癒されたい時にオススメなファンタジー漫画５選！8 Pt.

花の都から国境の兵営へ、赴任という名の左遷を言い渡された隊長さん。前任者から引き継ぐ内容さえ皆無というのんびりとした辺境では、逃げ出した牛を捕まえるのが主な仕事というのどかな日々が待っていた。赴任後のある日、この地方の神官で美青年のジェニアス・ローサイや兵隊さんたちよって隊長さんの就任祝いが行われる。女性関係で失敗して辺境に飛ばされたことがすでに知れ渡っていることを知って落ち込む隊長さんを、田舎の娯楽は噂話だからと励ます神官さん。隊長を励まそうと団結した兵隊さんとお酒で釣られた神官さんは、「隊長を励ます会」を開催する事になり、一年に一夜しか咲かない、水に映った火のように輝く銀青草の花を用意する。

猫の夫婦、もっぷとぷりんは毎日のお茶の時間を大切にしている。その日のお茶の時間、ぷりんはモップの様子がおかしいことに気がついた。考え事をしていたのだというもっぷは、すでに8杯もの砂糖を紅茶に投入していた。理由を聞けば、先日買った砂時計の砂が減っていくのを見ていて、空になっていく方が時間か、砂が増えて行く方が時間かわからなくなってしまったというのだ。もっぷは、砂時計の減っていく砂がこれからやってくる時間で、下にたまった砂はこれまで過ごしてきた時間だと思うのだといい、思い出が増えて行くことだから、下の砂が増えるのが嬉しいのだと語る。結局答えは出ずじまいだが、お茶会での二人の猫の話題は尽きることはなく、幸せな時間が流れて行く。

グリーンゲイトの小さな町を見下ろす小高い丘のボロ家には、魔女が住んでいるという。そんな魔女を祖母に持つ少年ペニィ・ブラウンが、グリーンゲイトの学校に転校してくる。転校初日の朝、遅刻ギリギリの時間に目を覚ましたペニィは、祖母の魔法の箒を借りて学校までひとっ飛びしようとしたのだが、その途中にバランスを崩し女の子の上に落下してしまう。女の子は怒りながらも、この町では魔法はご法度だと教えてくれる。彼女は“笑顔の君”とよばれる美少女、メアリー・ルウだった。メアリー・ルウに一目ぼれしたペニィ対して、魔女の祖母は大はしゃぎ。皿洗いと掃除と交換に、惚れ薬に媚薬、愛の呪文まで好きな物をそろえてやろうと言い出す。

息子であるリオを魔法のねずみに連れ去られた勇者パイ・ヤンは、猫のmixである“とらじ”と共に捜索の旅を続けていた。ねずみに滅ぼされた村があると聞いたパイ・ヤンは、ある宿屋を訪れる。そこで魔法のねずみに付いて情報を集めようとするが、宿屋の主は知らないという。宿やの主から坂を上がったところにある風呂屋を勧められ、入浴の為に訪れたパイ・ヤンとトラジは、そこで風呂屋の老婆がねずみだということを見抜く。ねずみとの戦いの際に加勢に現れたのはパイ・ヤンの知り合いで犬のmixの伯爵だった。伯爵もまたネズミの噂を耳にしてパイ・ヤンを追ってきたのだという。ねずみを倒した後、目の前に広がっていたのは廃墟になった村の姿だった。人とねずみの戦いはまだまだ続いていく。

猫と少しの人間が共存する不思議な世界アタゴオル。マタタビ煙草を売っていたタバコ屋のおやじが亡くなった。その夜は月夜で、おやじはその晩たらふく酒を飲んでいた。影切り森は動き出し、酔った親父は影切り森の中へと迷い込んで影を切られて死んだのだという。そんな話をしながらヒデヨシたちが歩いていると、目の前に影切り森が広がっていた。戻ろうとする仲間たちを尻目に森の中へ突き進んだヒデヨシだったが、影切り森にその影を切られてしまう。ヒデヨシを助けるために仲間たちが影切り森の支配者である影食いを呼び出して弓で射ると、影食いはうめき声を上げて沼の中へと逃げ帰っていく。命が助かり、無事に帰路についたヒデヨシの影は、少しかじられてデコボコになっていた。