フィギュアの歴史は、「海洋堂」の歴史1,219 Pt.

大阪府門真市にある模型制作会社「海洋堂」。
日本のフィギュアの歴史は、まさしく「海洋堂」の歴史とともにあるといえます。
ここではその「海洋堂」がどのような歴史を歩んできたか、ご紹介します。

作成日時:2016-04-30 12:00 執筆者:マンガペディア公式

「海洋堂」とは

・模型店としてスタート

会社の設立は1964年、実に50年も前にさかのぼります。
創業者の宮脇修氏は、自分のしたいことを仕事にするという思いのもと店を始め、最初はプラモデルなどを取り扱う模型店でした。しかし、ただ販売するだけでなく店内にプールやジオラマをつくり、子どもたちがラジコンや模型で自由に遊べる環境を整え、スロットレーシングが流行すればサーキット場をつくり、アーケードゲームが人気になればそのゲーム機を店内に置くなどして、常に客と自分の楽しさを追求していきました。この頃から現社長である息子の修一氏に経営は託され、後にともに働くこととなる仲間たちとの交流を深めていきます。

大きな転機となったのは、1980年代に隆盛したガレージキッドブームです。
アニメや特撮が空前のヒットを飛ばしていた当時、自身の手で塗装、組み立てを行うガレージキッドが大人気となっていました。当然、当時の「海洋堂」でもガレージキッドを取り扱っており、店には連日腕自慢のマニアたちが集まりましたが、販売されていたガレージキッドでは飽き足りず、自分だったらもっとうまく精巧につくれると、競い合うように原型をつくりあいました。これが現在の模型制作会社「海洋堂」の始まりです。

・自社製品、フィギュアの製造

90年代になると、いよいよアクションフィギュアが登場し、「海洋堂」の地位は確固たるものとなっていきます。
アメリカの作家、トッド・マクラーレン氏が考案したアクションフィギュアの制作方法にひどく感銘を受けた宮脇氏たちは、どうにかこれを日本でも広められないかと考え始め、金型による射出成型での制作に着手しアクションフィギュアの生産を行っていきました。
その後には「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する「エヴァンゲリオン所号機」のフィギュアにおいて、「山口式可動」なる全く新しい可動式フィギュアの定義を提案し、アクションフィギュアといえば「海洋堂」という認識を世間に植え付けていきました。

2000年代に入ってからは、卵の形をしたチョコレートの中に小さなフィギュアを入れた「チョコエッグ」が大流行します。
それまでにあった食玩とは比べものにならないほど精巧に作られたフィギュアは、それまで業界について詳しくなかった人たちにも大きな驚きをもって受け入れられました。現在も、「リボルテックシリーズ」という低価格なアクションフィギュアシリーズを展開し、人気を集めています。


いかがでしたか?
フィギュア好きの方も、そうでない方も意外と海洋堂のフィギュアを持っているかもしれませんね。

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