会。新たな仲間と共に停部中だった野球部を復活させ、全国大会出場を目指すようになる。2020年テレビアニメ化。

野球漫画は男が主体となっているものが大半だが、野球を愛する気持ちに性別は関係ない。本作で描かれるのは、男子ではなく女子野球部を舞台とした最強バッテリーの物語。主人公は魔球を武器とするエースの詠深。とてつもなく速いスピードの球や打者を翻弄する変化球は、敵チームにとって脅威となる。しかし、中学時代はその球を受けられる捕手がおらず、魔球を活かすことができなかった。だが、努力を積み重ねてきた珠姫は魔球を捕れるほどに成長しており、高校では詠深が実力を存分に発揮できる環境が整っていた。詠深と珠姫による最強バッテリーに加え、連携が取れるチームプレー、そして頼れる打線でチーム一丸となって目標に向かって突き進んでいく姿が描かれている。


『MAJOR 2nd』

『MAJOR 2nd』

出典:小学館

偉大なプロ野球選手を父親に持ち、二世特有の悩みに苦悩する息子が、野球を通じて友情を育み成長していく野球漫画。小学生の茂野(しげの)大吾は有名なプロ野球選手・吾郎の息子。野球チーム・三船ドルフィンズに入団するが、自分には父親のようなスター選手の素質がないと感じ、挫折してしまう。しかし、同じ二世でありながら大吾と違ってプレッシャーを全く感じていない佐藤光と出会ったことをきっかけに捕手へポジション転換し、新しい道が開けていく。2018年、2020年テレビアニメ化。

スポーツ選手の二世は世間から注目され、デビューと同時に一気にスターへと駆け上がれる可能性がある。しかし、親と比べられる分、越えなければならないハードルは高くなってしまう。本作は、同作者のヒット作『MAJOR』の主人公・吾郎の息子である大吾を主軸としたもの。大吾の小学生時代から始まり、成長を描くと共に、二世であることのメリットとデメリットについても触れられている。大吾は肩が弱く遠投が苦手で捕手は無理だと思っていたが、光の父親の寿也から指導を受け、捕手として生きていく術を学んでいく。野球を通じて様々な繋がりが芽生え、やがて大吾と光が離れ離れになっても野球を通じて繋がる様子に、改めて野球は人と人の絆を深めるものであることを実感する。


『WILD PITCH!!!』

『WILD PITCH!!!』

出典:小学館

独立リーグからプロ野球の世界へ這い上がろうとする主人公の姿を描いた野球漫画。エースとして甲子園決勝に出場した城戸拓馬(きどたくま)は、世間から注目を浴びていたライバルの強打者・猪俣力(いのまたつとむ)を完全に抑え込むことができたが、優勝は逃してしまう。期待していたドラフト会議で指名されずショックを受けるが、プロ入りを諦められない拓馬は、独立リーグのレディバグズに入団。そこで選手として己の力を高めながら、僅かなチャンスを掴もうとする。

野球漫画と言えば高校野球やプロ野球を描いたものが多い中、本作の舞台となるのはそのどちらでもない独立リーグという異色の野球漫画だ。独立リーグは、プロ野球入りを目指す選手育成の役割を担っている。主人公の拓馬は甲子園に出場し、ライバルとの勝負には勝てたが優勝を逃し、スカウトもされず、独立リーグのBPリーグに入ることとなった。最初は自身の力を誇示したいがために、無駄に目立とうとしていたが、徐々に変わっていき、地道に実力をつけていく。また、展開が進むにつれ、プロ野球球団が4チーム増えたことにより、プロチーム入団へのチャンスが到来。先を歩くライバルたちに追いつくため、がむしゃらに頑張る主人公を応援したくなることだろう。


『忘却バッテリー』

『忘却バッテリー』

出典:集英社

才能に恵まれた投手と記憶喪失になった幼馴染の捕手を中心に、野球を愛する少年たちが無名の高校で再起を図る野球漫画。清峰葉流火(きよみねはるか)と要圭(かなめけい)は、世間を騒がせた最強の中学生バッテリー。将来の球界を担う期待の星として注目を浴びていたが、圭が記憶を失ったことで全てが振り出しに戻ってしまう。二人は野球部すらない都立小手指高校へ入学するが、そこにはかつてのライバルたちが顔を揃えていた。運命のように集結した力ある選手たちが全国を目指す姿が描かれている。

野球はチームプレーが大切だが、バッテリーの相性も重要だ。本作に登場するのは、天才的な野球センスを持つ葉流火と智将として恐れられる圭が組むバッテリー。記憶喪失になってからの圭は、記憶や知識を失っているとはいえ、捕手の基本姿勢などを崩すことなく、葉流火の剛速球を捕ることができ、身体の方は捕手としての自分を覚えていた。葉流火は中学時代に140キロを投げた剛腕投手で、強打者でもある二刀流のスーパースター。彼らのせいで野球から遠ざかっていた山田太郎、藤堂葵、千早瞬平とも巡り合い、小さな無名の野球部に甲子園を目指せる選手が集結。それぞれの選手にスポットを当てて人間ドラマに深みを与えつつギャグも織り込まれ、一筋縄ではいかない展開など、たくさんの魅力を感じる作品だ。


『バトルスタディーズ』

『バトルスタディーズ』

出典:講談社

PL学園野球部に所属し、甲子園出場経験がある作者が描く野球漫画。捕手の主人公が憧れの学校の野球部に入部し、チームの中心となっていく姿を描く。狩野(かのう)笑太郎は、中学一年生の時に見た大会をきっかけに、DL学園の大ファンとなった野球少年。大阪の天王寺ブルースで天才的な野球センスを認められた狩野は、念願叶い、意気揚々とDL学園の野球部に入部する。しかし、そんな狩野を待ち受けていたのは、理不尽な体罰と上下関係が渦巻く過酷な寮生活だった。

今の時代においてはどんな理由があろうと体罰やパワハラは許されないが、本作の舞台となる野球の名門DL学園野球部は上下関係が非常に厳しく、「体罰」「付き人制度」など、古い悪習が残っていた。ある事件をきっかけに野球部はピンチを迎えるが、「映像記憶」の能力を持つ捕手であり主人公の狩野が二年生ながらキャプテンを任され、監督も代わり、新体制へと変わっていく。だが、変化を嫌う者もおり、様々な衝突も生まれるが、それらを乗り越えながら大きな目標に向かって突き進む展開に胸が熱くなる。甲子園出場経験のある作者の手腕によってリアルな経験、野球への想いが作品に反映され、野球の面白さと難しさが読者の心にダイレクトに響く作品といえるだろう。


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