あの人気マンガ、連載開始当初の絵柄と比較してみよう!189 Pt.

有名人気マンガの絵柄の変化を、コミックスの表紙から比較してみる。

あの人気マンガ、連載開始当初の絵柄と比較してみよう!

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概要

マンガ作品というものは、大概はその人気に伴い連載期間も長くなって行くもの。そうして長く連載していれば、スキルの上達などに伴って大なり小なり絵柄のタッチやキャラクターの外見などに変化が表れて来る。そこで今回は、そんな長期連載作品の連載開始当初と月日が経過した頃の絵柄を比較。コミックスの表紙を用いてその変化を見比べてみた。

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』

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派出所に勤務する型破りな警察官「両津勘吉」を主人公とするギャグマンガで、『週刊少年ジャンプ』で連載されていた「秋本治」による作品。本作の連載がスタートしたのは1976年の昭和51年。それから約40年程一度も休載される事無く掲載され続け、最終回まで描かれた話は何と1960話、発売されたコミックスは200巻にも及んでいる。しかし、諸々の事情により差し替えられた話や収録されなかった話もあるというから、それらを含めるともっと多くの話数がある事になるのだろう。

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本作の記念すべきコミックス第1巻の表紙と、最終巻となるコミックス200巻の表紙を見比べてみると、ぱっと見でもやはり絵柄が変化しているのが分かる。連載開始当初と比べると線の太さが抑えられており、幾分か柔らかいタッチの絵柄に変わっているのが見て取れるだろう。実はこの画風の変化によって本編のキャラクター達にも影響が出ているらしく、連載開始当時は乱暴者だった「両津」が月日を経るにつれて人情に厚い性格へと変わって行ったそうだ。確かに第1巻の表紙に描かれている「両津」とその後の彼を見比べてみると、最終巻に描かれている「両津」の方がより親しみやすさが沸いて来ると言える。

『黒子のバスケ』

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高校のバスケットボール部を題材とした「藤巻忠俊」による少年マンガで、 2009年から『週刊少年ジャンプ』にて連載がスタートした作品。その後2014年までの約5年間で全275話にも及ぶストーリーが展開され、発売されているコミックスは全30巻。若者を中心に男性のみならず女性からも厚い支持を受け、コミックスの累計発行部数は3000万部を突破しているそうだ。

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コミックス第1巻と、その後発売された第26巻の表紙。その両方に描かれている水色の髪をしている少年が、本作の主人公である「黒子テツヤ」だ。彼を見比べてみると分かるように、本作の連載開始の頃と数年後とでは絵柄のタッチが全然違うように思う。連載がスタートした当初よりもよりかっちりとした力強い線へと変わり、「黒子」というキャラクターの外見や雰囲気もより人間味の増したものへと変化している。またカラーイラストにおける着色の仕方にも洗練さが増し、骨格と筋肉の存在感や髪、服といった質感の違いなどにより説得力が出ていると言えるだろう。

『烈火の炎』

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1995年から『週刊少年サンデー』にて連載されていた「安西信行」によるバトルマンガであり、炎を生み出す力を持った主人公「花菱烈火」とその仲間達が、ヒロインである「佐古下柳」を守る為数々の戦いへと身を投じるというストーリー。2002年までの約7年間連載されストーリーは全329話、単行本は全部で33巻発売されており、累計発行部数は2500万部を突破している。

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当時の『週刊少年サンデー』において異色の“バトルもの”でありながら、見事にヒットを飛ばした本作。その記念すべきコミックス第1巻と、後に刊行された第29巻を比べてみると、やはりこちらもその画風の変化が手に取るように分かる。連載開始当初よりもよりタッチに強弱が付いて、少年マンガらしい力強い描線へと進化しており、両方の巻に描かれた主人公「烈火」を見ても分かるように、ビジュアル面での描写も更に精度が増している。他にも肌や服の質感の付け方など素人目にも進化している事が見て取れ、7年という月日の長さを感じる事が出来ると言える。

『BLEACH』

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「死神」を題材としたバトルマンガである本作は、 2001年から2016年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されていた「久保帯人」による人気作品。約15年の間に描かれたストーリーは全部で686話にもなり、発売されているコミックス全74巻は累計発行部数8700万部を突破。男性のみならず女性のファンからも支持を受け、海外にもその人気は広がっており、平成16年度には「第50回小学館漫画賞」の少年向け部門にて見事受賞も果たしている。

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2002年に発売されたコミックス第1巻と、その約9年後に発売された第49巻。表紙に描かれているのはどちらも本作の主人公である「黒崎一護」だが、彼を見比べるとその画風の違いが良く分かる。特に何と言ってもビジュアル面での向上が顕著に表れており、輪郭の描き方に始まり、より力強さの増した目元の描写、髪の毛の質感など連載開始当初のものから一段と洗練されたものへと変わっているように感じる。こういった絵柄の好きな人なら、そのかっこ良さについつい目が行ってしまってもおかしくはないだろう。

『魔法陣グルグル』

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ファンタジーな世界観を軸にして展開される本作は、1992年から『月間少年ガンガン』にて連載されていた「衛藤ヒロユキ」によるギャグマンガ作品。2003年に完結を迎えるまで描かれたストーリーの総数は158話、コミックスは全16巻が発売されており、累計発行部数は1200万部以上にもなっている。また、連載終了からおよそ9年後の2012年11月からは本作の続編となる『魔法陣グルグル2』が「ガンガンONLINE」にて連載開始、現在コミックスは8巻まで発売されている。

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本作のコミックス第1巻と最終巻となる第16巻の表紙。描かれているのはどちらも主人公の少年「ニケ」とヒロインである「ククリ」だが、この二人を比較してみると画風が変化している様子がありありと見て取れるだろう。キャラクターの頭身は連載開始当初から変わっていないが、その顔立ちや髪の描き方などが大きく変化し、描写の仕方やタッチが変わった事により、キャラクターがよりマンガらしいものになっていると言える。ちなみに、連載を通して本作の絵柄ががらりと変化しているのはファンの間でも割と有名な事であり、これまで発売されたコミックス全16巻の表紙からはその様子を窺い知る事が出来る。独特の作風や柔らかな雰囲気はそのままに変化して行くそれらの絵柄を見比べてみるのも楽しいかもしれない。

『家庭教師ヒットマンREBORN!』

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2004年から『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた「天野明」によるマンガで、イタリアのマフィアである「ボンゴレファミリー」の次期ボス候補に選ばれてしまった主人公「沢田綱吉」が、数々の騒動や事件に巻き込まれて行く様を描いたストーリー。2012年に完結を迎えるまでのおよそ8年、描かれた話数は全部で409話にもなり、刊行されたコミックスは全42巻にも及んでいる。

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2004年の12月に発売されたコミックス第2巻と、2011年3月に発売された第33巻、その両方に描かれた茶髪の少年が本作の主人公である「綱吉」だ。彼の姿を比較してみると一目瞭然で、キャラクターの描き方や着色の仕方などががらりと変わっている事が分かる。輪郭や目、髪の毛に至るまでの描写に変化があり、連載開始当初に比べてビジュアル面での向上の仕方が顕著に表れているのではないだろうか。
実は、ストーリー開始当初はコメディ色の強かった本作は、「VS黒曜編」が描かれた辺りからバトル要素の濃い展開へと方向が変わっており、作者の「天野明」はその頃から意識的にペン入れの仕方を変えたそうで、シリアスさや戦いの激しさを伝える為に線を細くし、かつしっかりと繋げるように描いたのだそうだ。更に、線の補強として使っていた細い筆を後にメインの画材として使い始めたと言うから、これだけのタッチの変化にも納得が行くというものだろう。

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