夜を守る狩人「吸血鬼狩り」が登場するオススメ漫画5選61 Pt.

アイルランドの小説家、ブラム・ストーカーが世に送り出した吸血鬼「ドラキュラ」は、今やもっともメジャーなモンスターとして定着した。吸血鬼そのものはもちろん、彼らを狩るハンターたちが主役となる物語も多い。今回はそんな「吸血鬼狩り」が登場する作品を紹介しよう。

作成日時:2019-04-13 10:00 執筆者:マンガペディア公式

夜を守る狩人「吸血鬼狩り」が登場するオススメ漫画5選

出典:小学館


『銀狼ブラッドボーン』

『銀狼ブラッドボーン』

出典:小学館

引退した吸血鬼ハンターと、謎の化け物の戦いを描く、ダーク・ファンタジー・アクション。物語の舞台は、19世紀イギリス風の架空都市・サンサロド市。この世界にはかつて吸血鬼が人類の敵として存在していたが、長い戦いの末に人類が勝利し、ここ10年ほど吸血鬼の存在は確認されていない。その街で、奇妙な連続殺人事件が発生する。被害者は血と肉のみを残し、骨だけが全て引き剥がされた状態で発見された。世間を騒がせる一連の事件を化け物の仕業と確信した警察は、引退した伝説の吸血鬼ハンターに調査を依頼する。

本作に登場する「吸血鬼狩り」は、主人公であるハンス・ヴァーピット。希代の吸血鬼ハンターにして、「銀狼」の異名を持つ化け物退治の達人だ。もっとも、吸血鬼撲滅に多大な貢献をした英雄も、今や70歳の老人。10年前に引退し、半吸血鬼(ダンピール)の少女・ココウィルと、平和な余生を過ごしていた。そのハンスが対峙するのは、吸血鬼とは異なる、骨を喰らう謎の化け物だ。70歳の今なお、ハンスの身体能力は高く、身のこなしは実に鋭い。ただし、それは一般人に較べての話で、彼の全盛期には及ぶべくもない。かつては軽々と振るっていた銀合金製の大型戦鎚も、今のハンスには重く感じる。しかし、衰えを自覚しても彼の心は挫けない。長い人生経験で得た老獪さを武器に、狡猾な化け物と戦うハンスは、実にカッコイイ老人「吸血鬼狩り」だ。


『吸血鬼すぐ死ぬ』

『吸血鬼すぐ死ぬ』

出典:秋田書店

吸血鬼と吸血鬼退治人、本来なら敵同士であるはずの2人が送る、不思議な同居生活を描いたコメディ漫画。吸血鬼の居城に向かった息子が帰らないという母親の依頼を受け、吸血鬼退治人・ロナルドは城へと向う。その城の主は、真祖にして無敵と恐れられる吸血鬼・ドラルク。ロナルドは相手にとって不足無しと意気込んで城に突入。だがドラルクは、ドアに挟まれただけであっさり絶命して灰と化す。直ぐさま復活したドラルクだが、彼は評判とは全く異なる、虚弱な吸血鬼だった。

本作の「吸血鬼狩り」は、主人公の1人である吸血鬼退治人・ロナルド。舞台が現代ということもあり、この世界の吸血鬼退治人という稼業は、ただ強いだけでは勤まらない。人気や知名度がないと依頼が入らず、商売として成立しないのだ。そのため彼は、依頼人には常に格好をつけて接し、地域の清掃活動にも積極的に参加。吸血鬼退治人というクールな肩書きには似つかわしくない、小市民的な一面を持つ苦労人だ。人気商売であるために炎上を恐れるロナルドは、近所の生意気な悪ガキにも強く出ることができない。一方、紆余曲折あって彼の同居人となる吸血鬼・ドラルクもまた、一般的なイメージの吸血鬼とは大違い。復活能力だけは驚異的だが、とにかくすぐ死んで灰になる。ドアに挟まれたり、スマホを顔に落としたり、果ては大きな音に驚いただけで即死する虚弱ぶりである。ロナルドとドラルクは、まさに割れ鍋に綴じ蓋的な迷コンビだ。


『ヴァン・ヘルシング』

『ヴァン・ヘルシング』

出典:集英社

ヴァンパイアのコロニーをいくつも滅ぼした「人外を狩る者」ヴァン・ヘルシングの活躍をコミカルに描く、アクション・ギャグ漫画。主人公・ヴァン・ヘルシングは、か弱き人々のため、吸血鬼を狩り続ける伝説のヴァンパイア・ハンター。しかし、その戦い方は高名なヴァンパイア・ハンターというイメージとは、かけ離れたせこいものだった。美麗なイラストと大きなギャップのある、捧腹絶倒のギャグが満載の作品。

本作における「吸血鬼狩り」は、主人公であるヴァン・ヘルシング。彼は、常人を大きく上回る腕力や、ヴァンパイアの攻撃を幾度喰らっても耐える強靱な肉体を持っている。その上、忍術のような珍しい技も使いこなす。ヘルシングはまさに、伝説のヴァンパイア・ハンターに相応しい能力の持ち主だ。ところがその戦い方は卑怯で、かなりせこいものだ。ヴァンパイアを口八丁で、見え見えの罠にハメようと執拗に試みる。あるいは、長話に引き込んで、ヴァンパイアの弱点である太陽が昇るまで時間稼ぎをする。そして聖水入りの水風船や、玩具のような奇妙な仕掛けを多用。およそ正義の味方には似つかわしくない戦闘スタイルだが、成果は確実に挙げてしまう。写実的かつシリアスな絵柄と、ナンセンスなギャグを連発する物語とのミスマッチが魅力的な作品だ。


『Vassalord.』

2人のヴァンパイアの奇妙な関係と、彼らが関わる事件の顛末を描くミステリー・アクション。真祖と呼ばれる強力なヴァンパイア、ジョニー・レイフロと、彼に隷属するヴァンパイアでありながら、ヴァンパイアを狩る「吸血鬼狩り」である青年・チャールズ=J=クリスフント(クリス)。2人はそれぞれが持つ特殊な能力のために、さまざまな陰謀に巻きこまれていく。

本作における「吸血鬼狩り」は、主人公の1人・チャールズ=J=クリスフント(クリス)。彼は、かなり複雑な事情を抱える人物である。クリスは人間だったが、もう1人の主人公であり、真祖と呼ばれる特別なヴァンパイア、ジョニー・レイフロの手によってヴァンパイアとなった。主であるレイフロに隷属するクリスだが、その一方で神を愛する敬虔なカトリック信徒でもある。そのためクリスは、ヴァンパイアでありながら人間の血を吸うことを拒絶し、主のレイフロの血だけを啜って生きている。またレイフロ以外の吸血鬼を同族とは思わず、100体以上も抹殺してきた優秀な吸血鬼狩りだ。クリスの肉体はサイボーグ化されており、体内には対吸血鬼用の様々なギミックが内蔵されている。さらに吸血鬼狩りの際には、ロボット犬のサクラも同行する。クリスはまさに、現代科学と神への敬虔な信仰が融合した聖書や銀、太陽にも拒まれない特殊体、もっともサイバーな「吸血鬼狩り」だ。


『HELLSING』

『HELLSING』

出典:少年画報社

20世紀末の英国を舞台に、化物退治を行う特務機関の活躍を描く、バイオレンス・アクション。英国で化物による事件が頻発。一連の事件を調査していた王立国教騎士団は、事件の背後にナチスの残党が関わっていることを突きとめる。やがて事件は英国とナチス残党、そしてヴァチカンの特務機関という、3つの勢力による大規模な争いへと発展していく。2001年にTVアニメ化、2006年にOVA化。

本作に登場する「吸血鬼狩り」は、特務機関・王立国教騎士団(通称・HELLSING機関)だ。代々局長を務めるのは、ヴァンパイア・ハンターの一族として名を馳せるヘルシング家の当主である。現在の当主は、インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング(インテグラ)。彼女はまだ幼い少女の時に当主の座に就き、以来10年に渡ってHELLSING機関を率い、化物退治を行ってきた。そしてインテグラの切り札は、血の盟約によってヘルシング家に仕える最強の吸血鬼「アーカード」だ。つまりHELLSING機関は、化物を使役して化物を狩るという掟破りの組織なのだ。またHELLSING機関のライバル組織である、ヴァチカンの特務機関「イスカリオテ」にも人間離れした「吸血鬼狩り」、アレクサンド・アンデルセン神父がいる。こちらは一応人間だが、生物工学と宗教儀式の粋を結集した異常な回復能力を持つ超人だ。化物の頂点と超人、そしてナチスの残党である「ミレニアム」擁する人造吸血鬼集団がそれぞれ対立し、誰が「狩る」立場なのか激しく入れ替わる作品だ。


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