社会人への道が険しすぎた!就活漫画オススメ5選61 Pt.

「就職氷河期」と呼ばれて久しい現代社会。就職する側が勤める会社を選べたバブル全盛期とは異なり、望む企業に就職するには数多のプロセスを経て高い競争率を勝ち抜かなければならない。一筋縄ではいかない就職活動に勤しむ者たちの悲喜こもごもを、作品を通して感じてみよう。

作成日時:2022-02-22 19:00 執筆者:マンガペディア公式

社会人への道が険しすぎた!就活漫画オススメ5選

出典:講談社


『ああっ就活の女神さまっ』

『ああっ就活の女神さまっ』

出典:講談社

地上に舞い降りた女神たちが巻き起こす大人気ラブコメディ『ああっ女神さま』の公式スピンオフ。時は慈悲なき就職大氷河期。女神のベルダンディーと平凡な青年・森里螢一は幾多の困難を乗り越え夫婦となり、幸せな生活を送っていた。しかし、螢一の経営する店が不況のあおりを受け経営難に陥ってしまう。ベルダンディーは「互いに助け合う それが夫婦」と、共に同居する姉妹・ウルドとスクルドの協力のもと、就職して家計を支えることを決意する。

とある企業の面接に参加するベルダンディーだが、女神の装束で現れ明らかに場違いである。コスプレまがいの格好と時代錯誤な発言に面接官はドン引きだ。しかし、ベルダンディーが得意な歌を披露すると、余りにもの神々しさに感動。合格必至と思われたがウルドの趣味の「薬作り」が思わぬ勘違いを呼び、不合格の憂き目に遭ってしまう。それでも諦められないベルダンディーは、面接会場で知り合った大学生・皆藤(かいとう)ふみの助けを得ながら人間界での就職活動に奮闘する。エントリーシートの書き方や就職アプリの紹介・OB訪問など、現代の新卒就活の世界がリアルだ。就職氷河期となり久しい現実を、女神と共に楽しく乗り切るためのバイブルともいえよう。


『花咲さんの就活日記』

『花咲さんの就活日記』

出典:小学館

崖っぷち漫画家の女性が、就職活動をきっかけに己の人生と向き合うライフストーリー。主人公・花咲さくらは、31歳の売れない漫画家だ。おまけに、独身・彼氏なし・口座残額が13万円と、人生の負け犬街道まっしぐらである。この日もさくらはとある出版社の持ち込みを断られたことから、プライドを捨てかつて連載を持っていた出版社の女編集長・水谷に連絡をするも冷たくあしらわれてしまう。年相応な女性の生活に憧れを抱いていたさくらは一念発起し、漫画を諦め就職することを決意する。

さくらがかつて持っていた連載を辞めたのには理由があった。当時の編集者からパワハラまがいの態度を取られ、逃げ出してしまったのだ。さくらは就職活動に勤しむが、面接で「漫画のことは完全に断ち切りました!!!」と宣言するも、家ではなぜか漫画を描いてしまうなど未練たっぷりだ。しかし、そんな彼女も内定を取ることができ就職することに。目標が叶ったはずだが、どうしてもさくらは漫画を諦めきれず向かい合うことを決意。一度は冷たく突き放された水谷に再び連絡を取り、再生への道を辿ってゆく。お金にならない自らの夢と、平凡な就職で得る安定した生活との両天秤は、夢を持つものなら一度は経験があるはずだ。葛藤を繰り返すさくらに焦れったさをおぼえつつ、共感するポイントが盛り沢山である。


『ホウキにまたがる就活戦争』

『ホウキにまたがる就活戦争』

出典:集英社

大就職氷河期の世界を舞台に、コミュ障の魔法使いが就職を目指す異世界お仕事奮闘記。舞台は剣と魔法の世界。魔法使いたちは誰もがお城の「お抱え魔法使い」になることに憧れている。しかし、その競争率は大変高くまさに「大就職氷河期」であった。主人公ニコ・ヴァインもまたお抱え魔法使いを目指す身であったが、持ち前のコミュ障が災いし就職試験は連戦連敗だ。この日も、面接で炎を出すことができず落ち込むニコであったが、大国・エイシャ城の募集を見てとある決意をする。

ニコがお抱え魔法使いを目指すのには、彼女のために1千万G(ゴールド)の借金を抱える母と兄がいたからだ。エイシャ城の日当が1千万Gであると知り、ニコは一念発起する。実は彼女はドラゴンを召喚できるほどの魔法使いだが、あがり症のため力を発揮することができずにいた。そんな彼女の前に敵国の魔法使いシャルル・ロッテが現れ街を沈めようとする。家族の命の危機の前に、ニコは怒りの余り発動した魔法でシャルルを撃退。その後、恩師やさまざまな人たちの助けもありニコはエイシャ城の「お抱え」を目指すのであった。就職面接に必要なのはメンタルだが、性格が災いし苦労してしまう人も多いだろう。それでも歩みを止めず、成長するニコを思わず応援したくなる作品だ。


『就活、同棲、まいにちごはん』

『就活、同棲、まいにちごはん』

出典:amazon

就活中の女子大生と、料理好きな彼氏の同棲生活を描いたハートフルラブコメディ。「まる」こと里流真類(さとるまるい)は、大学4年生の夏を迎えても就職先が決まらずにいた。この日も25社目の「お祈りメール」をもらい、すっかり凹んだまるは自宅の布団の中でいじけてしまう。そんな彼女を救ってくれるのは、同棲中の社会人の彼氏・光世(みつよ)だ。帰宅した光世はまるに優しく声をかけ、得意な料理を彼女に振る舞うのであった。

光世は彼女が落ち込んでいるのを知り、あっという間に野菜たっぷりのそうめんと玉子焼きを作る。不機嫌だったまるも、光世の手料理を食べすっかり元気を取り戻す。まるは、キャリアセンターの担当者・鷺打(さぎうち)などさまざまな人の協力を得てなんとか内定を勝ち取ろうと奮闘。活動を続ける中で、故郷・岡山への就職を視野に入れたまるは公務員試験にチャレンジする。しかし、それは大阪に住む光世と離れ離れになる可能性を含んでいた。まるは、些細なことで落ち込んだりする一方、わがままで面倒くさがりな一面もあるなど等身大な姿に共感をおぼえる。そんな彼女を大きな愛で包み込み、癒される食事を作る光世にも心和む。二人がどんな選択をするか、結末まで見守りたい。


『学生 島耕作 就活編』

『学生 島耕作 就活編』

出典:講談社

大ヒットサラリーマン漫画『島耕作シリーズ』の主人公・島耕作の学生生活最後の1年を描いたスピンオフ作品。時は学生運動が盛んな1969年。早稲田大学の4年生となった島耕作は、就職活動に勤しんでいた。かねてよりグローバルな仕事をしたいと考えていた島は、学友の樫村健三と共に大手電機メーカー「初芝電産」の試験を受けることに。入社試験の日、午前中の筆記試験を無事に終えた島にOBと名乗る社員が話しかけるが、それは思いもよらぬ落とし穴であった。

樫村と昼食を共にする島たちに、OB社員は試験の心得を説く。しかし、午後の面接で彼の前に現れた面接官はそのOB社員であった。食事後の所作を指摘された島は、面接もボロボロで不合格になってしまう。しかし、合格していた樫村が上層部に直訴したこともあり、無事に島は内定を取ることができた。後は卒業するだけだが、単位取得や試験、アルバイト、女性たちとのデートなど様々な出来事が待ち構えており、島は大学最後の青春を謳歌すべく奮闘する。学ランで試験に挑んだり、学生運動で授業が受けられなかったりと、約50年前のキャンパスライフが当時を経験した作者の視点でリアルに描かれている。また、女性たちと次々と浮名を流すなど、現在の島耕作に通じるジゴロっぷりにも注目したい。


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