仁義は切るもの重んじるもの！任侠漫画オススメ５選28 Pt.

全盛期には強く負け知らずだった龍松だが、老いは確実に龍松から若かりし頃の筋力やキレを奪っていた。そのせいで龍松は、自分を殺そうとする男を道連れにして死ぬので精一杯。そこで彼は命を落としたはずだった。しかし龍松が目を覚ますと、目の前には異様な風景が広がっていた。日本とは思えない場所と、自分を狙う巨大な魔物。龍松は何故か軽くなった身体を使い、瞬く間に魔物を倒す。そこに龍松のことを「リュー姫」と呼ぶ者たちが駆けつけてきた。そこで龍松は、自分が美しい少女の姿になっていることに気づく。龍松は異世界の姫・リューに転生してしまったのだ。龍松は持ち前の腕っぷしと任侠精神で、異世界に蔓延する様々な問題を解決していくことになる。

燦に命は救われたものの、そのせいで、死ぬか燦と結婚して身内になるかという選択を迫られることとなった永澄。彼は燦の身内になることを選ぶのだが、永澄と燦の結婚に強く反対する者がいた。燦の父親である豪三郎だ。豪三郎は瀬戸内魚類連合「瀬戸内組」の組長、つまりは極道だった。豪三郎は娘と永澄の結婚を阻止しようと、組員たちを使って様々な攻撃を永澄に仕掛ける。永澄は豪三郎たちの攻撃から逃げ切ることができるのか。また極道の家に生まれたおかげで任侠精神溢れる一筋縄ではいかない少女・燦との恋はどのような結末を迎えるのか。恋愛感情ゼロで突然結婚することになった2人が少しずつ歩み寄っていく様子と、そんな2人を取り巻く賑やかなキャラクターたちの日常を楽しもう。

阿岐本組の組長には、子分たちを悩ませる悪癖があった。文化人に憧れを持っており、文化の香りを嗅ぎつけると見境なく手を出してしまうのだ。潰れかけた出版社を見つけた時には、ヤクザでありながら会社の立て直しに乗り出してしまったほどである。奇跡的にその出版社の立て直しには成功したものの、組長の指示で実際に立て直しのために働かされた子分たちは大変な思いをした。そんな子分たちの苦労などつゆ知らず、組長は自称文化人として今度は問題だらけの学校の再建を指示。日村に理事となり、学校とそこに通う子供たちの導き手となるよう求める。極道理事は学校を立て直し、子供たちの心を開くことができるのか。極道と一般人の交流、それによって促される子供たちの成長に注目したい作品だ。

千棘と偽物の恋人として過ごすことになった楽。彼が親からそうするよういいつけられたのには、楽と千棘の特殊な家柄が関係していた。楽は地元で有名なヤクザ「集英組」組長の息子で、千棘はギャング「ビーハイブ」のボスの娘。2つの組織は敵対関係にあり全面戦争の危機に直面していた。争いが始まれば、どちらの組織にも甚大な被害が出る。それを回避するためには、双方の組織の子供たちが恋人同士として振る舞い、血の気の多い若い者たちにブレーキをかける必要があったのだ。最悪の出会いのせいで互いに良い印象を抱いていなかった楽と千棘は反発するが、結局は親のいいつけを守らざるを得なくなる。2人を中心に繰り広げられる裏社会絡みの騒動とドキドキの恋愛模様から目が離せない。

ヤクザが大学の応援団員に負け、泣きながら許しを請う。丈二の人生はこの屈辱的な経験がきっかけで惨めなものになり、惨めなまま生涯を終えた。しかしあまりに未練が多すぎたせいか、丈二は人生の転機となった応援団員たちとの喧嘩の瞬間にタイムスリップすることに。丈二は特別喧嘩が強いわけではなく、性格もヤクザとしてはやや臆病。しかし31歳で亡くなるまでヤクザとして生きてきた経験があった。丈二は齢を重ねたヤクザの気迫で応援団員たちを追い払うことに成功。それをきっかけに今度は華々しいヤクザ人生を送ろうと決意する。31歳までの記憶と経験を駆使し、丈二が裏社会でのし上がり人として成長していく様は、読者の胸を熱くさせるだろう。