目立たないけれど気になるあの子、「文芸少女」漫画55 Pt.

本が友だち!「文芸少女」が活躍する漫画5選

作成日時:2018-08-31 10:00 執筆者:マンガペディア公式

目立たないけれど気になるあの子、「文芸少女」漫画

出典:少年画報社

クラスに一人はいるような、本が似合う女の子。教室の隅や図書室で、物静かに読書をしている。そんな「文芸少女」が出てくる漫画5作品にスポットを当てて紹介しよう。


主人公である男子高校生・宇佐和成は、親の転勤を機に下宿「河合荘」を訪れる。だが、そこの住人は誰も彼もあくの強い変人ばかり。宇佐も思わず逃げ出しかけるが、憧れの先輩・河合律も河合荘で暮らしていることを知ると、あっさりと入居を決意。だが、人一倍お人好しで、誰に対してもしっかりリアクションをする宇佐は、強烈な変人たちに振り回されてしまう。

変人揃いの下宿を舞台にした、青春ラブコメディ。変人を引き付けてしまう主人公・宇佐を中心に、真正マゾのルームメイトや、致命的に男運の無い美人OLなど、個性的なキャラクターたちが騒ぎを繰り広げる。だが、物語の軸となるのは、宇佐とメインヒロインである河合律の恋愛模様だ。律は正統派の「文芸少女」で、普段から図書館に足を運び、没頭すると周囲が見えなくなるほどの読書家。「人付き合いを深く考えすぎた結果、面倒になり、人から離れてしまう」という律の心理には、共感する人もいるだろう。なお、作中でも注意を受けているが、彼女は「文芸少女」にしては本の扱いが荒く、平気で武器として投げつけたりもする。


イギリスの魔法学校を主席で卒業した天才少年、ネギ・スプリングフィールド。彼に与えられた新たな修行は、日本の学校で正体を隠しながら教師をすることだった。魔法学校の協力のもと赴任した「麻帆良学園」で、ネギは女子中等部・3年A組を担当することになる。しかし着任早々、生徒である神楽坂明日菜に魔法使いであることがバレてしまう。

主人公・少年ネギが、年上の女生徒たちに振り回されるドタバタラブコメディ。ヒロインである31人の女生徒たちの中のひとりが、「文芸少女」の宮崎のどかだ。大量の本を持ち歩くさまから「本屋」と呼ばれ、いつも前髪で目を隠している内気な少女。だが、前髪をあげた素顔はとてもかわいらしく、いざという時に見せる大胆さとのギャップもあり、キャラクター人気投票では常に上位をキープしていた。そんなのどかが身に付けた魔法は、「名前を呼んだ相手の思考を読む」という、とても強力なもの。激しい魔法バトルを乗り越え、自信をつけていく彼女の様子に、心打たれたファンも多い。


とある高校に通う、男子高校生たちの日常を描いたギャグ漫画。高校生が主役にも関わらず、勉強や部活動のシーンや、恋愛要素はほぼ無し。男子にありがちな、おバカな掛け合いとふざけあいが、ひたすら繰り広げられる。男子たちのやりとりに、思わず懐かしい気持ちになる人も多そうだ。

タイトル通り、この作品のメインキャラは男子高校生ばかり。だが、ときたま女子がサブキャラクターとして登場する。その中でも特に人気が高いのが、「文学少女」である通称「やっさん」だ。本名すら不明な彼女だが、その初登場シーンは、叙情的でありつつも中二病的なインパクトのあるもので、連載当時話題となった。思春期の少年少女が陥る、行き過ぎた妄想と現実の混同、演技めいた言動。彼女の姿に、得体の知れぬむずがゆさを覚え、身もだえする人もいるだろう。赤面するほど恥ずかしい思いをした後、男子から危険人物扱いをされたり、散々な目にあう彼女。初登場時の反響が大きかったからなのか、作中での登場回数が比較的多い。


『クズとメガネと文学少女(偽)』

出典:講談社

ヒロイン・織川衣栞は、頭が良く見えて格好いいという理由で文学少女キャラを演じる女子高生だ。そんな様子に見事だまされて、彼女に一目惚れした男子高校生・古賀と、本物の読書家として容赦ないツッコミをする、メガネの守谷。三人の学生たちが、古今東西の文学作品をお題に繰り広げる、学園ギャグ4コマ漫画!

本作のヒロイン・織川衣栞は偽物の「文学少女」である。黒手袋のように「文学少女っぽく格好いい」服装に身を固め、毎朝目立つ場所で本を読む。中身が伴わないその存在は、残念極まりないのだが、ときおり挿入される”妙に現実的なエピソード”が彼女への共感を誘う。衣栞が京極夏彦の本の分厚さに愕然とするくだりなどは、読書家ならば覚えがあるはず。他にも『罪と罰』の登場人物が覚えきれないと嘆いたり、『悪の経典』に感情移入しすぎてゲロを吐きながらも読み切ったりと、フリだけでなく一生懸命「文学少女」になろうとする彼女に、ぜひ注目してほしい。


「読書家あるある」を題材としたショートギャグ漫画。主人公・町田さわ子は、本を読まずに自分を「読書家キャラ」にみせたがる、にわか読書家。彼女は読んだことのない本について通ぶろうとするが、その度に本物の読書家である友人たちにつっこまれる。「バーナード嬢」とは、劇作家であるバーナード・ショーにかけて、さわ子が自称するあだ名だが、当然のように誰もそう呼んではくれないのだった。

さわ子は、学校の図書室に入り浸り、いつも本を読むふりをしている。見た目だけはなんだか「文芸少女」っぽいが、本当は、「字ばっかりの本はつまらない」などと嘆くほどの読書下手だ。何かにつけて、名作を読んだフリをしようと画策するさわ子。そんな不真面目な読書スタイルを、SF愛好家の友人・神林しおりに激怒されるというのが、本作のお約束。作風は終始コメディだが、さわ子は「読書って敷居が高い」と思う層の代弁者でもある。友人たちがさわ子に薦める流れで、おすすめの書籍を紹介するくだりからは、「もっと本を読んでほしい」という作者の情熱が伝わってくる。


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