「仲良きことは美しき哉」仲睦まじき夫婦漫画オススメ5選!51 Pt.

夫婦の形はそれぞれだが、円満であることが何よりである。仲睦まじい夫婦は微笑ましく、周囲にも幸せを感じさせる。夫婦円満こそ世界平和の第一歩! ということで、今回は仲睦まじい夫婦が登場する漫画作品をピックアップしよう。

「仲良きことは美しき哉」仲睦まじき夫婦漫画オススメ5選!

出典:小学館


『トニカクカワイイ』

『トニカクカワイイ』

出典:小学館

交際期間を一切経ず、いきなり結婚した若年夫婦の生活を描くラブ・コメディ。主人公・由崎星空(ゆざきなさ)は、中学からの帰り道、一目惚れした少女に声を掛けようとした時、トラックに撥ねられてしまう。重傷を負いながらも、星空は思いの丈を少女に告白。少女の返事は「私と結婚してくれるなら、付き合ってあげる」だった。星空は、直後に意識を失い入院。そして3年後。星空の前にあの少女が婚姻届を携えて現れたのだった。

本作の主人公・由崎星空と妻・司(つかさ)は、とても特殊な夫婦だ。なにしろ、告白から3年もの空白を経て、一度もデートをしない状態で、再会した当日に即結婚。互いの名前を知ったのが結婚当日で、初めて手を繋いだのも結婚直後という、新婚夫婦である。交際期間ゼロで結婚したため、新婚当初、星空はとにかくテンパリまくり。司が自分のアパートに泊っていくかどうかを気にしたり、「布団が1つしか無いから自分は床で寝る」と言い出したり、夫婦としてはピントのずれた発言を連発する。そもそも星空には、司がなぜ自分と結婚してくれたのすら理解できていないのだ。そんな星空に対して司は「私はスキでもない人と結婚したりはしないわ」と一言。お互い手探り状態で初々しい2人が、胸をときめかせる姿は、実に微笑ましい。


『乙嫁語り』

『乙嫁語り』

出典:KADOKAWA

物語の舞台は、19世紀後半の中央アジア・カスピ海周辺。衣食住、しきたり、民族間の争いなど、広大な自然の中で暮らす人々の生活や風俗を、女性達の嫁入りにまつわる話を通して、情緒豊かに描くヒストリックなストーリーだ。タイトルの「乙嫁」とは、古語で「若いお嫁さん」「美しいお嫁さん」という意味を持つ。

嫁を中心に物語が展開するだけに、本作には様々な夫婦が登場する。中でも印象深いのは、最初のエピソードの中心となるカルルクとアミルの夫婦だ。作中の結婚は、部族間の結びつきという意味合いが強く、当人同士の意志はあまり重要視されない。夫のカルルクは12歳、妻のアミルは20歳で結婚している。現代日本の常識からは夫が若すぎる印象だが、部族の一部では逆に嫁が年かさと捉えている。子どもを沢山産むため、嫁は若い方が良いというのだ。もっとも夫のカルルクはそんな事は一切気にせず、アミルを気に入っている。アミルもまた、カルルクを大切に思っている。彼女は献身的に夫を支え、料理に裁縫だけでなく、弓での狩りまでこなす。また、普段は落ち着いた物腰のアミルだが、カルルクが病気になると、狼狽するほど心配する。2人が仲睦まじい夫婦であることは間違いない。


『お酒は夫婦になってから』

『お酒は夫婦になってから』

出典:小学館

お酒を飲んだときだけ素直な感情が表に出る妻と、カクテルの知識が豊富な夫による、ほろ酔いカクテル・コメディ。主人公・水沢千里は、無口でクールな主任として、会社では一目置かれている女性である。ところが、酒を飲むとデレデレの可愛い人格に変貌を遂げる。それは夫・壮良以外に決して見せることはない、彼女が本音を言える真の姿だった。2017年にテレビアニメ化。

普段は高圧的だが、惚れた相手と2人きりになると過度に好意的な態度を表す性格を「ツンデレ」というが、本作の主人公・水沢千里は「飲みデレ」という表現が相応しい女性だ。普段の千里は、クールで一分の隙も見せないデキる女。ところが、お酒を飲むと態度が一変。甘えん坊で可愛い物が大好きな女性になる。もっとも、恥ずかしがりな千里がそんな姿を晒すのは、夫・壮良の前でだけ。お酒が大好きな千里だが、同僚から飲みに誘われても頑なに我慢。酒への渇望を抱えながら帰宅し、夫婦での至福の時間を過ごしていく。そもそも、2人の出逢いも酒が元だ。当時、壮良がバーテンダーとして働いていた店に千里が来客。千里にとって初めての酒を振る舞ったのが壮良だったのだ。飲ませ上手の壮良と、酒好きな千里は、ほのぼのとした雰囲気の仲睦まじい夫婦だ。


『中国嫁日記』

『中国嫁日記』

出典:KADOKAWA

作者である40代日本人のオタクの夫・ジンサンと、20代の中国人嫁・月(ゆえ ※仮名)のカルチャーギャップを題材にしたエッセイ漫画。ブログ『中国嫁日記』での連載に描き下ろしを加えて単行本化した。ブログでの連載は主に4コマ漫画として描かれている。スピンオフ作品に『月とにほんご 中国嫁日本語学校日記』、『キミのお金はどこに消えるのか』などがある。

本作の夫婦は、作者である井上純弌(ジンサン)と、中国人嫁の月。ジンサンはテーブルトークRPGのデザイナー兼イラストレーター、さらには希有馬のペンネームで二次創作を中心とする同人誌の発行や、フィギュア製作といった活動まで行うバリバリのオタクだ。アラフォーになってもオタクグッズに囲まれ、不摂生極まる生活を続ける彼を心配した周囲が、ジンサンの見合いを画策。その相手こそ月である。当初は月が余りに若く美人なことに尻込みしたジンサンだが、奇跡的な偶然もあり、目出度くふたりは夫婦となった。ただし、世代はもちろん育った文化が大きく異なるだけに、日々の暮らしはお互い新たな発見の連続。それらの違いや発見を面白おかしく描いたのが本作だ。


『旦那が何を言っているかわからない件』

『旦那が何を言っているかわからない件』

出典:一迅社

重度のオタクである旦那と、非オタクの嫁によるコミカルな日常を描いた4コマ漫画。現在は雑誌連載の形を取っているが、元は作者のWEBサイトで公開されていた。さらに主人公カオルと旦那は、元々巨大掲示板「2ちゃんねる」に2007年頃に投稿された、回転寿司屋を舞台とする連作マンガの登場キャラクターである。2014年にテレビアニメ化。

本作の夫婦は、「ダンナ」こと十 一(つなしはじめ)と、その妻・カオル。ダンナは重度のアニメ・漫画オタクな上に、巨大掲示板「2ちゃんねる」の「ニュース速報(VIP)」板の住人・通称「VIPPER」である。働くとこが嫌いな彼は、いわゆるまとめサイトを運営し、アフィリエイト収入で生計を立てている。一方のカオルは、仕事好きなごく普通の勤め人。喫煙者で酒癖が悪く、少々アウトローな雰囲気を醸し出す女性である。オタク方面の知識に疎い彼女にとって、日常会話でオタク用語や「VIPPER」独特のネットスラングを連発するダンナの言葉は、ほとんど理解不能。そんな2人の馴れ初めは、カオルが副店長を務める回転寿司屋で、ダンナがアルバイトをしていたこと。趣味も性格も大きく異なる2人だが、お互いを大切に想っている。カオルは基本的に夫のオタク趣味を容認し、ダンナは妻の要望には極力応える。互いの欠点を理解し合う仲睦まじい夫婦だ。


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