車椅子で奮闘するキャラたちに注目！漫画５選28 Pt.

本作の重要な要素として描かれるのが「車イスバスケ」だ。メインの登場人物である三人は、病気によって右足を切断した戸川、事故を起こし被害者を車椅子生活にさせてしまった野宮、自損事故で下半身不随となった高橋と、皆下半身不随によって人生を大きく左右されている。戸川は足を切断した後車椅子バスケの道に進んだが、協調性に欠けるためチームを離脱してしまう。しかし野宮との出会いから再びチームメイトに頭を下げ、車椅子バスケ選手として大きく成長していく。一方、被害者の夏美に何もできない無力さを感じていた野宮だが、戸川との車椅子バスケで前向きになり、プロバスケ選手を目指し努力を重ねていく。そして高橋は、リハビリ施設の末車椅子バスケの道に進んでいく。挫折と苦悩の末、進むべき道を見つけ奮闘していく三者三様の姿が描かれる作品だ。

本作は火星探索を夢見てパイロット候補生となる少女たちの物語。パイロットとしての適性訓練は、5人一組のチームで行われる。主人公のテラとチームメイトになったのは気の強い蝶子、マイペースな睦、謎めいたミレーヌ、そして車椅子の少女の桃子の４人だった。桃子が重いハンディキャップを負いながらも候補生として志願したのは、母親のためだ。彼女の母は桃子が足のハンデを気にせず暮らせる無重力の世界を切り開くため、火星へと向かうが消息不明になってしまう。桃子は母のミッションの手伝いをするため、火星を目指していたのだった。しかしチームは運命共同体であり、誰かひとりでも失格になれば、連帯責任で全員落第となってしまう。蝶子は車椅子の桃子が足手まといだと非難するが、テラはそんな桃子に優しく声をかけ、協力して火星を目指そうと勇気づけるのだった。

『僕だけがいない街』で知られる三部けいのサスペンス作品。本作での車椅子キャラは主人公たちの同級生である縞田だ。物語の舞台は感染すると人を襲う殺人鬼となってしまう、謎のパンデミックが起きた巨大な客船の船内。主人公たちは生存者を捜し、殺人鬼から逃げながら沈没する船からの脱出経路を探していく。その最中、優矢たちはエレベーター内で気絶していた縞田を発見し、彼を連れて脱出を試みることに。健常者でも困難な脱出行の中、縞田は自分が彼らの重荷になってしまっていると冷静に自覚していた。そんな中、縞田は生存者のうちのひとり、華菜が「感染」していることを知ってしまう。縞田は華菜に気取られないよう、優矢たちを救おうと奮闘していく。

謎の麻雀打ち傀は、圧倒的な強さで様々な人々を翻弄していく。本作に登場する車椅子キャラである巫藍子（かんなぎ　あいこ）も、彼と対戦し敗北した人物だ。巫は通称「キラークイーン」と呼ばれる裏カジノの凄腕ディーラー。美しい女性だが、過去の交通事故から足が不自由で車椅子を使用している。そんな彼女は傀と対戦した際、彼から「相手にされない」という自尊心を傷つけられるような戦い方をされ、負けてでも自分の存在を認めさせることを優先してしまう。その後、巫は過去の事故や出生にまつわるしがらみで父親である鉢黒剛毅と麻雀勝負することになる。巫はその勝負の場に、傀を同席させるのだった。足が不自由であっても高い実力とプライドを持つ彼女は、傀との再戦を強く望んでいたのだ。

様々な武術の達人の元で過酷な修行をし、成長していく主人公の兼一。そんな彼の前には、次々とライバルとなる武術家たちが現れる。「オーディーン」の異名を持ち、武術集団ラグナレクのリーダーである朝宮龍斗は、かつてのケンイチの幼なじみであった。彼は闇の武術家「緒方一神斎」の弟子となり、その武術を極める。だが緒方からは、爆発的な戦闘力を発揮するかわり、心身に大きな負担がかかる技「静動轟一」をその危険性を知らされないまま実験体とされていた。結果、ケンイチとの闘いで「静動轟一」を使い過ぎて敗北。その後遺症で龍斗の肉体はバランスを崩し、再登場の際は車椅子を使用していた。しかし彼は武術家として修業を続け、やがて車椅子のままでも凄まじいまでの戦闘力を発揮するのであった。