「ゾンビ」が登場する漫画！メイド姿や美少女タイプ、お人好しゾンビも！
28 Pt.

10月は、日本でも恒例行事として定着しつつあるハロウィンの季節。ハロウィンの扮装の定番のひとつといえば、ゾンビだ。そこで今回は、色々なタイプのゾンビが登場する漫画を紹介する。

本作に登場するゾンビたちは、いずれ劣らぬ美少女ばかり。メイド服に身を包んだゾンビ少女たちの姿はとても可憐だ。しかし、その行動は凶暴そのものである。深夜に空腹を覚えたゾンビ少女たちは、コンビニへ入る。そして、肉まんやおでんではなく、店内にいる客や店員に襲いかかって食べる。また、犯罪現場に出くわしたゾンビ少女は、犯人もろとも被害者もペロリと食べてしまう。老若男女、善人も悪人も区別なしだ。それどころか、ゾンビ少女たちは仲間の首すら躊躇なく刎ね、襲い掛かる。これらの凶悪な行動を、メイド姿のゾンビ少女が、ブラックジョークや際どい下ネタを口にしながら行う姿は、実にシュールだ。数あるゾンビ漫画の中でも、異彩を放つ怪作である。

本作に登場するゾンビは、お人好しで気のいいゾンビ・ゾンビーくんだ。ゾンビと聞いて、「不死身で無差別に人を襲う恐ろしいモンスター」とイメージする人は多いだろう。ところが本作のゾンビーくんは、全身傷だらけの不気味な姿で不死身ではあるものの、無闇に人を襲ったりはしない。主人公・イサムは、ゾンビ―くんと初めて出会った時、彼に追い回されて恐怖を味わった。しかしそれは、イサムが落とした財布をゾンビ―くんが拾い、返そうとしたためである。ゾンビーくんは、その生態も、従来のゾンビのイメージとは異なる。失った血液をトマトジュースで代用したり、ドーナツが好物だったり、お茶目なところもあるのだ。ゾンビのイメージを大きく覆す、ゾンビーくんのキモカワイさが魅力の作品だ。

本作に登場するゾンビは、「ラブゾンビウイルス」に感染した生身の人間だ。「ラブゾンビウイルス」は、人間を理性も感情もない、発情期の動物のように変えてしまう。男女の見境なく本能のままに相手に襲い掛かる姿から、「ラブゾンビ」と呼ばれる。「ラブゾンビウイルス」は、ラブゾンビ化した人間に噛まれたり、キスされることで感染。そのため、感染者は瞬く間に増加していく。辛くも感染を免れた主人公・真嶋めいと、その想い人・遊佐。校内を逃げ回る2人は、ラブゾンビウイルスを開発した科学部部長・葉加瀬に出会う。ラブゾンビ化した生徒たちを元に戻すため、葉加瀬と協力することにした、めいと遊佐。果たして、ゾンビパニックは収まり、文化祭は無事に開催できるのか。真嶋めいの告白の行方にも注目だ。

本作に登場するのは、いわゆる定番中の定番といえるタイプのゾンビだ。理性や感情など欠片もなく、生きた人間を無差別に襲う動く死体である。ゾンビに噛まれるとウイルスに感染し、ほどなくしてゾンビと化す。本作でゾンビと戦うのは、人間の心を持ったゾンビである。彼らは、ゾンビに噛まれた箇所にトゲのようなものを突き刺し、己のゾンビ化を途中で食い止めているのだ。全身を包帯で包み、ハリネズミのようにトゲが突き刺さった姿は、もはや人間とは言い難い。主人公・そのみは、そんな姿をしながら ゾンビと戦っていく。そのみが、釘バットを振り回しながらゾンビと戦う様子は、まさに怪物同士の殺し合いだ。本作はグロテスクな表現のみならず、性的描写もかなり過激である。ハードで、バイオレンスなストーリーを求める人には特におすすめの作品だ。

本作におけるゾンビは、「青春ゾンビ」だ。「青春ゾンビ」とは、10代の青春時代に心残りがある人や、恋愛などの通過儀礼を経ずして大人になった人を指した言葉だ。主人公・雪村梓は、「青春ゾンビ」を地で行く女性である。18歳で漫画家デビューを飾ったものの、青春時代の全てを漫画に費やした彼女は、22歳になるまで浮いた話などひとつもなし。梓は、自分の漫画をおもしろくするためにも、恋愛経験を積もうと決意する。そして、バイト先の本屋の店長・福山を恋の相手に選び、デートを重ねる。しかし、福山がケンカ中の婚約者とよりを戻したことで、梓の恋は破れてしまった。それでもその経験を活かした梓の描く漫画は次第におもしろいものになっていく。やがて梓は、厳しい担当編集者・北田に想いを寄せるようになる。「青春ゾンビ」から脱するため奮闘する不器用で可愛い梓の姿が印象的だ。