これまで数多くのアニメーション作品を世に送り出してきた「スタジオジブリ」。本記事ではそんな「スタジオジブリ」作品の中から、1993年から2002年までに公開されたものをピックアップしてご紹介しよう。
日本の代表的アニメ制作会社「スタジオジブリ」。本記事では1993年~2002年の代表的な作品についてご紹介する。
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これまで数多くのアニメーション作品を世に送り出してきた「スタジオジブリ」。本記事ではそんな「スタジオジブリ」作品の中から、1993年から2002年までに公開されたものをピックアップしてご紹介しよう。
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原作、監督、脚本を「高畑勲」が務め1994年に公開されたアニメ映画。開発が進んでいた多摩ニュータウンを舞台としたストーリーで、その一帯に暮らす多くの狸達が住む場所を守ろうと、伝統的な変化の術である「化学(ばけがく)」を駆使して開発工事を阻止する為に奮闘する姿が描かれている。
メインとなる登場キャラクターが皆狸という本作。公開された当時のキャッチコピーが“タヌキだってがんばってるんだよォ”であるなど、一見すると笑いが満載のほんわか作品であるような印象も受けるが、実際のストーリーは意外とシリアスな面が多い。確かに「スタジオジブリ」らしいコミカルな描写も所々に見られるが、業者のトラックを落として破壊したり、稲荷神社の稲荷様に化けて人の信仰心に訴えたりと様々な策を講じるも開発は止まらず、決死の覚悟で行った百鬼夜行もレジャー施設の宣伝に利用される始末……。挙句、開発阻止を講じる中で仲間を失ってしまったりと、必死に立ち向かう狸達に降りかかるのは無情な現実ばかりである。そんな数々の苦難を経た狸達がどのような答えを出すのか……、彼らの姿から自然を守る事が如何に大切な事なのか是非とも考えて貰いたい。
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「柊あおい」のマンガを基に「スタジオジブリ」が制作し1995年に公開した作品。読書が大好きな少女「月島雫」と、ヴァイオリン作りの職人を目指す「天沢聖司」が織り成す恋物語であり、中学3年という進路に悩む年頃のリアルさを含みつつ、好きな人に置いて行かれるのではないかという「雫」の焦りと切なさが描かれたストーリーとなっている。
読書好きな「雫」の視点で送る本作なだけに、物語冒頭で彼女が出会う古道具屋の「地球屋」や「雫」が想像する物語の世界など、現代社会を舞台としていながらも本作はどこかファンタジーな雰囲気を感じる要素が多い。洋なテイストが取り入れられた「地球屋」の内装も然る事ながら、その「地球屋」に「雫」が辿り着くきっかけともなった、電車に乗り込んで来た猫を追いかけるという描写は日常では余り出会わない光景だろう。「雫」と同じで読書が好きな人の中には、「物語の中みたいでドキドキしちゃった」という彼女の言葉に「分かる」と共感できる人も多いのではないだろうか。
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「宮崎駿」が16年がかけて構想し、制作に約3年もの月日を有した長編アニメ作品。中世の日本を舞台に、「タタリ神」から死の呪いを受けた若者「アシタカ」が、山犬に育てられた少女「サン」と出会い、森や自然を荒らす人間と森の神々である「もののけ」達との争いに関わって行く姿を描いている。
「スタジオジブリ」作品の中でも割とシリアスな展開が繰り広げられる本作。作中では人の腕が切断されたり首が飛んだりといったグロテスクな描写や、「タタリ神」の姿が黒い触手が無数に這っているような描写で表現されたりと、他の「ジブリ」作品では余り描かれない要素がストーリー中にいくつか散見される。人の言葉を話す「もののけ」達や森の精霊である「コダマ」達の存在など、「ジブリ」らしいファンタジー要素を含みつつも、争いの無情さや悲惨さなどある種現実的な要素も感じられる作品だと言えるだろう。
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2001年に公開された映画であり、「第75回アカデミー賞」にて長編アニメ映画賞を受賞した作品。トンネルの向こうにある神々の世界に迷い込んでしまった主人公「千尋」が、そこにある湯屋で働きながら少しずつ成長して行く姿を描いている。
本作は主人公である「千尋」が10歳程度の女の子である為か、他の「ジブリ」作品と比べてみても、ストーリー展開に比例して起こる内面の成長が割と顕著に表れているように感じる。当初は典型的な都会っ子という雰囲気で、何をするにも頼りなく雑巾一つまともに絞れなかった「千尋」が、湯屋で働く内に次第にしっかりとした考えを持つようになり、味方となってくれた友人を救う為積極的かつ大胆な行動も取るようになって行く。湯屋を始めとした独特な世界観や美しい背景描写も然る事ながら、そうした少女の心の成長が、子供達のみならず大人の心にも響く本作の魅力となっているのかもしれない。
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2002年に公開されたアニメ映画であり、前述した『耳をすませば』の主人公「月島雫」が描いた物語という位置付けの作品。ひょんな事から「猫の国」に連れていかれる事になってしまった「吉岡ハル」が、不思議な声に導かれた先で猫の男爵「バロン」と出会い、「バロン」の仲間と共に「猫の国」でちょっとした冒険を繰り広げるというストーリー。
他の「ジブリ」作品とは少々作画のテイストが異なっている本作は、ストーリー自体も余りシリアスな面が描かれる事が無く、全体的にコミカルな雰囲気のままに展開されて行く。「猫の国」での冒険という変わった題材に加え、ほんの少しの恋愛要素も含まれており、作中中盤の「猫の国」にて本当に猫になってしまった「ハル」が、助けに現れた「バロン」に少しだけ好意を持ってしまうという様子も描かれている。見た目が猫と言えど、「バロン」というキャラクターは紳士的かつ男らしくかっこ良い為、「ハル」がうっかり惚れてしまうのも理解できるかもしれない。
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