最上級の緊張感を味わえるサスペンスマンガ7選69 Pt.

アクション、ミステリー、ホラーなど、様々な作風と融合して読者を惹きつけるサスペンスマンガ。今回は選りすぐりの7作品をご紹介!

ゲームの敗者は勝者が要求するものをなんでも奪われてしまう「アクマゲーム」。主人公「織田照朝」を筆頭に、選りすぐりの天才たちが己の全てをかけて究極の“頭脳×心理”戦に挑む物語。何と言っても見どころは、毎回異なるゲームの内容。影踏みやカードの絵柄当てなどゲームの概要はシンプルでありながら、極限まで思考を巡らせるプレイヤーたちの駆け引きは読んでいてドキドキすること間違いなし! 天才アスリートや高い演技力を持つアイドルなどキャラクターの個性も豊富なので、攻め方がバラエティに富んでいることも魅力の一つだ。

中学2年生の「天野雪輝」は、携帯電話に日記を書くことを日課にしている。そんなある日、「雪輝」の携帯はまだ起こっていない未来のことを自動的に描く「無差別日記」になってしまった。 革新的なアイテムの入手に喜んだのも束の間、「雪輝」が他の「未来日記所有者」と神を決める戦いに巻き込まれていくSFサスペンスホラー。「未来日記所有者」によって所持する日記の特性が違うのも面白い要素だが、個人的に注目してほしいのは各人がなぜ「未来日記所有者」となったのかという理由の部分。何事にも傍観者として向き合ってきた「雪輝」の「無差別日記」を筆頭に、「雪輝」に狂気的な想いを寄せるヒロイン「我妻由乃」の「雪輝日記」、テロリスト「雨竜みねね」が持つ「逃亡日記」など、「未来日記所有者」となる前の背景が深く作り込まれているところがとても印象深い。

主人公「春日高男」は、クラスのマドンナ「佐伯奈々子」に密かに片思いする中学2年生。しかし彼の日常は、出来心で「奈々子」の体操着を盗んでしまったことをきっかけに大きく変化していく……。 多感な年頃ならではの精神的葛藤と、誰もが持つ心の闇にスポットを当てた禁断の青春白書。一つの心のブレーキのかけ違いから、次々と明らかになっていく人の心の闇。その闇を赤裸々に描いてる本作を通じ、あなたは内に潜むもう一人の自分の存在に気づかされてしまうかもしれない。

「亜人」は不死の生命体だが希少価値が高く、死なないという特性を除けば人間と全く変わらないため、普段は気にも留められない存在だった。しかし自身がその「亜人」であることが分かったことで、少年「永井圭」の運命は大きく動き出す。「亜人」たちの心の変化はもちろん、その周囲の反応も鮮明に描かれており、フィクションでありながらリアルな世界観が演出されている秀逸作だ。TVアニメ化や実写映画化でも話題を呼んでいる、オススメのサスペンス作品。

「片切友一」は仲間との友情を何より大事にする高校生。ある日、彼のクラスの修学旅行費が何者かに盗まれる事件が発生してし、「友一」は4人の親友たちと共に拉致されてしまう。そこで「マナブ」と名乗る着ぐるみを着た人間に明かされた、犯人がこの中にいるという真実。その真偽を疑いながらも、借金返済のため力を合わせて謎の「トモダチゲーム」に挑んでいく「友一」の運命やいかに!? 「トモダチゲーム」をクリアする唯一の方法「友達を疑わないこと」。それがいかに難しいことかを、多岐に渡る心理戦を通じて表現した話題作。「友一」自身も人に言えない闇の部分を抱えながら、上辺だけでなく本当の友情を紡ぐことができるのか要チェック。