サイバーパンクな未来からのんびりとしたコロニー暮らしまで、世界の未来は終末? それとも平和!?
一体どこへ進むのか!? マンガの世界で語られるいろんな未来を覗いてみよう!
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サイバーパンクな未来からのんびりとしたコロニー暮らしまで、世界の未来は終末? それとも平和!?
第三次世界大戦終結後の世界。新首都「ネオ東京」ではゲリラと軍が暗闘を続けていた。暴走族の少年「金田 正太郎」はバイクで運転中に白髪の少年と事故を起こし、一緒にいた「島 鉄雄」は、軍施設で収監され治療を受けることになった。しかし、巻き込まれた「鉄雄」は強力な超能力に目覚め、以前の気の弱い性格とは変わり、凶悪な性格に変貌してしまう。力を得た「鉄雄」は、ライバル組織だった暴走族を従わせ、かねてから嫉妬していた「金田」や暴走族のグループに対し抗争を開始。日本に混沌と混乱を振りまいていく――。
巻数は全6巻にして、密度の高いストーリーと設定になっており、荒廃した世界に超能力者、宗教団体、暴走族など、様々な組織や軍が複雑に絡んでくる。西暦は2019年となっており、作中では2020年に行われるオリンピックのため、再建をはじめている設定がある。なんと現在の2020年東京オリンピック開催予定にぴったりあてはまってしまう。因みに『AKIRA』第1巻の発売日は1982年、“予言が当たった”なんて都市伝説も話題になった。
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終末を迎えてしまった世界、たった二人の少女はバイクと無限軌道を合わせた乗り物「ケッテンクラート」に乗って世界の各地を旅して回る。生真面目な「ちーちゃん」とお気楽な「ユーリ」は、超巨大な積層構造物の中で生活の糧を探して放浪し、極稀に出会う人々と交流しながら、今日もまた終末世界を旅してゆく――。
完全に沈黙した世界で生きる二人、だが絶望的雰囲気はなく、割と楽しそうに柔らかく描かれている。時折、何故兵器を作って食料を作らなかったのだろう――。と、過去の戦争について問いかける場面もあり、深く考えさせられる。近未来のものは難しそうな話が多いが、この作品のように“世界の終末を生きる非日常系マンガ”であれば、緩く可愛く読みやすいだろう。
西暦2028年。人類が脳と機械の接続を可能にした時代。軍で働く「草薙 素子」少佐は、思想上の利害関係から公安部「荒巻 大輔」のもとで仕事を受け、国家経営の洗脳施設への潜入を依頼される。複雑な背景と内務大臣の無能さから軍とも決別するが、思想を共にする「荒巻」が新たに設立する「攻殻機動隊」へと籍を移し、テロや国際犯罪、国家内部の不正と敢然と立ち向かう実行部隊の隊長として活躍する――。複雑な政治関係や世界設定により、海外からも支持が高い作品であり、未来世界における特にネットワークや人工知能、サイボーグ技術が著しく発達している。現在では、AIを搭載した思考戦車「タチコマ」をキャラクターとし、セキュリティ対策プロジェクトが企画されたり、「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」と評し、義体やAIなど、攻殻機動隊らしい技術に表彰するなど、原作に近い世界を夢見て様々な企画が進行している。電脳の世界もマンガの中だけでは無くなってきているのかも!?
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ゲーム世界の仮想空間の中で行われる人々の交流と、現実の世界で起きた殺人事件の推移を描いた作品。心理状態に問題のある主人公「コイル(ゲーム内キャラ名)」は、ある事件をきっかけにゲームへと依存し、定期的に医師からカウンセリングを受けていた。そんな「コイル」を師匠と慕う「セキ」は、訓練する中で徐々に親子のような深い信頼関係を築いてゆく。だが、「コイル」宛に「セキ」を排除するように依頼がくる。裏の顔を持つ「コイル」はこの依頼を承諾し……。
ネトゲ廃人による無双ものだけではなく、オンラインゲームに対する依存や精神的影響についても触れられている。仮想空間のMMORPGがテーマとされている作品は数多く存在するが、現実とゲーム、またメンタルヘルスに関して取り上げた作品は珍しいだろう。
地上35000m上空に浮かぶ巨大なリング。荒廃した地球全土が自然保護区となり、人類はこの超巨大な輪っかの中で、裕福さによって上層と中層と下層に分かれて暮らしていた。幼くして父を亡くした「ミツ」は中学を卒業し、父と同じコロニーの窓拭きの仕事へ着くことに決める。コロニーの窓の中の各部屋には人が住み、「ミツ」が窓を拭くのを楽しみにしたり、または興味深く観察し、その人々と交流を持つことでミツは自分の仕事に自身と誇りを持っていく――。
宇宙に暮らす人類の問題と、父を失った悲しみやトラウマ、それらを乗り越えて成長する「ミツ」の姿に感銘を覚えることだろう。SF作品でありながら、未来のお仕事を描いた珍しい作品となっている。
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