あらすじ
第1巻
会社では無口でクールな有能美人主任として一目置かれている水沢千里は、酒に目がないが、酔うと「しふく」の一言を皮切りに、べたべたデレデレのかわいらしい人格に変貌を遂げてしまう。そのため、夫・水沢壮良以外の人とは決して飲まない事を心に決めていた。千里は今日も同僚や後輩からの酒の誘いを断り、大好きな壮良が待つ自宅へと急いで帰る。千里が帰宅すると、壮良が用意したお手製のカクテル「梅スプレッド」が待っていた。夫の前でさえ酒を飲む事にためらいを見せる千里だが、かわいい妻のためにと壮良が作った愛情のこもったカクテルを飲まないという選択肢はない。そして結局、酒に手を伸ばす事になった千里に、今日も夫にデレる至福のひと時が訪れる。(第1話「梅スプレッド」。ほか、10エピソード収録)
第2巻
水沢千里は夫・水沢壮良と共に、しばらくぶりに実家に帰省した。笑顔で二人を歓迎した母に対し、父親の山賀は仏頂面で口数も少なく、千里の姿を見ても、壮良が挨拶をしても、母が話し掛けても、基本的に返事は「ん」のみで、ほかに何を言うでもなく、新聞に目を落とし続ける。そんな中、千里達は夫婦の近況を報告し、家族の会話をゆっくりと楽しんだあと帰宅する。千里は、帰宅後すぐに、壮良に酒を要求し、手作りの「アレキサンダー」を飲み始めた。酔って饒舌になった千里は、今日の父親の態度について不満をこぼし始める。実は山賀は、もともと二人の結婚に反対していた。今日の父親の冷たい態度を見た千里は、未だに自分達の事を認めてもらえていないのだとすっかり落ち込んでしまう。しかし壮良は、それを明るく否定する。帰宅後、千里のために作ったアレキサンダーに使ったブランデーは、実は山賀からの贈り物であった。山賀は、自分が一番好きなブランデーをこっそり壮良に渡し、千里に飲ませてあげてほしいと言づけていたのである。(第19話「アレキサンダー」。ほか、10エピソード収録)
第3巻
水沢千里が会社から帰宅すると、マスクをかけて赤い顔をした水沢壮良が部屋の奥から姿を現した。大丈夫と言い張る壮良だが、どうやら熱がある様子。それでもなお、千里の食事の用意をしようとする壮良に、改めて寝ているよう強めに諭すと、千里は買い物に出かけた。具合の悪い壮良でも食べられる物を作ろうと材料を買い出し、帰宅した千里はさっそく調理に取りかかる。だが不器用な千里には、どうにもうまく作る事ができず、ネットで「絶対失敗しないおかゆの作り方」を検索し、それを見ながら挑戦したおかゆですら、鍋ごと真っ黒に焦がす始末。お手上げ状態になった千里が、改めてほぼ空っぽになった冷蔵庫の中身を確認すると、そこには、卵と牛乳がまだ残っていた。それならばと、千里は壮良のために、体を温めるのに最適な「玉子酒」を作る。(第25話「玉子酒」。ほか、10エピソード収録)
第4巻
水沢千里と水沢壮良は、念願の温泉旅行にやって来た。千里の仕事が忙しく、時期をずらしての決行となった今回の旅行だが、オフシーズンの温泉地は混雑もなく、二人でのんびりするにはもってこいだった。豪華な食事を摂りながら、その場での酒を我慢した千里は、部屋に戻って二人きりになったところで、壮良の作ったカクテル「オペレーター」で至福のひと時を過ごす。翌日、近くの牧場に足を伸ばした二人は、牛の乳しぼりに挑戦する。不器用な千里はうまく絞る事ができず、代わりにしぼりたてのフレッシュミルクを購入するのだった。その後、帰宅した二人は、牧場で購入したフレッシュミルクを使ってカクテル「カシスミルク」を作り、リラックスタイムに突入する。(第39話「オペレーター」、第40話「カシスミルク」。ほか、9エピソード収録)
第5巻
週末、水沢千里と水沢壮良は、美味しそうなカレーをテレビで見たあと、ベッドに入った。そこで千里のお腹が鳴る音に気づいた壮良は、深夜にもかかわらずベッドを抜け出して、つまみの準備をし始める。チーズやちくわ、キャベツなどを使った簡単なおつまみを食べながら、壮良が作ったカクテル「スプリッツァー」を飲み、すっかりご機嫌な千里は、部屋中にいい匂いが充満している事に気づく。壮良がとっておきとして用意していたのは、特製のカレーだった。テレビで見たカレーにすっかり影響されていた千里は壮良のカレーに大喜びし、「壮良はわたしをだめにする」とすべてを人のせいにして、時間も気にせず食べてしまう。(第45話「スプリッツァー」。ほか、10エピソード収録)
第6巻
朝になって水沢千里が目を覚ますと、外は大雪で真っ白になっていた。そんな中、会社からの電話が鳴り、今日は休んでいいと告げられるが、主任としての責任感から、千里は急な休みに困惑を隠せない。そんな彼女を見た水沢壮良は、散歩にでかけようと提案し、千里を雪の中に連れ出した。この地域ではめずらしいほどの大雪にテンションが上がった二人は、雪ダルマを作ったり、雪玉を投げ合ったりと雪を大満喫。すっかり冷え切った体で自宅に戻った二人は、真昼間から酒を飲む事に若干の背徳感を覚えながらも、壮良手作りのカクテル「ホットイタリアン」で体を温めるのだった。(第60話「ホットイタリアン」。ほか、10エピソード収録)
第7巻
バレンタインデーを迎え、水沢千里は、夫・水沢壮良に渡すためのチョコレートを用意して帰宅した。照れ屋の千里は、何度となく壮良にチョコレートを渡そうとするが、タイミングが合わずなかなか渡す事ができない。そうこうしているうちに、壮良はバレンタインデーにちなんだチョコレートのカクテル「チョコレートグラスホッパー」を千里に用意する。出されたカクテルを一気に飲み干した千里は、自分より先に、壮良の方からチョコレートを渡された事への悔しさをにじませつつ、用意したチョコレートをようやく渡す事に成功する。今年こそ酒の力を借りないでチョコレートを渡すつもりだったと語る千里に、壮良はどんな形でも千里からチョコレートをもらえる事こそが嬉しいのだと返し、二人は至福のラブラブタイムを満喫する。(第67話「チョコレートグラスホッパー」。ほか、10エピソード収録)
第8巻
水沢千里は、出張で白石結と共に仙台を訪れていた。仕事の予定を片づけた二人は、ご当地のグルメを堪能したあと、ホテルの部屋に戻って打ち上げを始める。そんな中、なかなか酒を飲もうとしない千里に、結は部屋の冷蔵庫にある酒だけでできる手作りのカクテル「ゴールデンフレンド」を用意。夫以外の人前で酒を飲む事を極端に嫌がる千里だったが、結の前ならと意を決してカクテルを口にし、いつものように「しふく」の一言を皮切りに酔っ払い、デレデレと結に絡み始める。そして同時に、自分が主任としてやっていけるのは、結という副主任や、たくさんの仲間が支えてくれるからだと感謝の気持ちを口にする。その翌日、結は帰りの新幹線内で、昨日あまりにも飲み過ぎたため、ホテルの部屋に戻ってからの記憶がまったくない事を明かすのだった。(第87話「ゴールデンフレンド」。ほか、10エピソード収録)
第9巻
桜井小春は、後輩の茅ヶ崎と盛り上がり、終電を逃して朝までカラオケをして過ごした。それでもなお、二人のあいだに男女の関係はなく、互いに意識しながらも進展のないまま、気兼ねしない相手としてよくいっしょの時間を過ごしていた。その翌日、小春は同僚の雪村カエデから、茅ヶ崎がもうすぐアメリカに行く事を聞く。耳を疑った小春は、別の同僚マトイにも確認するが、彼女もこの事を知っていた。茅ヶ崎がアメリカに行くという事実を、自分だけが知らなかった事にショックを受けた小春が、会社帰りにBAR「no rest」に立ち寄ると、そこには茅ヶ崎の姿があった。苛立ちを感じた小春は、マスターに強い酒を頼むと、出されたカクテル「ブラックルシアン」を、乾杯もせずに一気に飲み干す。その勢いのまま小春は、なぜアメリカに行く事を話してくれなかったのかと茅ヶ崎に詰め寄る。そしてそばにいてほしいと思いをぶつけると、茅ヶ崎は小春に対し、自分も同じ気持ちだと返すのだった。そしてそのあと、小春は茅ヶ崎の口から、アメリカへは3泊5日の社内研修旅行で行くだけという衝撃の事実を聞く事になる。(第91話「ブラックルシアン」。ほか、10エピソード収録)
第10巻
桜井小春と茅ヶ崎は、念願の恋人同士になった。だからといって二人の関係に大きな変化はなかったが、小春はこの日も茅ヶ崎の実家である居酒屋で酒を楽しんでいた。翌日は休日のうえ、終電にもまだ余裕がある時間帯という事で、小春は酒を飲み進めていたが、ふと気がつくと見知らぬベッドの上にいた。外はすっかり夕方の空模様。静かに混乱する小春の前に姿を現したのは、様子を見に来た茅ヶ崎だった。茅ヶ崎は、昨夜飲み過ぎて寝込んでしまった小春を自分の部屋に運び、自分のベッドで眠らせたのだ。茅ヶ崎は、自分はリビングで寝たので誓って何もしていないと強調するが、小春にはそれどころではなかった。よりにもよって彼氏の実家、彼氏の両親の前でべろべろになるまで酔っぱらい、夕方まで眠り込んでしまったのだ。両親に与えた印象は最悪だろうと、小春はすっかり落ち込んでしまう。しかし、顔を合わせた両親はまったく嫌な顔をする事なく、むしろ歓迎ムード。その様子に少しホッとした小春は、店の準備の手伝いを申し出て、きちんとこなす事で、汚名を返上するのだった。その後、茅ヶ崎に促されるまま客として店の席についた小春は、茅ヶ崎手作りのカクテル「アフターディナー」を飲みつつ、丸一日彼氏の実家にいる事の幸せをかみしめる。(第103話「アフターディナー」。ほか、10エピソード収録)
メディアミックス
2017年10月から、TOKYO MX、サンテレビ、AT-Xほかで、本作『お酒は夫婦になってから』のTVアニメ版が5分の短編枠で放送された。総監督はひらさわひさよしが担当し、水沢千里を喜多村英梨、水沢壮良を市来光弘、白石結を朝井彩加、桜井小春を仲田ありさがそれぞれ演じた。これに伴い、2018年にはTVアニメ第1話から第13話が収録されたBlu-rayDisc全3巻が発売された。
登場人物・キャラクター
水沢 千里 (みずさわ ちさと)
水沢壮良の妻。会社では主任を務めており、仕事ができる寡黙なキャリアウーマンとして、仕事仲間からは一目置かれる存在。不器用なうえ、勉強だけで育ったため、運動や家事は苦手。基本的な炊事洗濯は夫に任せている。酒を飲むことが好きだが、酔うと人格が変わって普段頑なな性格が一転し、デレデレべたべたで、とても可愛らしくなってしまう。 それを気にしているため、基本的には夫以外の人と酒を飲むことはない。夫が大好きで大好きで仕方なく、酒に酔ってタガが外れると、上手に甘えるラブラブ夫婦になる。夫からは「ちーちゃん」と呼ばれている。レモンのキャラクター「レモ男」が大好き。
水沢 壮良 (みずさわ そら)
水沢千里の夫。口数は少ないが、妻想いの優しい男性。かつてバーテンダーを務めていたことがあるため、カクテルを作るのが得意。しかし、自分は酒に弱いこともあって、あまり飲まない。千里に酒を勧めて、頑なになりがちな彼女の心を上手にほぐす。酒によってデレた妻が可愛くて、好きで好きで仕方ない。現在は家具デザイナーを務めており、自宅勤務なので、家事の一切は自分が担っている。
桜井 小春 (さくらい こはる)
水沢千里の後輩にあたる女性社員。仕事ができる千里に憧れ、慕っている。酒を飲むことが大好きだが、酔うと荒っぽく豪快になるため、男性からの受けが悪いのが悩みの種。合コンでもよく酒に酔って気が大きくなり過ぎ、男性陣に絡んで失敗することを繰り返している。学生時代には、女としての枯れっぷりから、「無桜小春」と呼ばれることも多かった。 新たにできた後輩の茅ヶ崎と酒を飲むたびに親しくなり、次第に彼を意識し始める。
ヴァネッサ
水沢千里が学生時代に知り合ったフランス人女性。フランス生まれフランス育ちで、通常はフランス語を話すが、日本語はこてこての関西弁を話す。エレガントな外見とのギャップにより人目をひきやすく、良くも悪くも目立つ。左目尻のほくろがチャームポイント。学生時代から、千里にとっての恋のアドバイザー的な存在。千里が水沢壮良と恋に落ちた頃から、彼との初デートに着て行く服を貸してあげたりと、奥手な千里にその都度アドバイスをしてきた。
白石 結 (しらいし ゆい)
水沢千里とは同期入社であり、副主任を務めている女性。千里に対してライバル心を持っており、何かと絡むことが多いが、実は愛情の裏返し。日夜努力を惜しまない千里の実力を認めており、心の底では慕っている。酒を飲むことが好きで、酔うと人にべたべたするため、対処に困る場合が多い。酒に酔って手が付けられなくなると、すぐに夫が呼ばれる。
白石 マサキ (しらいし まさき)
白石結の夫。妻が酒に酔い、手が付けられなくなると、介抱のために呼び出されることが多い。自分は酒に弱いためあまり飲まないが、自宅では、酒に酔った妻の愚痴を聞いてあげている。ちょっと気の強い妻の、自由奔放な酔いっぷりに翻弄され、時にはケンカもするが、妻想いの優しい人物。
お母さん (おかあさん)
水沢千里の母親。離れて暮らしている分、なかなか会うことがないが、勉強だけで育った不器用な娘を心配している。家事を水沢壮良にまかせっきりの娘に、家事を教えたがっている。娘と同様、レモンのキャラクター「レモ男」が大好き。
山賀 (やまが)
水沢千里の父親。感情表現が苦手で、口数が少なく、素直になれないタイプ。酒が大好きで、酒に酔うと口数が増えるところは娘とそっくり。娘と水沢壮良の結婚を元々反対していた時期があったが、今では2人を認めている。それを表に出すことがないため、今でも頑なな態度を取っていると娘から誤解されている。
マスター
BAR「no rest」のマスターを務める老人男性。口調は若干荒っぽいところがあるが、カウンターに座った客の話を聞きつつ、客に合った酒を選び、居心地のいい空間を提供している。水沢壮良のバーテンダーとしての腕に磨きをかけた、酒の師匠でもある。
課長 (かちょう)
水沢千里の勤務する会社の課長を務める男性。存在感は今一つ希薄だが、社員の努力は見逃さず、きちんとフォローできる優しい上司。酒が大好きで、よく社内の酒の席にも同席している。部下であるはずの千里から、おごってもらうこともしばしばある。
マトイ
桜井小春の同僚の女性。水沢千里の部下にあたり、主任である千里を慕っている。酒には弱いため、基本的に1杯くらいしか飲まない。しかし、酒に強く、いつもたくさん飲む小春と一緒だと、会計が割り勘になることに不満を持っている。酒を1杯飲んだ後は、豚汁を食べることが常となっている。それは酒に付き合えないことへの配慮からくること。 彼氏はいないが、それよりゲームの方が好き。
カヨコ
水沢壮良の母親。ふらっと水沢千里の自宅にやって来て、千里の顔を見る程度で帰ってしまう自由人。一見厳しそうで、怖そうな存在感を放っているが、根は優しい人。千里が自分に対して緊張を見せ、お茶を出そうと慌てる姿に、苦手なことはしなくていいと、優しい言葉をかける。
茅ヶ崎 (ちがさき)
桜井小春の後輩で、水沢千里の部下にあたる男性新入社員。仕事にミスが多く、自信のなさから声も小さく、ぼそぼそ話す。そのため、何かと小春に叱られることが多い毎日を送っている。ある日、小春と飲みに行った際、酔った小春を見て可愛いと感じ、それを小春に伝えたたことがきっかけとなり、互いに意識し始める。実家は居酒屋を営んでいる。
雪村 カエデ (ゆきむら かえで)
桜井小春の同僚の女性。水沢千里の部下にあたる。彼氏がおらず、結婚願望が強い。東大出身で身長180cm以上、年収1000万円以上のイケメン、というハイスペック彼氏をゲットしたいと、日夜合コンに精を出している。小春とは彼氏がいない者同士、気が合う。
女子高校生 (じょしこうこうせい)
ツインテールの髪型をした女子高校生。クリスマス当日に、外でケーキを販売するアルバイトをしていた。引っ込み思案な性格で、おっちょこちょいなところがあり、ケーキを持った状態で足を滑らせて転び、通りすがりの水沢千里に激突した。千里からは、そのケーキを仕事帰りまで取っておいてほしいと頼まれたものの、きちんとした予約ではなかった事もあり、お店を取り仕切る人に取り置きを認めてもらえなかった。そのせいで結局千里にケーキを売ってあげられず、この事を気に病んでいる。
タカヒト
水沢壮良の仕事関係の知人男性。壮良とは仕事のほかに、スポーツクラブで顔を合わせる事もある。家具デザイナーを務めており、先進的で洗練された独創的な家具をデザインする。ある時、壮良を飲みに誘うが、友人がかわいい女の子を連れて来ると耳打ちした事が原因で、壮良に断られてしまう。
ジャン
ヴァネッサの婚約者のフランス人男性。ヴァネッサと二人で日本に観光旅行に訪れたが、はぐれて迷子になってしまった。偶然通りかかったBAR「no rest」に入ったものの、日本語がわからないため、現在地を知る事も聞く事もできず、すっかりお手上げ状態にあった。その際、偶然となりに座っていた水沢千里の助けを得て、無事ヴァネッサとの再会を果たす。
弟 (おとうと)
雪村カエデの弟。高級ホテルのディナーを予約した特別なデートをドタキャンされて傷心し、カエデの家にやって来た。その際の出で立ちは、白いタキシードに、手にはバラの花束とかなり痛い印象で、無理して背伸びをしている感じがぬぐえない。地方から上京している事もあり、東京の人のデートはこういうものと、かなりの勘違いをしている。その後もデートに失敗すると、そのままカエデの家にやって来るというのが習慣になっている。
まりも
浅黒い肌に無精ひげを生やした男性。マトイとはネットゲー友達だが、実際に会ってお酒を飲む仲でもある。会話の内容は基本的にすべてネットゲームの話題。お互いを、共に戦う戦友として意識しており、男女としての意識はまったくない。
義父 (ぎふ)
カヨコの夫。ホテルで料理長を務めている情熱的なイタリア人。水沢壮良の父親が亡くなり、その後、カヨコと再婚して壮良の義父となった。日本語がうまい。壮良とカヨコを家族として守っていきたいと考えており、とても大切にしている。
ふわ美 (ふわみ)
女性らしくふわふわとした柔らかい印象を持つ独身女性。桜井小春、オカル子とは学生時代からの友人。社会人となった今でも、よく連絡を取り合っては合コンや飲み会を開催し、いっしょにお酒を飲んでいる。小春のあだ名「無桜無春」を略し、「ムザ」と呼んでいる。
オカル子 (おかるこ)
占い師を生業としている女性。桜井小春やふわ美とは学生時代からの友人で、社会人となった今でも、よく連絡を取り合っては合コンや飲み会を開催し、いっしょに酒を飲んでいる。ロングヘアで、エキセントリックな雰囲気の持ち主。小春のあだ名「無桜無春」を略し、「ムザ」と呼んでいる。
母さん (かあさん)
茅ヶ崎の母親。夫と二人で居酒屋を営んでいる。元気いっぱいでハツラツとした女性だが、息子に彼女ができない事をいつも心配している。息子の嫁候補は大歓迎というフランクな性格で、かつて息子の先輩として店を訪れた桜井小春の事を気に入っている。
場所
no rest
水沢壮良が以前バーテンダーを務めていたバー。バーのマスターから頼まれて、現在も時々ヘルプという形で、壮良がお店を手伝っている。水沢千里が初めて酒を飲んだ店であり、千里と壮良が初めて会った場所でもある。現在は桜井小春や白石結、茅ヶ崎も常連として店に通っている。
書誌情報
お酒は夫婦になってから 12巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(2015-10-09発行、 978-4091872500)
第2巻
(2016-01-12発行、 978-4091873842)
第3巻
(2016-05-12発行、 978-4091876850)
第4巻
(2016-08-12発行、 978-4091878144)
第5巻
(2016-12-12発行、 978-4091893109)
第6巻
(2017-05-12発行、 978-4091894595)
第7巻
(2017-09-29発行、 978-4091896704)
第8巻
(2017-12-12発行、 978-4091897428)
第9巻
(2018-04-12発行、 978-4091898463)
第10巻
(2018-08-09発行、 978-4098600953)
第11巻
(2019-04-12発行、 978-4098602629)
第12巻
(2019-09-12発行、 978-4098603442)