声優「江口拓也」が演じたキャラ10選169 Pt.

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1930年代の欧州を舞台にした学園推理物語で、この「久城一弥」は日本から留学生。この作品のヒロイン「ヴィクトリカ・ド・ブロワ」の最初の友人で、最も近い所にいて、最も理解している人物。この二人のコンビネーションで事件を解決に導く。後にその信頼関係は恋愛に進展し、二人の純情恋愛物語としても盛り上がりを見せる。単なる恋愛物語であれば星の数ほどあるが、第二次世界大戦前の政情不安な中での独特の世界観とそれに見合った欧州の荘厳な舞台設定と絵柄が絶妙にマッチしていてこの作品のオリジナリティを格段に上げつつ、美しい映像作品に仕上がっている。そして「一弥」の不慣れな地で異国の人間としての生きる戸惑いの姿や「ヴィクトリカ」との過ごす時間の長さに比例して互いの想いが近づいて行く微妙な少年の成長の姿を「江口拓也」の強すぎず、弱すぎない声がマッチしていて心地良い。また「久城」家の三男と言う設定もあり、長男ではなく三男である事が自然と納得できるイメージを作り上げている点も高く評価できる。

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この作品の主人公で異世界に転生し、新米勇者として世界の平和のために戦う物語であるが、ドタバタ喜劇の要素が多く、とにかく明るく楽しい作品。主人公は真面目な好青年のはずであるが、周囲の影響されて損な役回りを引き受けてしまう事が多い。特に敵対する「ウルガ教団」のイケメン部隊「インコグニート」との戦闘は格好良さよりミニコントとなっていて、バカバカしい面白さがある。そして運良く主人公達が敵に勝利し、バッチリ決まった所でも必ずオチが待っているお約束の展開も安心して楽しめる。また、タイトルにもある「DT」には多くの意味があり、それを主軸に物語を進めている点でも面白く、バレバレであるが、推理物の要素も含んでいる。そんな遊び心が満載で面白いキャラが多数登場する中で主人公が埋没せずに立派に一人立ちしているのは担当声優「江口拓也」の演技力も大いに貢献していると言える。イケメンの敵に負けず、めげずに勇者の道、DTの旅を突き進んで欲しい。

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『ガンダム』シリーズの中で珍しく「アスノ」家の親・子・孫の三世代に渡る人生を描いた物語で、この「アセム」は二代目にあたる。やや襟足の長い後ろ髪を束ね、親より少しヤンチャなイメージがあるが、心優しく人情味あふれた性格で、モテ男でもある。優秀にして歴史に名を残す功績を持つ親「フリット・アスノ」の子供として、常に親と比べられる環境の中で生き、どこか劣等感を背負っていて、後に親や地球の組織からも独立し、宇宙海賊として生きる道を選ぶ。これは現実から逃げたのではなく、自分の力量と立場と将来展望を正確かつ的確に分析した結果であり、その判断は正しかったと言える。三世代に渡る三人の人生を比べてしまうと、どうしても真ん中の世代は個性に欠けたり、印象が薄くなりがちであるが、そのセオリーを見事に覆した稀有の存在でもある。なお、初登場の17歳の青年から20歳代までの多感な時期を「江口拓也」がキッチリ演じ上げ、40歳代以降は別の声優にバトンタッチし、見事に代替わりしている。

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この作品の主人公で何の変哲もない高校生。またクラスからも浮いている存在で苗字である「ひきがや」も正確に覚えられておらず「ひきたに」と呼ぶクラスメイトすらいる始末。つまりはぼっちキャラ、残念キャラであるが、それをマイナスに感じていない心の強さ、もしくは開き直りの達人でもある。それを逆に利用して、わざと損な役回りを引き受け、クラスのために貢献する結果を出している姿は、立派ではあるが、どこか心が痛む。つまり状況判断も的確で問題解決能力も高く、頭も良い有能な人物であるが、あえて勝利の果実を求めない独自の美学・哲学を持つ怖さも感じさせる。そんな実は凄い人物である事を見抜いた者達が徐々に主人公の周りに集まり、物語に広がりを見せているのは嬉しく、次の展開が楽しみになっている。そんなちょっと性格が曲がっていて、喜怒哀楽に乏しく、一つ間違えると不人気キャラになる主人公を好感度あるキャラに仕立て上げている「江口拓也」の演技力も注目してみたい。

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主人公「松風天馬」と同じ「雷門中学サッカー部」に属するチームメイトでポジションはフォワード。オレンジ色の燃え盛る日輪をイメージさせる猛々しい髪型と精悍な顔立ちを持つ美男子。チームメイトからは「太陽」と呼ばれている。天才プレイヤーでドリブルでの敵陣突破と高い打点で競り勝つジャンプ力が卓越していて、主人公も頼りにしているエースプレイヤー。人気と実力を兼ね揃えているが、少しナルシストな要素があり、あまり他者には関心を示さないクールさがまた人気を呼んでいる。しかし、ファン投票などではトップを取ったことはなく、表向きは平静を装っているが、トップを取れなかった残念さをボソッと語ってしまう気弱さも見せているのは、ちょっと微笑ましい。そんなクールさとサッカーへの情熱を持ち、なおかつ病弱な自分自身との闘う姿勢を滲ませている難しい役を「江口拓也」が元気に闊達に演じているのは見ていて気持ちいい。素直に応援したくなる。

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この作品の主人公で立派な体格と演歌が似合う角刈りの持ち主で逞しい大人をイメージさせるが、まだ高校一年生。ウブで純情で素朴で真っ直ぐで心優しい男。女性に対しても純情で奥手で不器用であるが、これほどの好青年を周囲が応援しないはずもなく、見事に憧れの彼女と付き合う事が出来る様になる。確かにイケメンとは言い難いし、女性から見ると怖さすら感じる巨漢の男であるが、捨て犬を見たら放っておけない、重い荷物を背負っている老人がいたら助けずにはいられない、そんな優しい人間を嫌いになる者などいない。実に微笑ましい恋愛物語であり、誰もが応援したくなる主人公と言える。恋愛物語の多くは女性の立場を主軸にして描いているが、この作品はやはり主人公が中心となり、軸となって綺麗に展開している点で面白く、希少価値がある。そんな巨漢らしい低音ボイスを自身も高身長な「江口拓也」が渋く演じているのは面白い配役であり、結果的に成功していると言える。

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4人の仲良しイケメン高校男子がそれぞれ知り合う事になる4人の女子校生との恋愛事情を描いた青春ラブコメで、この「松永」は赤茶色の髪に調子の良い笑顔を振りまく、いわゆるチャラ男であり、4人組の中でも一番の女性好き。しかし実は妹が居て、妹の事が気になって仕方ないシスコンでもある。多くの女性に声を掛けるが、最終的には、当初は男性嫌いだった「筒井まり」と、いがみ合いながらも惹かれ合う事になる。互いの意見が対立するのは若さの証でもあるが、相性の悪さもあり、これを乗り越えた二人の恋愛は本物であると言える。しかし、互いに男女関係の恋愛よりも男同士、女同士の友情を大切にしている所があり、この考え方ゆえに成り立っている絶妙のバランス感覚を見せている点も面白く、胸焼けしない感じが絶妙で素晴らしい。そして4組の男女の群像劇ゆえに1組だけが突出して描かれるのもバランスが悪く、その出しゃばりすぎない演技も声優には求められ「江口拓也」は見事に期待通りに演じている。

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主人公「アヴィリオ」が幼少期に両親と弟が殺され、その復習の対象となる「ヴァネッティファミリー」のドンの息子がこの「ネロ」で跳ね上げた前髪と濃いアゴ髭が特徴的な如何にもマフィアの要人を思わせる風貌の持ち主。野心家で自分がトップに立つためには手段を選ばないが、自分の味方になる者に対しては寛容的かつ人情味に溢れ、人の上に立つ者としての力量は十分兼ね揃えている。主人公はこの男の懐に入り込み、役に立つ人間に見せながらも着実に復讐の実現を進める。「ネロ」も不審感を抱きつつも役に立つ主人公が手放せない。奇妙な関係を続けながらも主人公はファミリーを崩壊させ、復讐に成功するが、「ネロ」を殺すまでには至らない。これは友情なのか自分と同じ気持ちを味あわせる為の更なる復讐の一端なのか不明であるが、独特の落とし前の付け方となっている点で面白い。「ネロ」も主人公と一緒に逃亡の旅に出て、最後まで奇妙な関係でありながら、一つの結論に至る。不思議な復讐劇であるが、男の美学も感じさせる特異な作品に仕上がっている。

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7人組の新生アイドルグループ「IDOLiSH7」こと「アイナナ」のメンバーの一人で金髪のイケメン。北欧人の父と日本人の母のハーフで少し片言の日本語を話す。アニメ好きでアニメから日本の知識を得て、少し間違っている所もある。女性に対してもオープンで積極的に声を掛けてファンを増やす事に貢献しているが、ファンに手を出してトラブルにならないかハラハラしているマネージャーの姿が切なく映る。幼少期はハーフとしての中途半端な立場が悪い方向に働き、友達がおらず、苦労した事があり、それが今の7人組の一員として活躍できる事が嬉しく、実際、大いに役に立っている。ちょっと天然系にも見えるが、しっかりとした知識と教養を持ち、育ちの良さが現れている。そんな日本語が流暢とは言えないキャラを演じる「江口拓也」の片言日本語は見事でエンドクレジットを見るまでは日本人ではない人が声を充てているのかと思わせるほど。今後もこのキャラと声に期待してこの作品を楽しみたい。

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この作品の主人公で高校2年生。平凡な日常を過ごしつつ、心の支えとなっているサンリオキャラクター「ポムポムプリン」が好きでたまらない。それを恥ずかしく思い、ひた隠しにしているが、他にもサンリオキャラクターが好きな男子生徒が居る事を知り、互いに打ち解け、明るく楽しい学園生活に変わって行く青春ドラマ。まさかサッカー部員や生徒会長までファンだとは知らず、そのギャップも面白いが、同じ趣味や興味ある物で集まって楽しんでいる姿は純粋に見ていて楽しい。確かに若い男性には似合わない感じもするキャラクターにご執心なのは周囲からの厳しい眼もあるであろうが、それを乗り越えて行く仲間意識、団結力の強さも感じさせてくれるのは心強く、少し見習いたい気持ちすら感じる。そんな個性豊かなキャラが多いの中で平凡で個性に乏しい主人公を担当声優「江口拓也」の目立たず、でも隠れない演技は絶妙で声優としての力量を感じさせ、プロの仕事ぶりを感じさせてくれる。