むこうぶち

むこうぶち

バブル時代を背景に、高レート賭け麻雀の場で圧倒的な強さを誇る謎の男・傀と、彼と対戦する様々な麻雀打ちの姿を描いた麻雀漫画。天獅子悦也の代表作である。麻雀シーンについてはプロ雀士の安藤満が協力しており、安藤の死後はプロ雀士のケネス徳田が担当している。スピンオフ作品に、三橋秀俊を主役にした『レッドドッグ ノガミの秀』、江崎を主人公にした『むこうぶち外伝 EZAKI』がある。

正式名称
むこうぶち
作者
ジャンル
麻雀
 
競技麻雀
レーベル
近代麻雀コミックス(竹書房)
巻数
既刊46巻
関連商品
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概要

1980年代、狂乱のバブル時代に入っていた日本。随所で行われる高レート麻雀の世界で名を轟かせている、通称「」という男がいた。本名・経歴等は一切不明の謎の人物だが、真の一匹狼のギャンブラー「むこうぶち」であり、その圧倒的な強さの前に全てを失った者は数知れない。安永萬水原祐太三橋秀俊江崎などとの勝負自体にこだわる者から、及川勝依のようにの麻雀に魅せられた者、石川のように偶然からと勝負をすることになってしまった者など、に関わる様々な人間の姿が描かれる。

登場人物・キャラクター

主人公

主に高レートの雀荘にどこからともなく現れる、本名・経歴等一切不明な謎の男性雀士。見た目は若いが、かなりの年月麻雀を打ち続けているフシもあり、正確な年齢も不明。静かで丁寧な物腰で、時折笑みを浮かべる他は... 関連ページ:

プロ雀士の男性で、プロ団体・全雀連の理事という表プロの肩書を持つ一方、高レートの賭け麻雀という裏プロの世界でも活動している。かつて傀に敗れて以来、確実に2着をキープするのが癖となってしまっており、実力... 関連ページ:安永 萬

競技麻雀の元プロ雀士であり、後に裏プロとなった男性。昼は証券会社で働きながら、麻雀プロ団体・全雀連の研修プロをしていたが、タイトル戦である第6期牌王位戦で、自他ともに納得のいかないラッキーな形で優勝し... 関連ページ:水原 祐太

麻雀プロ団体・全雀連所属の男性プロ雀士。元暴走族で、パンチパーマで眉がないという外見だが、性格は真面目で常識的であり、昼は実家の中古車屋で働いている。安永萬に実力を認められており、一番弟子とも言える存... 関連ページ:多河 巧典

上野を根城にしていることから「野上の秀」の異名を取る裏プロ雀士。赤ドラ有りルールの麻雀を専門としている。窃盗団のリーダーでもあり、盗品を扱う中古品屋を営んでいたが、傀との勝負に敗れた日に逮捕されてしま... 関連ページ:三橋 秀俊

不動産会社社員であった男性。一見人当たりがよいが、その実は、荒れ地を別荘地と称して売りつけた上に、二重契約書で差額を懐に入れていた。劉の開いていた高レート麻雀の場で傀に惨敗して全てを失い、劉の密入国船... 関連ページ:江崎

巫 藍子

裏カジノのディーラーをしている女性で、通称「キラークイーン」。交通事故によって足が不自由なため車いすに乗っている。傀に似た雀風でツキの流れを読むことに長け、傀と戦うまでは麻雀でも圧倒的な強さで知られた。父親は右翼の大物・鉢黒剛毅。

麻雀プロ団体・全雀連所属の若手プロ雀士である女性。今ひとつ実績を作ることの出来ない存在だったが、安永萬の勧めで傀と打ったことがきっかけとなって、独特の勘を活かす「すっぴん打法」に開眼し、実力を上げた。... 関連ページ:樹村 潤子

町工場の工員である中年男性。常にぼんやりとしており、同僚から「与太郎」とまで呼ばれるほどだが、製品の僅かな誤差を持っただけで見抜くなど超人的な能力も持ち合わせている。麻雀においても、点数計算ができない... 関連ページ:石川

劉商会を率いている大物の華僑である男性老人。赤坂の高級マンションの最上階で超高レートの麻雀を行っている。弱者が破滅する瞬間を見たいがために打っており、麻雀の実力自体は高いが、アガリも振り込みもしない「見」の麻雀を打つのが基本。江崎や後堂を部下として雇っている。

日蔭

「氷の男」の異名を取る、裏プロ雀士である男性。全国を飛び回りながらホテル暮らしをしている。感情を排した合理的な打ち方が特徴で、裏プロの中でもトップクラスの実力の持ち主だったが、傀との勝負で自分を崩してしまったことで敗れ、一度は全てを失った。以後、腕を磨きながらいつか傀を倒すことを夢見ている。

勝田 教導

裏プロ雀士である男性。茨城では無敵を誇り、「水戸グループ」と呼ばれるチームを率いて東京の雀荘を荒らしていたが、傀に二度にわたって惨敗を喫し、落ちぶれていく。

藤永 太郎

麻雀プロ団体・全雀連所属の男性プロ雀士で、フリーの麻雀研究会である青龍會の中心人物の一人。ただし実力はそれほどではない。出版社勤務の編集者でもあり、樹村潤子の担当をしている。

及川 勝依

大企業の会長で、政界のフィクサーとの噂もあり、「及川老」と呼ばれる老人男性。傀の麻雀に魅せられており、傀と直接コンタクトをとることができる数少ない存在。

体育大中退の元レスリング選手の男性。雀荘の裏メン(従業員ではないが、ゲーム代を免除される代わりに店のメンバーとして働く打ち子)をしていて水原祐太と知り合い、傀および安永萬と戦うことになる。その席で安永... 関連ページ:条二

張学基

雀荘で働いている、中国残留孤児3世であるクオーターの青年。中国ルールの麻雀で鍛えられたために鳴きがうまく、プロ雀士と遜色ない実力の持ち主。傀には敗れたが、その実力を藤永太郎に認められ、フリーの麻雀研究会である青龍會に入ることになる。

後堂

倉庫会社・月島商店の社長秘書をしていた眼鏡の男性。傀とも好勝負を繰り広げた麻雀の腕を持ち、後に劉の下で働くこととなる。江崎とは、思考ルーチンや傀を意識しすぎて失敗する欠点などが似ていることもあって、お互いを「まるで磁石の同極のよう」と例え反発している。

須賀

フリーターをしている若い男性。大学4年生の時に、周囲と同じように就職することに疑問を感じ、ひとまず司法浪人を決めていた。そんな中、雀荘・東空紅で傀と対戦し、圧倒的な力の差を見せられて敗れると同時に魅了される。その後も何度か傀と遭遇するが、観戦に回ることが多い。

河田

雀荘・東空紅のマスター。東空紅のような高レートでもない店に、傀や安永萬など名高い雀士が常連となってくれていることを誇りとしている。

鉢黒 剛毅

「保守党の裏番頭」「政界の黒幕」との異名も取る、大物右翼の老人男性。巫藍子は芸者に産ませた私生児。

上島

インテリアデザイナーの男性で、雀荘・東空紅の常連。いわゆるオカマ口調で話すのが特徴。腕は決して悪くはないが、傀から見ればカモの一人であり、生かさず殺さずの麻雀でトータルでは外車が何台も買えるほどに負けている。それを自分でもわかってはいるが、傀の麻雀に魅せられており、やめることができない。

鉈切 初男

学習塾経営者兼プロ雀士だった男性。麻雀プロ団体・全雀連に所属していたが脱退し、織田一樹らを引き込んで新団体・アックスボンバーを旗揚げする。新団体の最初の活動として全雀連のタイトル戦・大鳳杯を奪うことを画策し、決勝で安永萬と戦った。昔の安永に憧れており、後に安永をアックスボンバーに勧誘する。

織田 一樹

雀プロ団体・全雀連に所属していたプロ雀士の男性。実力はないが名声を欲しがっている人間であり、イカサマを使ってタイトル戦に優勝した。安永萬からは「プロとしても人間としてもまがいもの」と評されている。後に鉈切初男の誘いを受けて全雀連を脱退し、新団体・アックスボンバー入りした。

橋場 繁

ニコニコ製菓という製菓会社で、総会屋対策や不良社員のあぶり出しなどといった裏の業務を請け負っているサラリーマン。元雀ゴロで、同様に会社の裏仕事をしていた父の跡を継いでいる。傀を倒すことで、サラリーマンからヤクザの代打ちに転じようと目論んでいる。

山下

東京・葛飾のヤクザ一家の代打ち。一家の親分の妾の子でもあるために、親分の妻からの風当たりが非常に強いが、自らの組を守るために奮闘している。10回戦勝負のトータルでなら関東一とも言われる腕を持つが、傀との戦いで追い詰められる。

箱崎

フリーのルポライター。裏麻雀の記事を書こうとする中で傀の存在を知り、様々な関係者に取材をして回っている。ただし、水原祐太に関する噂が傀の噂と混ざっているために苦労している。

集団・組織

全雀連

『むこうぶち』に登場する麻雀プロ団体。安永萬、多河巧典らが所属している。一発・裏ドラなしの、いわゆる「競技ルール」と呼ばれるルールを主に採用している。

青龍會

『むこうぶち』に登場する、フリーの麻雀研究会である団体。主宰は多河巧典。世話役兼後見人が安永萬であるため、外部からはいわば「安永一派」と見なされている。ただし、メンバーが目指しているのは確率論に基づく... 関連ページ:青龍會

アックスボンバー

『むこうぶち』に登場する麻雀プロ団体。全雀連を脱退した鉈切初男によって結成された。一発・裏ドラありを公式ルールにしている。東北地方の雀荘チェーンである「曙チェーン」のバックアップを受けている。

場所

東空紅

『むこうぶち』に登場する雀荘。東京・赤坂に位置しており、河田がマスターをしている。高レートの店ではないが、傀や安永萬など名高い雀士が何人も常連として居着いている。赤坂にかつて存在した雀荘・東天紅がモデル。

書誌情報

むこうぶち :高レート裏麻雀列伝 既刊46巻 竹書房〈近代麻雀コミックス〉 連載中

第1巻

(2000年12月発行、 978-4812454435)

第2巻

(2000年12月発行、 978-4812454442)

第3巻

(2001年4月発行、 978-4812454916)

第4巻

(2001年9月発行、 978-4812455456)

第5巻

(2002年2月発行、 978-4812456125)

第6巻

(2002年7月発行、 978-4812456644)

第7巻

(2002年11月発行、 978-4812457207)

第8巻

(2003年3月発行、 978-4812457696)

第9巻

(2003年7月発行、 978-4812458150)

第10巻

(2003年12月発行、 978-4812458891)

第11巻

(2004年5月発行、 978-4812459492)

第12巻

(2004年8月発行、 978-4812460023)

第13巻

(2005年1月発行、 978-4812460801)

第14巻

(2005年6月発行、 978-4812461716)

第15巻

(2005年11月発行、 978-4812462508)

第16巻

(2006年3月発行、 978-4812464342)

第17巻

(2006年9月発行、 978-4812464953)

第18巻

(2007年1月発行、 978-4812465370)

第19巻

(2007年6月発行、 978-4812465837)

第20巻

(2007年9月発行、 978-4812467251)

第21巻

(2008年4月発行、 978-4812468081)

第22巻

(2008年8月発行、 978-4812468548)

第23巻

(2008年12月発行、 978-4812470176)

第24巻

(2009年5月発行、 978-4812470800)

第25巻

(2009年8月27日発行、 978-4812471500)

第26巻

(2010年1月27日発行、 978-4812472316)

第27巻

(2010年6月7日発行、 978-4812472866)

第28巻

(2010年9月27日発行、 978-4812474532)

第29巻

(2011年2月17日発行、 978-4812475041)

第30巻

(2011年6月27日発行、 978-4812476109)

第31巻

(2011年12月22日発行、 978-4812477205)

第32巻

(2012年3月23日発行、 978-4812477601)

第33巻

(2012年7月2日発行、 978-4812479216)

第34巻

(2012年12月17日発行、 978-4812480700)

第35巻

(2013年4月17日発行、 978-4812481547)

第36巻

(2013年8月17日発行、 978-4812483893)

第37巻

(2013年12月17日発行、 978-4812484821)

第38巻

(2014年4月17日発行、 978-4812485729)

第39巻

(2014年8月18日発行、 978-4812487662)

第40巻

(2014年12月15日発行、 978-4801950566)

第41巻

(2015年4月15日発行、 978-4801952232)

第42巻

(2015年9月15日発行、 978-4801953482)

第43巻

(2016年1月15日発行、 978-4801954410)

第44巻

(2016年6月15日発行、 978-4801955509)

第45巻

(2016年11月15日発行、 978-4801956797)

第46巻

(2017年3月15日発行、 978-4801957787)

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