冬に観たくなる?冬を感じさせるアニメ10選58 Pt.

出典：Amazon.co.jp

「相沢祐一」は家庭の事情により、北の街に住む叔母の家に居候することになった。そこは7年前によく訪れていた場所なのだが、不思議なことに、彼は当時のことをまったく思い出せずにいた。7年ぶりに再会した従姉妹の「水瀬名雪」に街の案内をしてもらっていたところ、彼は「月宮あゆ」という少女に出会う。そして、偶然知り合ったにも関わらず、追われているという彼女と一緒に逃げる羽目になってしまう。やがて彼は5人の少女たちと出会い交流を深める中で、幼い頃の記憶を取り戻していくのだが……。原作は「Key」制作の恋愛アドベンチャーゲーム。恋愛ストーリーにファンタジーと、“感動”“泣き”の要素を取り入れた、所謂“泣きゲー”ジャンルの先駆けとなった作品と言われる。作中の舞台は冬の北の街。雪が降り積もる中、紡がれていく少年少女たちの物語が寒い冬に沁みる。冬が来る度に何回も視聴してしまう作品ではないだろうか。

出典：Amazon.co.jp

物語の舞台は、中流家庭の人々が住む「新市街」と、裕福層が住む「旧市街」の2つの区域から成る町「各務台」（かがみだい）。ある時、「瓜生新吾」が通う学園が名門女子校「私立結姫女子学園」と統合され、仮統合の期間、試験的に女子校へと通うことになった。そして「新吾」は、兄を支える妹「瓜生桜乃」、理事長の娘であり、学園統合に反対する「瀬名愛理」、仕える主人を探す世話好きのメイド少女「アンジェリーナ・菜夏・シーウェル」など、個性的な少女たちと出会い、新しい学園生活を送っていくのだが……。物語は、秋から冬へと変わる季節から始まる。第11話に至ってはクリスマス・イブの話であり、まさに冬を感じるようなものが多い。公式サイトにて「恋する少年少女に贈るピュアラブストーリー」と書いてある通り、見ているこちらが悶えてしまうような、物語が展開されている。冬に見れば心が温まるかもしれない。

出典：Amazon.co.jp

高校生の「橘純一」は、過去のとある経験から、クリスマスに苦手意識を持っていた。すっかり恋愛に臆病になってし合った彼は、彼女も作らず、憧れの先輩を遠目に眺めながら寂しい学園生活を送り続けている。しかし、2年生も終盤に差し掛かってきた初冬、ふと「このまま何もせずに高校生活を終えて本当にいいのか」と思った彼は、今年のクリスマスは女の子と過ごせるよう奮起する。原作は、「エンターブレイン」から発売された恋愛シュミレーションゲーム「アマガミ」。二度に渡るアニメ化の他にも、ドラマCD化やマンガ化などメデイア展開も盛んに行われた。前述の通り、本作はクリスマスに苦い思い出のある主人公が、様々な女の子に出会い、どのようなクリスマスを迎えるのかが描かれている。また、アニメはオムニバス形式であり、ひとりのヒロインにつき1～4話の構成で物語が展開される。それぞれ独立しているので、全話はもちろん、お気に入りのヒロインだけ視聴しても良いだろう。冬の時期になると観たくなるアニメのひとつである。

出典：Amazon.co.jp

高校1年生の「キョン」は、同級生の「涼宮ハルヒ」が「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」を目的に設立したクラブ、「SOS団」に無理矢理引きずり込まれる。その後、「長門有希」「朝比奈みくる」「古泉一樹」のメンバーが集まるが、実はこの3人、本物の宇宙人・未来人・超能力者だった。「キョン」たちは、「ハルヒ」が無自覚で引き起こす騒動に振り回される日々を送っていた。しかし、クリスマスが間近に迫った12月、教室に入った「キョン」は、「ハルヒ」がいないことに気付く。しかも彼女の席に座っていたのは、約半年前に消えたはずの「朝倉涼子」であり、「涼宮ハルヒ?そんな人このクラスにはいないよ」と衝撃の事実を突きつけるのだった。本作は、テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズの初劇場版アニメ。テレビアニメシリーズも見なければ単体で楽しむのは難しい。とはいえ、本作も冬を感じさせるアニメであるのは間違いない。「SOS団」でクリスマスパーティーをしようと盛り上がっていた直後から、物語は始まっている。何が起こったのか、「キョン」たちは宣言通りクリスマスパーティーを開けるのか、展開が気になる作品だ。

出典：Amazon.co.jp

売れないマンガ家「藤沼悟」は、事故や事件をきっかけに時間が巻き戻る現象、「リバイバル」に悩まされていた。この現象は自分の意思とは関係なく発動するうえに、原因を解決しなければ何度でも繰り返される。彼は不満を持ちつつも、ピザ屋のバイトをしながら日々を送っていた。しかし、母親が殺害されたことがきっかけで、「リバイバル」が発生。気付けば「悟」は、幼少期を過ごした1988年の北海道に戻ってきていた。そして、1988年に起こった「連続誘拐殺人事件」と、その事件の真相に気付いた母親を殺害した人物が同じだと確信する。こうして現在と過去を行き来しながら、「悟」は真犯人に立ち向かっていくのだが……。本作は、「三部けい」によるマンガ作品が原作である。「リバイバル」と呼ばれる、一種のタイムリープ要素をベースに、手に汗握るストーリーが展開される。北海道が舞台であり、冬の景色が非常に印象的な作品だ。

出典：Amazon.co.jp

「夜ノ森小紅」はごく普通の高校生。仕事で多忙な母親に代わって家事を担当しつつ、姉の「紅緒」と3人で穏やかな生活を送っていた。しかし、「小紅」が16歳の誕生日を迎えたある日、彼女の許婚だと主張する少年「三峰白夜」とその妹「三峰真白」が現れ、同居することになってしまう。この日を境に「小紅」の日常は、普通ではなくなってしまった。本作は、「荒井チェリー」の4コママンガを原作としたアニメ作品。物語は、主人公の「小紅」が雪景色に染まった街並みを見て目を輝かせるところから始まる。美しい冬の景色を背景に織りなされるラブコメディは魅力的だ。また、季節が冬というだけあって、バレンタインデーやホワイトデーといった、ラブコメに欠かせないエピソードも盛り込まれている。本作の第3話のサブタイトルは「ラブコメの波動を感じる」だが、全編を通してそれらを感じられる作品である。

出典：Amazon.co.jp

学園祭を1ヶ月後に控えたある秋のこと。主人公「北原春希」が所属する「軽音楽同好会」は、同好会のメンバーである美少女ボーカルが引き起こしたトラブルにより、バンドが解散の危機に陥っていた。学園祭への参加を諦めきれない「春希」は、新たなメンバー集めに奔走する。そうして出会ったのは、魅力的な歌声を持つ美少女「小木曽雪菜」、クラスの問題児だがピアノの天才「冬馬かずさ」だった。これは、新生軽音楽同好会の、夢のような、夢であって欲しかった半年間の物語。本作は、「Leaf」から発売された恋愛アドベンチャーゲームが原作のアニメ。始まりは秋だが、作中の時間は冬へと移り変わり、学園祭が終わったあとには複雑な人間関係が描かれた物語が終盤まで続く。その人間関係は辛く切なくなるものだが、毎年冬が来ると繰り返し見てしまう面白さがある。

出典：Amazon.co.jp

物語の舞台は富山県の新興都市「綾凪市」。親を失い、東京の親戚に預けられていた「神郷慎」と「神郷洵」は、10年ぶりに「綾凪市」に帰ってきた。しかし今、「綾凪市」ではいくつかの怪事件が発生していた。学生が無残な姿で殺されていく「表裏反転死体事件」、潜行中だった深海艇の乗組員が忽然と姿を消してしまった「深海艇乗組員行方不明事件」、そして、動くことも喋ることも出来なくなる「無気力症」の再発……。やがて「慎」たちはある事件に巻き込まれ、異形の姿をした「ペルソナ」覚醒させるのだった。本作は、「ATLUS」制作のゲーム「ペルソナ3」を原案としたアニメ。ただし、作中の世界は「ペルソナ3」のパラレルワールド、成長するにつれて「ペルソナ」の発現は困難になるなどアニメオリジナルの要素が満載である。雪景色を背景に、事件の真相に迫っていくキャラクターたちの奮闘から目が離せない。

出典：Amazon.co.jp

2010年11月22日。日本各地に10発のミサイルが落下するテロが発生した。しかし、奇跡的にひとりの犠牲者も出なかったその事件は「迂闊な月曜日」と呼ばれ、人々の記憶から早々に忘れ去られていった。それから3ヶ月後のこと。大学の卒業旅行でアメリカのホワイトハウスに訪れていた「森美咲」は、トラブルに巻き込まれるものの、記憶喪失の全裸男に救われたことで難を逃れる。後に「滝沢朗」と名乗った彼は、なんと82億円の電子マネーがチャージされた不思議な形の携帯電話と拳銃を持っていた。そして、意気投合した「美咲」と「朗」は日本に帰国するが、その日東京へ11発目のミサイルが打ち込まれたのだった……。本作は、「ノイタミナ」初のオリジナルアニメ。冬の季節を背景に、壮大なスケールで展開される。たった11日間で起こった出来事を描いているのだが、至るところに伏線が張られており、何度も視聴しておかないと伏線の回収を見逃してしまう。視聴する度新たな発見があるアニメだ。

出典：Amazon.co.jp

あるクリスマスの夜のこと。新宿の公園でホームレス生活を送る、自称・元競輪選手「ギンちゃん」、元ドラァグ・クイーンの「ハナちゃん」、家出少女の「ミユキ」の3人は、ゴミ捨て場にクリスマスプレゼントを探しに出かける。ところが彼らが拾ったのは、クリスマスプレゼントではなく赤ちゃんだった。クリスマスソング「きよしこの夜」にちなんで「清子」と名付けられた赤ちゃんの実の親を探し始めるが……。行く先々で、様々な騒動が巻き起こる。本作は、2003年に公開されたアニメ映画。監督は「今敏」。1949年のアメリカ映画『三人の名付親』から着想を得て作られた。ホームレス生活を送3人の過去、家族、友人といったものが描かれるハートフルストーリー……と見せかけて、ブラックユーモアや風刺が効いている。監督「今敏」が炸裂する、笑いあり涙ありのアニメ映画だ。