親子で読みたい! ブーム再燃ホビーマンガ47 Pt.

親には懐かしく、子供には新鮮。新たなブームが到来したホビー漫画!

作成日時:2018-08-17 10:00 執筆者:マンガペディア公式

親子で読みたい! ブーム再燃ホビーマンガ

出典:小学館

子供の頃に親しんだホビー、玩具が、時代の移り変わりを経てリバイバルヒット。大人になった第一次ブーム世代が、自分たちの子供と一緒に遊びに興じる。そんな親と子を繋ぐホビー漫画をピックアップして紹介しよう。


『ハイパーダッシュ!四駆郎』

出典:小学館

タミヤから発売されている小型の動力付き自動車模型「ミニ四駆」。これを用いたレースを題材としたホビー漫画『ダッシュ!四駆郎』の続編。作者の徳田ザウルスは他界しているため、本作は武井宏之が執筆しているが、徳田ザウルスも原作として名を連ねている。

1982年、子供でも作りやすい安価な四駆の動力模型というコンセプトで製作された「ミニ四駆」。レース好きの子供たちの心を捕え、様々なカスタマイズパーツの登場により、一大ブームを巻き起こした。その第一期ミニ四駆ブームの牽引役となったのが『ダッシュ!四駆郎』だ。主人公の日ノ丸四駆郎が繰り広げる熱いレースバトルに心を躍らせ、自らも「ミニ四駆」を組みたて、チューニングにハマった人も多いことだろう。その後、『爆走兄弟レッツ&ゴー!』による第二次ブームを経て、現在はこれらのブームを経験した大人たちが、親子で「ミニ四駆」を楽しむまでになっている。そんな親子にお勧めの作品が『ハイパーダッシュ!四駆郎』だ。果てしない速さを求めて地平線の彼方へ旅立った四駆郎の、新たな物語が幕を開ける。


『ガンプラ戦記ジャブローズ・スカイ』

出典:小学館

端正なマスクと演技力を兼ね備え、ハリウッドの大物監督からもオファーが来る人気俳優・桜庭陸人。富と名声をほしいままにする彼には、世間には秘密の裏の顔があった。それは重度のガンプラオタクであるいうこと。ガンプラオタクの業の深さと、その脳内妄想を描いたユニークなストーリーだ。

1980年の「1/144 ガンダム」発売から、テレビアニメシリーズの再放送と劇場版アニメの製作によって人気に火が点き、一大ブームを巻き起こした「ガンプラ」。その後も新規のテレビアニメシリーズが放送されるごとに、新たなガンプラが製作され続けている。ブーム再燃という括りからは若干外れるものの、プラモデルはホビー玩具の王様。その中でも特異な地位を築いているガンプラを扱った作品は、取り上げる意味があるだろう。本作の特徴はなんといっても、溢れんばかりのガンプラ愛。元々原作者は、本作以前にもガンプラオタクを主人公とした『プラモ男子とプリチー女子-ミズオとイエナの一年戦争-』を執筆しているだけに、ガンプラへの掘り下げぶりが半端ではない。コミックスの第2巻には、ガンプラを製作するための基本ノウハウを解説した「ガンプラ超初心者講座」が掲載されるなど、初心者へのフォローがあるのも嬉しい要素。


動物や恐竜などをモチーフとしたメカニカルな玩具「ゾイド」。このゾイドを改造し、スキャンして行われるバーチャルバトルで、主人公の雷牙剣が全国の凄腕バトラーたちと腕を競っていく様子を描いた、熱血系のバトル漫画。

ゾイド(ZOIDS)はタカラトミーが販売している男児向けの玩具シリーズ。商品名は、英語の「ZOIC ANDROIDS(動物のアンドロイド)」を短縮した造語である。1983年に「メカ生体ゾイド」として発売されると、ゼンマイやモーターを動力としたリアルな歩行動作、多彩な可動ギミック、そして帝国VS共和国という独自の世界観などが子供たちの心を捕え、大ヒット玩具となった。1999年にはテレビアニメシリーズが放映され、第二次ブームが発生。そして、2018年6月に新たなテレビアニメシリーズとなる『ゾイドワイルド』が放送され、それに併せて新たなキットも発売。ブーム再燃の兆しを見せている。本作『ゾイドバトラー雷牙』は、いわゆる第二次ブーム当時の作品だ。その後、新規の世界観をベースとした漫画『ゾイドワイルド』を「月刊コロコロコミック」にて連載。併せてそちらもご覧頂きたい。


『放課後さいころ倶楽部』

出典:小学館

人付き合いが苦手で引っ込み思案な少女・武笠美姫は、天真爛漫な転校生・高屋敷綾との出会いをきっかけに、クラスメイトの大野翠がバイトとして働いているボードゲームショップ「さいころ倶楽部」に入り浸り、アナログなゲームの数々を楽しむようになる。

本作が取り上げるのは、「ゾイド」や「ミニ四駆」のような単一のホビー玩具ではなく、いわゆるアナログゲームと呼ばれる、ボードゲームやカードゲーム全般。「人生ゲーム」や「モノポリー」、「UNO」などに代表されるこれらのゲームは、パーティのお楽しみのひとつ。子供時代、正月に親戚や家族と遊んだという人も多いのではないだろうか。ブーム再燃という括りとはやや異なるが、レトロなテイストが漂うアナログゲームの魅力を再認識できるという意味で、興味深い作品と言えるだろう。ちなみに作中で紹介されるのは、マラケシュ」「カタンの開拓者たち」「ニムト」など、欧州系のゲームが多い。日本でもブームとなった「人狼ゲーム」のバリエーションのひとつであるカードゲーム「ミラーズホロウの人狼」なども登場する。作中のゲームの中から、次なるブームが発生することがあるかも!?


『メタルファイト ベイブレード』

出典:小学館

現代版のベーゴマ「ベイブレード」を用いたバトル「ベイバトル」に心血を注ぐ主人公・鋼銀河と、世界各国のライバルたちが繰り広げる戦いを描いた熱血ベイバル漫画。2009年4月にテレビアニメ化。劇場版アニメやゲームソフトなども製作された。

「ベイブレード」はタカラトミーから発売されている、現代版のベーゴマ。パーツを用いたカスタマイズが可能で、シューターやワインダーといった道具を用いてコマを回すため、初心者でも簡単に遊ぶことが出来る。1999年に発売され、漫画『爆転シュート ベイブレード』や、そのテレビアニメシリーズなどのメディア展開によって、大ヒット玩具となった。本作『メタルファイト ベイブレード』は、2008年に構造を変更した第二世代のベイブレードを題材とした漫画である。本作もテレビアニメシリーズが放送され、第二次ブームを牽引した。2015年にはコマを破壊するギミックや、スマホとの連動機能などが搭載された第三世代「ベイブレードバースト」が登場。かつてベイブレードに熱中した世代を巻きこみ、親子で楽しめる玩具となっている。


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