1982年~83年にかけて全36話で放送されたTVアニメ。
『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』と並び、ロボットや宇宙を舞台としたSF作品の人気があった1980年代のアニメを代表する作品のひとつです。
後の「マクロス」シリーズの監督を務める河森正治、キャラクターデザインを務めた美樹本晴彦といった気鋭の若いスタッフで制作されたのが初代「マクロス」の大きな特徴で、それ故従来にはなかった新しい様々な要素が盛り込まれた作品となっている。
OVAや劇場版なども制作され、シリーズは現在も続いている大人気作品。
メカニックデザインを務める河森正治は「変形の河森」の異名をとるほど斬新なデザインが特徴で、バルキリーのガウォーク形態などでもその様子は見て取れる。
美樹本晴彦の淡い、独特のキャラクターデザインは一度見たら忘れないインパクトがあり、初代「マクロス」のヒロイン、リン・ミンメイなどの存在感にもその力が遺憾なく発揮されている。
いい意味での昭和のアイドルらしさを伝えるような画として、当時の美樹本晴彦のデザインは今でも高い人気がある。
バルキリーによるアクション、歌、三角関係の恋愛模様がシリーズ通してのテーマとなっている。
初代「マクロス」の舞台となるのは西暦2009年。
地球付近に異星人ゼントラーディ軍の艦隊が出現し、それをマクロスが撃墜してしまい、星間戦争へと発展するところから始まる。
文化を持たないゼントラーディに対し、人類が築いた文化に重きが置かれ、その象徴としてミンメイが歌う歌が生還戦争に大きな力を持つようになっている。
主人公であるパイロットの一条輝、アイドル歌手のリン・ミンメイ、上官の早瀬未沙の三人の恋愛模様も描かれる。
シリーズ作品最新作の『マクロスΔ』にもこの作品の関係者が登場したり、他の作品にも関連してくるので、シリーズ第1作は絶対に見ておくべき作品である。