たった一人で地球侵略にやってきた宇宙人の少女と男子高校生との出会いと絆を描く青春SFストーリー。主人公の広瀬岬一(こういち)は、人口70万に満たない地方都市・松横市で喫茶店を営む祖父と、大学生の兄と双子の兄・凪(なぎ)と暮らしている。高校へ入学した岬一は、入学式の朝、謎の仮面をつけた女生徒に「お前の命を、もらいに来た」といって追い回される。彼女は2年生の大鳥希(おおとりのぞみ)であり、地球を侵略するためにやってきた宇宙人でもあった。
高校の制服に民族調の謎の仮面。岬一が入学早々出会った希の出で立ちは、一言でいうなら「お近づきになりたくないタイプ」だ。何とか難を逃れた岬一だったが、希に触れられた心臓のあたりに覚えた違和感が拭えず、真相を確かめることを決意。そこで希の口から語られたのは、信じがたい話だった。10年前、岬一は宇宙船団の来襲に巻き込まれて死にかけ、宇宙人である希に心臓を分け与えられたというのだ。命拾いしたはいいが、希の心臓は岬一と同化し、岬一の体を作り替えてしまっているという。「君はもうこっち側」「(宇宙人らしく)この地球を征服するのよ」と笑顔で言い放つ希に、岬一は困惑するばかり。しかし、その夜、祖父の喫茶店に謎の生物が襲来。岬一に決断を迫られる出来事がおこる。
ケロン星からやってきた宇宙人・ケロロ軍曹と仲間たちが地球人の家に居候しながら地球征服を目指す一話完結型ギャグコメディ。日向夏美と日向冬樹は小学生と中学生の姉弟。ある日、家にカエルのような見た目だが、喋る生物が侵入しているのを発見、捕獲する。なんとその生物は、ケロン星のケロン軍から地球侵略のために派遣された特殊工作部隊・ケロロ小隊の隊長・ケロロ軍曹だった。2004年にテレビアニメ化され、劇場版も製作された。
緑色の体をした、限りなくカエルのような見た目。しかし、その正体は地球征服のためケロン星の軍から派遣された正真正銘の軍人。先遣隊として地球に降り立つも仲間とはぐれてしまったケロロ軍曹は日向家に単身潜伏していたのだ。しかも、ケロロ軍曹が、冬樹たちに捕獲されてしまった状況が危険と判断され、本隊が地球から撤収。ケロロ軍曹は地球に取り残され、冬樹たちの友達として日向家に居候を決め込むことに。居候らしく家の掃除をさせられたり、ガンプラにはまったりしながらも地球侵略を目論むのだった。やがてバラバラになっていたケロロ小隊の隊員たちも集まり、圧倒的なテクノロジーがありながら、地球侵略に失敗し続ける残念ながらも愉快な日々が続く。
地球征服を目論む宇宙人の皇女・アルカと、彼女の地球破壊を阻止するために漫画を描くはめに陥った漫画家志望の少年の日々を描くコメディ。瀬川成太(なるた)は漫画家を志す少年。デビューを目指して出版社に持ち込みを繰り返すも、相手にされない日々が続いていた。そんなある日、アルカ・ルーゼンベルグと名乗る少女と出会う。宇宙大総督のギル・ルーゼンベルグの第一皇女と名乗ったアルカは「今日はこの惑星を我が領土とすべくここへ来たのだ! 」と言い放つ。
真昼間の公園に、激しい爆発音とともに地上へ降り立ち、「跪け地球人ども!!! 吾輩が来たからには今日が貴様らの文明の命日となるのだ!! 」と宣言した宇宙人・アルカ。とはいえ、そう簡単に宇宙人の存在を信じられるはずもない。成太もアルカの言葉を信じず、軽くあしらおうとするが、アルカは成太の態度に激怒。凄まじいパワーを見せつけ「吾輩をバカにした罪はどんな惑星より重い! 」と地球ごと消滅させると宣言。成太は漫画家の夢を叶えるまでは死にたくないと命ごいをするはめに。するとアルカは初めて目にする漫画に興味を持ち、漫画の続きを読むために地球破壊を延期。「今日から貴様は吾輩の為だけに漫画を描けばいいのだ」と言い出し、成太は地球破壊を阻止すべく漫画を描くことになる。
地球侵略のためにやってきたはずの宇宙人の王子が恋におちたことから始まるSFロボット×ラブコメディ。バシリスコス星系イル・バシリスコス帝国第三王子のアルファルド・バシリスコスは、地球を侵略するためにたった一人でやってきた。夕暮れ町に潜伏して3カ月、巨大戦闘ロボット「コルレオニス」を繰り、新日本防衛隊との闘いを繰り返すものの、負けてばかり。一方で、アルファルドはごく普通の青年・那由多として地球生活を満喫。ある少女に一目惚れまでしていた。
「銀河辺境の惑星をたった一人で征服すること」それがバシリスコス帝国第三王子のアルファルドが課された試練であり、地球へ送りこまれた理由だ。バシリスコス帝国の王となる者は代々、それによって民を統べるに値する力と徳を示してきたのだ。2人の兄が帝国を出ていってしまった今、帝国の跡継ぎとなるのは第三王子であるアルファルドただ一人。父からも折にふれて苦言を呈されるものの、アルファルドの答えは芳しくない。その最大の理由は、夕暮れ町のドーナツ店の看板娘・星ケ谷さんにあった。空腹で行き倒れていたところを救ってくれた命の恩人。以来、アルファルドはドーナツにも彼女にも夢中。どっぷり地球生活に浸りまくったアルファルドの地球侵略は行く末を見失い、迷走中だった。
女子高生そっくりに擬態して地球侵略を目指す悪の宇宙人・アスカの日常を描くコメディ。アスカ・デウス・マキナは悪の侵略宇宙人として、数々の惑星を侵略してきた。次なるターゲットは地球。地球人に擬態し、女子高生・槇野アスカとして偵察活動中なのだ。警戒されずに情報収集を行うため、「カワイイ」女子高生へと完璧に擬態したアスカが、ごく普通の女子高生ライフを送りながら地球の情報収集に励んだり、励まなかったりする日々を描く。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」というように、勝つためには情報収集が重要だ。悪の侵略宇宙人であるアスカの使命は、地球侵略のための偵察活動。電磁記録の改ざん、一部地球人の神経細胞配列の書き換えにより、地球人・槇野アスカとして偵察活動を行っている。周囲の地球人に警戒されずに情報収集するため、カワイイ女子高生という姿を選択したアスカは、クラスでもすっかり人気者だ。クラスメイト・黒田みのりからは日々「大好き」と連発され、まんざらでもない。気づけば、放課後に友人とクリームあんみつを摂取しつつ、他愛のない会話を交わす安寧に馴染みまくっていたりすることも。悪の侵略星人としての使命と、ゆるゆる女子高生ライフの狭間でアスカは日々揺れ動くのだった。