Vassalord.

Vassalord.

人をヴァンパイア化させる薬、ヴァッサロード。この薬を追うチャールズ=J=クリスフントとヴァンパイアの真祖であるジョニー・レイフロ、そして彼らが旅の途中で出会う人々の織り成すアクション群像劇。

正式名称
Vassalord.
ふりがな
ゔぁっさろーど
作者
ジャンル
その他ホラー・オカルト
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概要・あらすじ

ヴァンパイアハンターのチャールズ=J=クリスフントとその相棒であるジョニー・レイフロは、ヴァンパイアハントを続けるうちに、ヴァッサロードという薬に出会う。ヴァッサロードが人工的なヴァンパイアを作り上げるものだと知った2人は、それを阻止するため、ヴァッサロードを作っているウッズレイ製薬を追っていく。

そのウッズレイ製薬には、アルフォード・ウェインという、ヴァンパイアの真祖であるレイフロを研究する社長が存在し、彼の研究によってヴァッサロードが生み出されていた。

登場人物・キャラクター

ジョニー・レイフロ (じょにーれいふろ)

ヴァンパイアの真祖で、かつて騎士であった男性。ベリアルという悪魔と契約し、ヴァンパイアになった人間。クレイグ・バーンシュタインに職業を聞かれた際には「ゲイホスト」だと自称した。相棒のチャールズ=J=クリスフント(チャーリー)の住むマンションを間借りして、ミネアと共に暮らしている。チャーリーをその発音から「チェリー(童貞)」と揶揄するなどユーモアの持ち主だが、チャーリー以外の相手に対しては紳士的。

チャールズ=J=クリスフント (ちゃーるずじぇいくりすふんと)

ヴァンパイアであるジョニー・レイフロの隷属で、ヴァンパイアハンターを営む聖職者の男性。体をサイボーグ化しているため、太陽の光にも対応できている。レイフロの相棒でもあり、食料だと言っては、彼をヴァンパイアハントの地まで連れて行く。過去にレイフロに拾われ、過ごした時期を幸せな時だと回想することがある。また、その際にレイフロに捨てられたと感じている時期があり、現在でもレイフロに捨てられることを無意識に恐れている。 潔癖症で、レイフロに冗談で「チェリー(童貞)」と揶揄されることを嫌う。

サクラ

チャールズ=J=クリスフント(チャーリー)の飼っているロボット犬。チャーリーがヴァンパイアハンターを始めてから作られたロボット犬でチャーリーの家の番犬を務めている。ただし、彼が作られた最大の目的はジョニー・レイフロを監視することである。

ミネア

ジョニー・レイフロの身辺世話役の女性。人と猫、両方の姿に変わることができ、殆どの時間を猫の姿で過ごしている。そのため、クレイグ・バーンシュタインやハロルド=ウェインは、彼女が人の姿をとれることを知らない。

レイフェル・フォード (れいふぇるふぉーど)

ジョニー・レイフロの肋骨から作られた女ヴァンパイアで、通称「エヴァ」。性格や見た目はレイフロにそっくりで、チェリル・シェーン・ケイツに強い執着心を持つ。チェリルを大切に思ってはいるが、女ヴァンパイアとしての性質から色々な人を誘惑し、その度チェリルに叱られている。

チェリル・シェーン・ケイツ (ちぇりるしぇーんけいつ)

幼い頃のチャールズ=J=クリスフント(チャーリー)にそっくりな、ヴェドゴニアの少女。チャーリーに似て、生真面目で頭が良い。レイフェル・フォードの浮気にはとても厳しく、叱りつけることが多い。自分の身長を超える大鎌を振るって術を行使する。

クレイグ・バーンシュタイン (くれいぐばーんしゅたいん)

中年の黒人男性でロサンゼルス警察の警察官。ヘビースモーカーで口は悪いが根は良い人で、ハロルド=ウェインから慕われている。3年前にヴァッサロード関連のヴァンパイア事件によって娘を亡くして以来、ヴァッサロードに関する事件を追っている。

ハロルド=ウェイン (はろるどうぇいん)

無邪気で快活な少年だが、足が悪く車椅子で過ごしている。ただ、本来は義足を付ければ車椅子は必要としない。アダムたるジョニー・レイフロとエヴァたるレイフェル・フォードの精子と卵子を用いて、人工的に作られた存在であり、ウッズレイ製薬の社長を務めている。

レイモンド

ウッズレイ製薬によって作られたジョニー・レイフロのクローンの一人。ヴァッサロードの販売員をしていた。劉夭頂にヴァッサロードを売る際に失敗し、監禁されて拷問を受けていたところを、レイフロとチャールズ=J=クリスフントに助けられる。

バリー

ベリアルによって作られた夢魔で、普段は美青年の姿をしているものの、女性や少年など別の姿に変えることもできる。ハロルド=ウェインを誕生させた人物。ジョニー・レイフロを好んで監視し、時に陵辱することが趣味。悪魔のため、首を掻き切られたり、心臓を突かれても死なない。唯一、ベリアルから悪魔の力を供給されなくすることで滅ぼすことができる。

劉 夭頂 (りう うーでぃん)

イタリアンマフィア「ヌッラ」の首領。クールな顔立ちの美丈夫で、残忍で狡猾。マフィアの誇りを大事にしており、本来なら首領の座についているべき、86を探している。常に側近として女性を従えているが、自身は既婚者。

86 (えいてぃしっくす)

麻薬中毒でマゾヒストの男性。人を傷つけることは厭わないが、命を奪うことについては非常に敏感で、殺人を嫌がる。普通の人には見えない「天使」というものに固執しており、「天使」からの天啓を大事にしている。実はイタリアの富豪であり、本名は「ロザリオ・プロベンツァーノ」。

ベリアル

バリーを作り、ジョニー・レイフロと契約した悪魔。レイフロが3つの大事なものを捧げる代わりに、ヴァンパイアになることを願ったため、それを叶えた。しかし、レイフロからは3つの大事なもののうち、ひとつしか得られなかったため、今でも彼から残り2つの大事なものを奪うために動いている。

集団・組織

ウッズレイ製薬 (うっずれいせいやく)

ハロルド=ウェインが社長を務める会社。裏では、ヴァッサロードを作り、ジョニー・レイフロのクローンを作っている会社でもある。ヴァッサロードで世界を救うことを本気で考えており、幹部にはそれらを理解したうえでヴァッサロードを服用している者が多い。

ヌッラ

劉夭頂が首領の座についているイタリアンマフィア。本来の首領は86で、夭頂は彼が帰ってくる時を待っている。ウッズレイ製薬からヴァッサロードを取り扱うよう勧誘されたが、マフィアの誇りに反するため、その申し出を拒否する。

その他キーワード

ヴァッサロード

ウッズレイ製薬が製造した、ヴァンパイアになるための薬品。これを投与された者は6割は適合できずに死に至り、適合した場合でも化け物に変化したりと、完全にヴァンパイアになることはできない。とても高価で、セレブなど不老不死の力を得たい人々が手に入れたがる。

ヴァンパイア

永遠の若さとさまざまな力を得た種族。悪魔と契約する、ヴァンパイアに血を吸われる、ヴァンパイアの血を飲むなど、ヴァンパイア化する方法はいくつかある。心臓を傷つけなければ永遠に生き続けられるが、太陽の光を浴びると灰になってしまう、定期的に血液を摂取しなければならない、などの制約がある。チャールズ=J=クリスフントは、体を機械化することでこれらの制約のうち、いくつかを外すことに成功している。

真祖 (しんそ)

ヴァンパイアのうち、悪魔と契約してヴァンパイアになった者たちのこと。一般のヴァンパイアと同様に日光を浴びると灰になるが、核が1匹のコウモリになり、生き延びることができる。

隷属 (れいぞく)

ヴァンパイアの血を飲んで、ヴァンパイアになった者たちのこと。マスターとなるヴァンパイアが特定の条件のもとで血を分け与えた者が、隷属したヴァンパイアとなる。ちなみにジョニー・レイフロがマスターで、チャールズ=J=クリスフントは彼の隷属である。

ヴェドゴニア

故アーノルド・パオレの血と呪いを受け継ぐ者。土曜日に赤い羊膜をまとって生まれる、ヴァンパイアに有効な特殊能力を持つ血族のこと。死後はヴァンパイアになることが定められている。チェリル・シェーン・ケイツはヴェドゴニアだが、彼女は死後ヴァンパイアになったら、レイフェル・フォードのパートナーになろうと決めている。

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