ついに実力発揮！無名チームが活躍するスポーツ漫画！39 Pt.

2018年夏の高校野球大会で、大健闘した金足農業高校。いままで注目を集めていなかったチームが頭角を現すとき、新たなるドラマが生まれる。無名チームが活躍する、スポーツ漫画5作品を紹介しよう。

豆の木高校ナインは、全員農家の子ども。繁忙期には家業である農作業を手伝い、鍛えられているため、足腰がとても強い。甲子園出場が決まった際には、学校側に滞在費を出せる余裕がなく、村人からの寄付に助けられた。また、吹奏楽部も応援団も存在しないので、応援は弦楽器を中心とした編成のオーケストラ部が担当する。ライバルとなる高校は、都会にある甲子園優勝候補の強豪校だ。どのような結末を迎えたのか確かめて欲しい。

主人公・不屈闘志がキャプテンを務める全力高校ナインは、メキメキと実力をつけていく。その理由こそが「逆境」。「逆境」とは男の成長に不可欠なものだ！と作中で言われている通り、彼らは様々な逆境に襲われ、それを乗り越えるたびに力強くなっていく。例えば、部員6名がテストで赤点をとってしまい、公式大会出場が不可能になった際には、落ち込むどころか、むしろ残りのメンバーがやる気を出すほどだ。彼らが「逆境」を乗り越えるたびに発する、力強いポジティブなセリフの数々も魅力だ。

野球の名門・桜高校で、球拾いだけを続けさせられていた野球部の3軍、通称”第三野球部”。本作は、落ちこぼれとされていた彼らの快進撃を描く物語だ。監督・鬼頭から解散を命じられた第三野球部は、1度も試合をしないまま終わるのは嫌だと一念発起し、ひたすらに練習。そして、1軍に一矢報い、桜高校野球部の代表となる。その後もたゆまぬ努力を続け、数々の激闘を経て甲子園の舞台に上がっていく。泥臭くも熱い、努力と根性の物語だ。

主人公・瀬那が入部した泥門高校のアメリカンフットボール部「泥門デビルバッツ」は、当初は正式な部員が集まらず、試合のたびに助っ人をかき集めるような弱小チーム。だが、“アイシールド21”こと瀬那の活躍により、様々な才能を持つ人材が集まってくる。そして、過酷な特訓と強敵たちとの激闘を経て、屈指の強豪校へと成長していく。彼らは、「99点取られても100点取りゃ勝つ」という主将・ヒル魔の言葉が示すとおり、攻撃的で絶対に諦めないプレイを信条としている。最後の最後まで気の抜けない、熱い試合展開を見せてくれる。

本作の世界には伝統文化として、チーム毎に戦車に乗り込み試合を行う「戦車道」があり、「乙女のたしなみ」として学校で戦車を学ぶのが常となっている。だが、主人公・秋山優花里の通う大洗女子学園は戦車道が盛んではなく、最初は踏んだり蹴ったりの素人チームだった。そこに、戦車道の戦術に長けた西住みほが転入してくる。彼女の指揮とそれぞれの熱意で、メキメキと腕を上げていく。戦車をこよなく愛する優花里は、みほのサポートとして少しでも自分にできることを探し、奮戦する。友情と努力と戦車に彩られた少女たちの青春物語だ。