呪術師の少年少女たちの活躍を描くアクションバトル漫画。虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、超人的な身体能力を誇る高校1年生。ある日、人間の負の感情から生まれる呪霊の存在を知るが、同じ部活の先輩を救うために強力な呪物・両面宿儺(りょうめんすくな)の指を飲み込み、その器になってしまう。そして最強の呪術師・五条悟が教師を務める呪術高専東京校へ転入し、呪術師として仲間と共に励みながら、様々な呪霊と戦うことになる。2020年にテレビアニメ化。
主人公の悠仁の担任を務めている五条は4人しかいない特級呪術師の一人であり、呪術界御三家の一つである五条家の現当主。呪霊や呪術師は、特殊能力のような「生得術式」を用いて戦うが、その最たるものが「領域展開」だ。五条は「無下限呪術」と、あらゆるものを見通せる「六眼」を用いており、領域展開では宇宙のような空間を生み出す「無量空処」を発動させる。その領域内の相手は永遠に五感の全てを感じ続けることで情報が完結せず、身動きできない状況に陥ってしまう。冗談ばかり言っている普段の軽さとバトル時の他者を寄せつけない強さに加え、領域展開時に見せる瞳の美しさに魅力を感じずにはいられない超最強キャラだ。
趣味でヒーローをやっている主人公が、一撃で様々な強大な敵を倒していくヒーローアクションギャグ漫画。主人公のサイタマは、ゆるい見た目に反して一瞬で敵を倒してしまうほどに圧倒的な戦闘能力を誇るヒーロー。ある日、サイタマの強さに衝撃を受けたサイボーグのジェノスが弟子として押しかける。彼と共にヒーロー認定試験を受けることになるが、二人とも一発合格。個性豊かなプロのヒーローたちに囲まれながら、本格的なヒーロー生活が始まった。2015年にテレビアニメ化。
ヒーローランキング上位に入る者の中には最強ヒーローを名乗る者が大勢いるが、それでも本当に強いヒーローはランキング的には下位である主人公のサイタマだ。その見た目からは想像がつかないほどの高い戦闘能力や身体能力を持っているにもかかわらず、最低ランクのC級スタートになってしまったのは、学力テストの点数が低かったことが原因。体力テストだけならばほぼすべての項目で過去の記録を塗り替えていた。華々しいスタートとはならなかったが、相手を一瞬で打ちのめすサイタマは徐々に注目を集めるようになっていく。サイタマは普段の生活も庶民的で、平穏な日常シーンと迫力満点のバトルシーンのギャップが本作の大きな魅力のひとつとなっている。
地下格闘場で行われる異種格闘技戦で優勝した高校生が、様々な格闘家相手に戦いをくり広げる格闘漫画。『グラップラー刃牙』シリーズの二作目にあたる。範馬刃牙(はんまばき)は、普段は高校生として生活しているが、東京ドーム地下闘技場のチャンピオンでもある。因縁関係にある父親・勇次郎を倒すために鍛錬を続けていた。そんな刃牙の前に脱獄した死刑囚をはじめとした様々な強敵相手が現れ、更なる苦戦を強いられることになる。2018年テレビアニメ化。
息子にとって父親は憧れであると共に目標であることが健全な関係性といえるが、本作の主人公・刃牙と父親の勇次郎は因縁関係にあり、刃牙にとって父親は倒すべき存在として認識されている。勇次郎は作中で「地上最強の生物」と恐れられており、残忍な死刑囚や世界中の強者が登場する本作の中でもその異常さと強さは群を抜いている。攻撃力に直結する背中の広背筋が鬼のように見える形をしていることからついた二つ名は「オーガ(鬼)」。軍隊相手でもその身一つで全滅させるという人間離れした強さは国家を揺るがすほど。強者を見つけてはそれ以上の強さを見せつけて負かすことに愉悦を感じる戦闘本能で生きており、野生の猛獣のような危険人物だ。
特別な能力を持つ者と一般の生徒が混在している学園を舞台に、能力者同士による戦いが繰り広げられる学園バトル漫画。西尾維新のノベルを原作としたコミカライズ作品。箱庭学園に通う主人公の黒神めだかは、1年生でありながら生徒会長に選出された才色兼備の完璧な優等生。全校生徒の悩みを聞くために目安箱を設置するが、やがて学校側が裏で研究を進めている「フラスコ計画」にたどり着く。2012年にテレビアニメ化。
作中には様々な能力者が登場するが、中でも安心院(あじむ)なじみは神にも悪魔にもなれる全知全能の存在。時を操る「時感作用」(タイムバニー)、敵を味方にする「昨日の敵は今日の奴隷」など所持するスキルの量は京を超える天文学的数字となっている。バトルの際に大量のスキルを放出することもできるが、それでも全スキルの一部でしかない。安心院は箱庭学園の創設者で「フラスコ計画」立案者でもあるが、永遠とも呼べる時を生きているのも数あるスキルのひとつ「死延足(デッドロック)」によるもの。「無様な背比べ(ユーモアコントラスト)」を用いれば相手がどれだけ強くともそれ以上に強くなることができ、安心院は量的にも内容的にも最強のスキルの持ち主といえるだろう。
20世紀末のイギリスを舞台にした自らも吸血鬼でありながら人を襲う吸血鬼を討伐し続ける不死身の主人公の活躍を描くダークファンタジー漫画。主人公のアーカードは強い力を持つ不死身の吸血鬼。ヘルシング家当主によって吸血鬼を狩る「ヘルシング機関」が結成され、アーカードもその機関に属して第一線で活躍するが、やがてイギリスを恐怖に陥れている事件の黒幕としてナチスの残党組織「ミレニアム」の存在が浮上する。2001年にテレビアニメ化。
ヘルシング機関こと王立国教騎士団に所属し、主戦力として活躍しているアーカードは、相手からどんな攻撃を受けても体を損傷しても死なない不死身の体の持ち主。ヘルシング家の長年の研究によって生み出された吸血鬼であり、閉じ込められていた自分を解放してくれたインテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシングを主として認めている。武器としては特殊な銃を用いている。そんなものを使わずとも圧倒的な強さを誇るアーカードだが、普段は術式によって力を抑えた状態であり、解放された際のアーカードの強さは計り知れない。宿敵のイスカリオテ機関の神父のアレクサンド・アンデルセンなど様々な強敵相手に繰り広げられる壮絶な戦いは迫力満点だ。