全滅ロボットアニメ特集!滅びの中に人は何を見出すのか3,997 Pt.

最終的に主人公達が全滅する特異な作品を紹介する。滅びの中に人は何を見出すのか。

作成日時:2016-08-12 12:00 執筆者:マンガペディア公式

概要

本記事では、最終的に主人公達が全滅する特異な作品を紹介する。滅びの中に人は何を見出すのか……。

『無敵超人ザンボット3』

出典:Amazon.co.jp

作品内容

キャラクターデザインは『機動戦士ガンダム』と同じ安彦良和(やすひこ・よしかず)。1977年に名古屋テレビ他で放送。製作は日本サンライズ(現・サンライズ)。

当時は『マジンガーZ(72~74年)』が火をつけたいわゆる「巨大ロボットアニメ」がまだまだ全盛の時代で、この前年の1976年には同じく日本サンライズから『超電磁ロボ・コンバトラーV』が、同じく77年にはその続編(話のつながりはない)ともいうべき『超電磁マシーン・ボルテスV』がリリースされている。

俗に言う「マジンガーシリーズ」から連綿と続くこの「巨大ロボットアニメ」は、敵側が繰り出してくる悪のロボットを、毎回、正義のロボットが倒していくという、(基本)一話完結のルーチンもの。もちろんそのルーチンの中にも各作品、少しでも自分たちの「色」を出していこうと様々な特色を打ち出していた。

そんな中、表題作の「無敵超人ザンボット3」も、一話完結のルーチンものの体裁をとってはいたが、他の作品と一線を画すのは、主人公の「神ファミリー(ジン・ファミリー)」たちが、町を襲う敵ロボットから人々を救うにも関わらず、その人々からは「厄介者扱い」され、石もて追われてしまうという事実(この設定は75年に放送された『鋼鉄ジーグ』という作品のマンガ版(冒険王連載)で展開されていた)。

主人公の神勝平(じん・かっぺい)も、悪友だが親しい友であった香月真吾(こうづき・しんご)から「親のかたき」として憎まれることになる(のちに和解する)。そしてその香月の仲間であった林。浜本の二人や勝平のことを慕っていた通称「ブスペア」の一人・アキがガイゾックは敵組織に人間爆弾に改造され、勝平たちの前で爆死する……。いわゆる「鬱アニメ」の本領を発揮することとなる。

神ファミリーはもともと、宇宙のかなたの「ビアル星」をガイゾックに滅ぼされ、地球へ逃げ延びてきた人々の末裔。その先祖の遺産として宇宙船の「キングビアル」や、戦闘用ロボットのザンボット3を受け継がれている。ガイゾックが地球をその標的として攻めてきたとき、神ファミリーはかつての仇敵と再びあいみまえることとなったのだが……。

ちなみにザンボット3はザンバード、ザンブル、ザンベースの三機の機体が合体して完成するもの。操縦者はそれぞれ神勝平(じんかっぺい)、神江宇宙太(かみえうちゅうた)、神北恵子(かみきたけいこ)の3人。ザンベースの機体をザンブルが覆いこみ、その下半身にザンベースが合体する。またザンベースのみ、単体で「ザンボエース」という汎用ロボットに変形することが可能。この設定が、番組ラストのガイゾックとの最終決戦時に生きてくることになる。

最終回近く、数話にまたがって繰り広げられたガイゾックと神ファミリーの宇宙空間での死闘。ガイゾックの要塞「バンドック」とその最終兵器「赤騎士」「青騎士」の戦闘力に圧倒さえ、大苦戦の神ファミリー。彼らに残された方法は、自らの命を犠牲にした「特攻」しか残されていなかった。そして戦闘ロボット・ザンボット3も外郭であるザンブルが致命的な打撃を受け、勝平のザンバードを切り離してのち、ガイゾック要塞への特攻を敢行してしまう。

いとこたちの凄絶な爆死を見せつけられた勝平は、神ファミリーに最後に残された戦闘用マシン「ザンボエース」とともに敵要塞内に突撃していくが、そこで勝平が見聞きしたことがらとは……?

バンダイチャンネル無料1話

『伝説巨神イデオン』

出典:Amazon.co.jp

作品内容

『機動戦士ガンダム』を超えるスケールで展開する戦闘と、人間ドラマを主軸に置いた作品だが、視聴者の受けはあまり芳しくなく、テレビシリーズは全39話を持って打ち切りとなった(ガンダムも打ち切られている……)。後にこの物語の結末は劇場版として「接触編(テレビ版再編集)」と「発動編」がリリースされている。

この作品は地球人が移民を試みて開拓を始めていた「ソロ星」という惑星で、他の銀河系から「無限力(むげんちから)」を探査しに来た「バッフクラン」と名乗る異星人と、いわゆる「異種間コンタクト」を持ってしまったことに始まる。

二つの文明は最初の戦闘を経て、幾度か平和的解決を試みるが、そのたびに行き違い、誤解が巻き起こり、最後にはお互いの存続をかけた死闘を繰り広げることとなる。特に地球人側はソロ星地下から「第6文明人」と呼ぶ星の先住民族が作ったらしき宇宙船(ソロシップ)と巨大ロボット(イデオン)を発掘したことにより、その力でバッフクランの軍勢を退けていく。

バッフクラン側も最初はその力を求めて接触してきていたが、その圧倒的な戦力に畏怖を抱き、自分らの母星にその力が及ぶのを恐れ、全力を持って「ロゴダウの異星人」(地球人のこと)を殲滅しようと次々と戦力を投入してくることとなる。

その圧倒的な物量の前に退却を余儀なくされる地球人たちだが、その逃げ行く先々で、彼らは「厄介者」として扱われ、最後には自分たちの安楽の地(因果地平と呼んでいた)を求めて、宇宙の果てへと逃げていく。だが、バッフクランの追撃はそんな彼らを見逃すようなことはなかった。

それに加え、バッフクランの伝説となっているイデオンやソロシップの謎の動力源の「イデのエネルギー」は、その意思を持って「よりよき生き物」を生み出そうと、二つの文明のぶつかりを余儀なくさせていた(意思といっても能動的なものではなく、原始的なもの)。

そして二つの文明の先兵(イデオンとバッフクランの宇宙艦隊)は、白兵戦に至っての殺し合いをも繰り広げ、お互いの大切な命を削りながら戦い続ける。それこそが「イデという名のエネルギーの意思」と理解した時はすでに遅く、二つの文明はその母星ごと滅び去っていく……。

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『聖戦士ダンバイン』

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作品内容

1983年に名古屋テレビを制作局として、テレビ朝日系列で放送された。キャラクターデザインは『伝説巨神イデオン』と同じく、湖川友謙(こがわ・とものり)が務めた。異世界である「バイストン・ウェル」を中心に繰り広げられる戦闘もの。また、当時の日本サンライズの作品はあえて「ロボット」という名称を使わず、たとえば『機動戦士ガンダム』では「モビルスーツ」、『伝説巨神イデオン』では「重機動メカ(バッフクランのみ)、そしてこの『聖戦士ダンバイン』では「オーラバトラー」という名称を用いている。

「オーラバトラー」はいわゆる「オーラ力(おーらちから)」を動力源にしており、人間の精神的なエネルギーを動力としているようである。バイストンウェルとは、海と大地の間に存在するといわれ、もともとは輪廻する魂の安らぎの場所と考えられていたが、その世界を牛耳る「コモン」と呼ばれる人間と地上人(ちじょうびと)と呼ばれる現世からバイストンウェルに召喚された者たちが、その戦火を広げていく。このあたり、つくづく人間というものは因業深いと思えてしまう。

主人公ショウ・ザマ(しょう・ざま)よりも前にバイストンウェルに召喚された地上人、ショット・ウェポン(しょっと・うぇぽん)が考案した「オーラバトラー」というロボットが戦闘用として採用されたが、その機体を動かすための「オーラ力」がコモンたちには不足していたため、そのオーラ力に優れる地上の人間が「オーラロード」によって呼びこまれ、「聖戦士」の名のもとに戦いに駆り出されていく。

ラスト近く、戦線はバイストンウェルから現世へと移り、激戦を繰り広げる中、戦士たちは一人、また一人と倒れていく。そこにはすでに善も悪もなく、ただ血みどろの戦場と化していたが、ただひとり「聖女王」と呼ばれる「シーラ・ラパーナ」の聖なるオーラ力が地上から悪しきオーラ力を駆逐し、彼らの魂はバイストンウェルへと帰還していく。つまりは自爆して敵味方(主人公含め)共に全て消滅してしまったのである……。

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今回紹介した3作は何故「全滅」という終わり方になってしまったのか……。そこを考察してみるのも楽しいかもしれない。

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