フィギュアの手入れにはやり方を間違えると塗装が剥がれたり、傷んでしまったりするので留意が必要です。
ホコリや塵による汚れは保存方法によってある程度避けることができますが、フィギュアの多くはPVC(ポリ塩化ビニル)と呼ばれる主原料を柔らかくするために可塑剤という薬品が使われており、その性質上経年によりフィギュアの表面がベタベタになることがあります。
これは素材由来の汚れであるため、保存方法などによって防ぐことは簡単ではありません。そこで汚れの対応策が必要になってくるわけですが、ホコリや塵などであれば毛先の細い筆や市販されているホコリ取り用のハンディモップなどを使うと良いでしょう。
ベタベタした汚れにはウェットティッシュが便利で、色落ちしないように軽く表面を拭き取るようにします。
軽い汚れであればこの方法で取れますが、汚れがひどいものはフィギュアを直接お湯につけて洗う方法が良いでしょう。
手順としては、あまり熱すぎないお湯(だいたい35℃くらい)に泡立つ程度に中性洗剤を入れ、フィギュアを漬け置きます。数分もすれば次第に汚れが浮き出てくるため、その後細かいところは指や細い毛の歯ブラシなどで落として、よく拭き取れば完了です。
中性洗剤は洗顔クリームなどで代用ができます。アルカリ性のボディソープも有用であるのでこちらでも代用が利きますが、いずれにせよ色落ちしないよう洗剤を入れすぎない点に注意する必要があります。