44人(2016年10月現在)いるプリキュアの中でも「あざと可愛い」と言われがちな「黄色のプリキュア」たち。彼女たちの魅力と、その真の力をさぐってみる。なお「キュアサンシャイン」、「キュアハニー」、「キュアトュインクル」は「あざとい」わけではなさそうなので今回はカウントしない。ちなみに「あざとい」という言葉は「小利口」とか「小悪魔的」「計算高い」などの意味を持つがここでは「可愛いんだけど、その可愛さが計算された可愛らしさ、可愛らしさを演出している」というような意味でとらえてほしい。
プリキュアシリーズに登場する「黄色」を基調とした色合いのプリキュア達。「あざと可愛い」といわれる彼女たちの、真の魅力をさぐってみたい。
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44人(2016年10月現在)いるプリキュアの中でも「あざと可愛い」と言われがちな「黄色のプリキュア」たち。彼女たちの魅力と、その真の力をさぐってみる。なお「キュアサンシャイン」、「キュアハニー」、「キュアトュインクル」は「あざとい」わけではなさそうなので今回はカウントしない。ちなみに「あざとい」という言葉は「小利口」とか「小悪魔的」「計算高い」などの意味を持つがここでは「可愛いんだけど、その可愛さが計算された可愛らしさ、可愛らしさを演出している」というような意味でとらえてほしい。
「キュアレモネード(春日野うらら)」本人は、プリキュア5の中で唯一の中学1年生で、ほかの4人からは妹的存在。それなのに「アイドル」という名の芸能人である、というところが彼女の「あざとさ」が感じられる一因であると思われる。「芸能人(アイドル)=可愛いぶりっこ、かまとと」のイメージがあるからだろうか。実際彼女は、一部の作画スタッフなどからも人気が高く、彼女主役の回(俗に言う「うらら回」)などは、通常の回よりも作画枚数が多いのではないか、と当時はささやかれていた。ただ仲間の危機に「走るだけ」のシーンがやけに動きが良く、髪の毛の動きひとつとっても「力が入っている作画」に見えたのは事実である。
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だが、本当は彼女は誰よりも一生懸命で、誰よりも純粋に仲間(特にのぞみ)のことを思っていることが見て取れる。可愛いだけの彼女のようだが、「ファイブGoGo!」の当時の個人の必殺技プリズムチェーンは、自分よりはるかに巨大な敵の動きを止めたり、ことによっては振り回したりもする「バインド(縛る)」系の技であり、それなりに怪力なのだ。プリキュアの必殺技や変身のシーンは同様のアニメと比べてもかなり美しく、毎回バンクシーンを見ても見飽きない魅力に富んでいるが、やはりレモネードのそれは他の4人よりもリキが入っているように見えてしまうのは私だけだろうか。
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プリキュアシリーズでこの作品のみ、プリキュア達の胸が目立つ。それがこの『フレッシュ!プリキュア』である。そのなかでも、どちらかというと他の三人より「ぽっちゃり」している分、バストが豊かに見えるこの娘こそが「プリキュアいち、胸が大きな子」といっても過言ではないと思う。実際は「キュアピーチ」といい勝負だとは思うが。この作品で、プリキュア達に「胸がある」のは、のちに「キュアパッション」としてプリキュアの仲間になるものの、当初はラビリンスの手先「イース」としてプリキュアと戦ったその少女のデザインが「けっこう胸がある」設定だったため、仲間になった時、見劣りしないようプリキュア側も「胸が大きい」デザインだったと思っていたのだが、彼女らのキャラデザを受け持ったアニメーターの香川久氏の「東映アニメーションプリキュアワークス」のP129を読んだとき「そうだったのか……」とその真実を知った。興味がある方はご一読あれ。この娘は「控え目で優柔不断」な性格なので「侠気に溢れた」ピーチや「向こうっ気が強い」ベリーにくらべるとその行動前に二の足を踏む描写がそれなりに含まれており、その演出からやはり「あざとく」思われたりもするようであるが、いざ戦闘となると、ほかの三人も顔負けのアクションを見せつける。そのあたりは他の「黄色のプリキュア」たちも同じなのだが。
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数いるプリキュアの中でもキュアミント以来の「防御型のプリキュア」であり、「カッチカチのロゼッタウォール」を使いこなす。とはいえ、変身前のありすは特殊体術(護身術)の使い手であり、戦闘力もなかなかのものと推測される。そんな彼女が「あざと可愛い」と呼ばれるのも、変身後の名乗り「陽だまりぽかぽか! キュアロゼッタ! 」が原因であろうと思われる。他にも変な名乗りのキャラはたくさんいるのだが……。この子は幼いころに、親友である「マナ」を救おうと、怒りにまかせて(その護身術で)いじめっ子たちをのしてしまったことがあり、その経験から「戦闘的なもの」全てを拒んでいたので、普段から「怒りを身に任せまい」と必要以上に優しい態度をとってしまうこと、それに加えてお嬢様だからこその少々天然な言動が、その「あざと可愛い」評判を加速していったことは間違いない。最終決戦ではその謎の技「キュアバルーン」で巨大な「ランス(妖精)」を召喚、視聴者の度肝を抜いた。なんとも油断のならない存在ではある。
これまでにも4人の「あざと可愛い」プリキュアを紹介してきたが、そのなかでも群を抜く「あざと可愛さ」で有名なのがこの「キュアピース」であると思われる。先のキュアロゼッタの変身後の決め台詞が「陽だまりぽかぽか」であるのは述べたが、この子のそれは「ぴかぴかぴかりん、じゃんけんぽん! 」であり、44人いるプリキュアの中でも群を抜いてわけがわからない。そのうえ、じゃんけんよろしくグーを出すかチョキを出すか、それともパーを出すかはその日になってみないとわからない。小さなお友達も大きなお友達も、その瞬間、彼女とじゃんけんをした記憶が、一度はあるのではないだろうか。
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普段の彼女は引っ込み思案で、一人でマンガを描くのが好きな女の子だった。それが変身時にはあんなに明るめできらきらしたキャラになってしまうのは、いつもの少々暗めな自分への反面的なものでもあるのだろうか。逆にそんなところが「あざとい」と言われてしまう原因でもあると思うのだが。しかし、普段泣き虫で消極的な彼女も、いざ戦いの場に立つと根性を見せる。23話でプリキュア達とバッドエンド側の幹部たちが一対一の戦いを演じたが、体格的に一男のハンデキャップマッチを戦ったのがキュアピースだった。だが彼女は大苦戦しながらもアカオー二の足にしがみつき、最終的に「プリキュアピースサンダー」でこの巨大な敵を退けることに成功している。決して「弱い」わけではないことの証しだ。彼女の、涙と鼻水に汚れた必死の顔には、感動した思い出がある。今でもその部分の動画を見ることがあるが、やはり感じることは同じだ。結局、いくら「あざと可愛い」かろうと、彼女らには彼女らが信じる何かがあり、その何かのために自らの身を捨てて戦い抜くのは他のプリキュア達と同じである。そこになんのてらいも、ごまかしもないことだけはその画面に見出すことができる、ということである。今後、どのような展開を見せるか予断ならないプリキュアであるが、また彼女たちのあとに続く「あざと可愛い」プリキュアの存在がいるだろうことも、期待しておいて損はない。
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