『名探偵コナン』のスピンオフ作品で、シルエット状の犯人を主人公にしたギャグ漫画。とある復讐を果たすために米花町へ上京してきた犯沢さん。だが米花町は超犯罪都市で明日の命も知れぬ過酷な場所。自分は「殺す側」の人間だと自負している犯沢さんだが、あまりにも事件に慣れ親しみ過ぎている米花町の日々は復讐どころではなかった。
本作は大人気推理漫画『名探偵コナン』(作:青山剛昌)のスピンオフ作品だが、内容は推理モノではなくギャグ漫画だ。主人公の犯沢さんの外見は、本編で犯人の正体が不明な時に描かれる全身黒ずくめのシルエット姿の犯人である。思わずツッコミをいれたくなる姿だが、回想シーンに出てくる犯沢さんのお母さんや田舎の知り合いも同じようなシルエット人間だ。犯沢さんはとある人間へ復讐のために上京してきた。だが米花町に住む人々はあまりにも犯罪慣れしていた。爆発事故があっても春の風物詩としか思っていない人(阿笠博士)、米花町で安い賃貸を捜せばほぼ事故物件しかない、住人たちも明日には生きていないかもしれない覚悟をしているのだった。
『賭博破戒録カイジ』のスピンオフ作品で、地下王国の作業班・E班の班長である大槻が主人公となったグルメ&日常コメディ作品。帝愛グループは重債務者たちを密かに建設している地下帝国に働かせていた。債務者の大槻もE班の班長として働き、イカサマ賭博で稼いだ給料で一日外出券を入手してはグルメに趣味に楽しんでいた。
本作は『賭博破戒録カイジ』(作:福本伸行)の「地下チンチロ編」で主人公のカイジをカモにしていた男・大槻が休日を謳歌する物語である。本編のギャンブルがメインの話と異なり、グルメや日常、レジャーなどを描いたコメディだ。ほとんどが一話完結で、大槻が地下労働場から地上に出ることができるチケット「一日外出券」を使い、いかに充実した一日を送るかがテーマ。地下では粗末な食事が多いため、地上に出た大槻が一番の楽しみにしているのが食事。その時の気分や旬など、大槻独自のこだわりが描かれている。また大槻の側近である沼川や石和らと外出することもあり、いつしか見張り役の帝愛グループ社員・宮本までも一緒に休日を謳歌するのだった。
『金田一少年の事件簿』のスピンオフ作品で、本作に登場した犯人たちの視点から事件を描いたコメディ。トリックの裏側には犯人たちの壮大な努力があった……『オペラ座の怪人』や『学園七不思議殺人事件』、『蝋人形城殺人事件』から始まり、リクエストに応えて金田一少年シリーズのラスボス的存在「地獄の傀儡子」こと高遠遙一も登場。
本作は大人気推理漫画『金田一少年の事件簿』(作:天樹征丸、金成 陽三郎、さとうふみや)のスピンオフ作品だが、内容はサスペンス風のギャグ漫画だ。本編に登場したトリックを仕掛けた犯人側からの視点で描いている。原作では主人公の金田一一(はじめ)が祖父譲りの推理力で事件を解決するのだが、本作では犯人たちが身体的、心理的にとてつもなくハードな難題に挑みながらトリックを準備するのだ。そんな犯人たちの心身共に必死な様子をコメディタッチで描いている。また各話のラストで金田一に敗れた犯人たち(死者も含めて)にどんな能力や特性を持った犯人なら金田一に勝てるか、というようなインタビューを投げかけ、次回の物語に繋げている。
『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』のスピンオフ作品で、ごく普通の男子学生が『ドラゴンボール』の世界のキャラ・ヤムチャに転生した物語。『ドラゴンボール』の大ファンでゲームもやり込んでいるとある男子学生。彼は歩道橋の階段を踏み外し、目が醒めたらヤムチャになっていた。そして彼はヤムチャのたどる運命を知っていた。
バトル漫画の金字塔的作品『ドラゴンボール』のスピンオフ作品で、バトルシーンも多く登場するがメインは異世界転生モノである。本作は主人公がごく普通の男子高校生である「転生前」とヤムチャになった「転生後」で絵柄が大きく変化。「転生後」では原作の『ドラゴンボール』の絵柄で仕上げられている。主人公は『ドラゴンボール』が大好きな男子学生。そんな彼が『ドラゴンボール』の登場キャラであるヤムチャに転生してしまう。最初は憧れの世界の中に入れたことにワクワクするのだが、原作でヤムチャはサイヤ人の襲来時に死亡してしまうことを思い出す。そのため彼はヤムチャとして送れる最良の未来を考え、生き残るために修行に励むのだった。
『クレヨンしんちゃん』のスピンオフ作品で、「しんちゃん」こと野原しんのすけの父・ひろしが主人公を務めるグルメ漫画。ごく普通のサラリーマンであるひろしが、己の心を満たす昼飯を求め、独自のこだわりを描いた物語である。そしてそのこだわりがあとで困った事態になることも。原作とは異なるオリジナル設定も盛り込まれている。
個性的な幼稚園児のしんのすけが繰り広げるコメディ『クレヨンしんちゃん』を原作にしているが、本作はコメディタッチであるもののメインはグルメ漫画である。主人公のひろしは営業職で外回りが多いために昼食は主に外食となる。自称「昼メシのプロ」で、その日の体調と財布と相談して満足のいく昼食を選び抜いていく。しかしそのこだわりの行動が裏目に出ることも多い。ある日、妻のみさえとケンカして朝食抜きの状態から、がっつり食べられるかつ丼を選択したひろし。蕎麦屋でかつ丼のセットを選んだが、セットのミニざるそばが予想以上の量で苦戦。なんとか完食するものの、みさえからの仲直りの電話で夕食がかつ丼であることを知らされるのだった。