概要・あらすじ
40歳で未婚だった作者ジンサンは、ある日、知人からの紹介で26歳の中国人である月とお見合いをすることになる。会うまでは結婚する気もなく、日本人とすら上手くいかないのだから、中国人とは上手くいくはずがないと考えていたが、月はジンサンを気に入り、ふたりは結婚することとなった。国際結婚、年の差、オタクと普通の人…様々なカルチャーギャップを抱えた二人の日常をコミカルに描く。
登場人物・キャラクター
井上 純一 (いのうえ じゅんいち)
イラスト制作やテーブルトークRPGのプロデュースやゲームデザイン、同人誌・自作フィギュア等で生計を立てるオタク。ユエと出会った当時は40歳。性格はどちらかというとネガティブで、結婚できるとは思っていなかった。
月 (ゆえ)
20代の女性。中国東北部瀋陽出身の中国人。中国では、美容部員(メイクアップやエステティックを行った後、化粧品の販売を行う)として働いていた。姉が日本人と結婚したことを機に来日し、しばらく滞在していたこともあり、日本語が少し話せる。美人で明るい性格だが、頑固な一面も。 綺麗好きで掃除が上手い。相撲観戦が大好き。
王先生 (おうせんせい)
ジンサンの通っていた中国語教室の女性の先生。厳しく怖いが美人。月と同じく中国の東北部出身。頑固ではっきりした性格。夫は日本人で、日本の大手通信会社に勤務しているエリート。
王先生の旦那サン (おうせんせいのだんなさん)
王先生の夫。日本の大手通信会社に勤務しているエリートでかなりのイケメン。九州男児。
ゆんちゃん
月の友人。月と同じ日本語学校に通う女性。夫がお金持ちのセレブ妻で銀座に家を持っている。美人。元々は普通の家庭で育ったが、中国で大学在学中に富裕層の夫と出会い結婚。ふたりでニュージーランドに留学後、日本の大学院へ入学するために来日した。
K水 (けーみず)
ジンサンの友人であり、サークルを切り盛りする仲間。彼の「ジンサンが結婚するなら中国人が良い」という勧めがきっかけとなり、月とのお見合いがセッティングされることになる。オモチャマニアで、そのコレクションは部屋が物で埋まるほど。
中さん (ちゅうさん)
ジンサンがフィギュアを製作するさいお世話になっている中国工場の経営者。日本人。ジンサン月とのお見合いをセッティングする。
月の4番目のおねえさん (ゆえのよんばんめのおねえさん)
4人いる月の姉のうち、一番年下の姉。日本人と結婚し、現在は中国に在住している。ジンサンと月の見合いに同席。たっちゃんという幼稚園児の息子がいる。
月のお父さん (ゆえのおとうさん)
マラソンが趣味で毎朝3時に起き、2時間走っている。料理はできるが、自分でガスがつけられないためあまり家事をしない。月と仲が良い。月のお母さんと一緒にビルの清掃の仕事をしている。
月のお母さん (ゆえのおかあさん)
月のお父さんと共にビルの清掃の仕事をしている。
ジンサンのお父さん (じんさんのおとうさん)
ジンサンの父。月には初対面から好印象を持っており、ふたりの結婚には前向きだった。ガンを煩うも手術をし、回復。元女子校の数学教師。
ジンサンのお母さん (じんさんのおかあさん)
ジンサンの母。ジンサンの国際結婚には反対で月のことも不安視していたが、お互いの両親を引き合わせるための中国旅行中に月の気遣いを感じ、ふたりの結婚を祝福する気持ちになる。
ミョンちゃん
月の日本語学校の友達。韓国人。モデルにスカウトされるほどの美女。才色兼備で自分に自信があるせいか、物言いがストレートすぎて友達がいない。
二番目のお姉さんの子 (にばんめのおねえさんのこ)
月の二番目のお姉さんの娘。美人だが性格が暗く、絵を描くのが好きなオタク気質。大学受験に合格した。将来の夢はゲームクリエイター。
ミルク
『中国嫁日記』に登場するキャラクター。ジンサンの実家で飼われている飼い犬。犬種はミニチュア・シュナイザー。ジンサンのお母さんが大好き。
中さんの娘さん (ちゅうさんのむすめさん)
ジンサンのフィギュアを製作する中国工場の社長、中さんの娘。小学校二年生。『中国嫁日記』が大好き。
鈴吹 太郎 (すずぶき たろう)
ゲーム製作会社「ファーイースト・アミューズメントリサーチ」社長。ジンサンの取引先。月との結婚について悩むジンサンに、結婚は浪費家でない女性とすべきなので、確認した方が良いとアドバイスした。