就活に奔走中です!オススメ漫画5選62 Pt.

社会へ出ようとする若者が直面する最初の高い壁=就活。自分の価値を測られるシビアな経験の連続に、疲弊する人も多いだろう。内定を勝ち取るために奔走する就活戦線を描いた作品をピックアップ。人生を左右する経験だけに、ドラマチックで読ませる作品ばかりだ。

作成日時:2019-06-14 15:00 執筆者:マンガペディア公式

就活に奔走中です!オススメ漫画5選

出典:集英社


『銀のアンカー』

『銀のアンカー』

出典:集英社

凄腕ヘッドハンターが、進路に迷う就活中の大学生を導く本格就活漫画。ヘッドハンター・白川義彦は、アメリカで多大な実績を残し、日本に帰国する。そして、就職活動に行き詰まった大学生・田中雄一郎、北沢千夏らと偶然出会い、就活のアドバイスを無償ですることになる。そんな白川には、日本経済界を視野に入れた大きな目的があった。企業の採用担当側だった白川が示す自己分析やエントリーシート、面接といった就活攻略法を通して、現在の経済界の現状が浮かび上がる。

本作の作者は、『ドラゴン桜』で受験におけるシビアな闘いを描いて大きな反響を呼んだ三田紀房。本作でも、鋭くも厳しすぎる指摘や叱責が、主人公・白川から就活生たちに向かってバシバシと飛ぶ。とはいえ、彼は、アメリカでヘッドハンターとしてキャリアを積んだ人物だ。辛辣な言葉にも、明確かつ的確な理由が伴っている。白川は、彼が通った後には草一本生えないという意味の「草刈り機」の異名を持つ凄腕で、いわば人材を発掘して活かすプロ。そんな彼が、一介の大学生である田中や千夏らを導いていくのだから、現役の就活生にも役立つ実践的な就活漫画となっていることは間違いないだろう。一方で、日本の経済界の未来を見据えた白川の動向は、すでに社会に出た者にとっても気になるところだ。


『花咲さんの就活日記』

『花咲さんの就活日記』

出典:小学館

売れない女性漫画家が、就職と漫画の間で揺れ動くヒューマンドラマ。主人公・花咲さくらは、かつては連載も持つ漫画家だった。しかし、編集者と折り合わず、31歳にして無職に。出版社に自ら漫画を売り込んでもうまくいかず、彼氏もおらず、貯金も底をつきそうな崖っぷち状態となる。生活のためと割り切り、漫画の道を諦めて就活を始めようとするが、こちらもうまくいかない。夢を仕事にしたらすべてがうまくいくわけではない、リアルな人生が綴られる。

就職活動には「やりたい仕事に就くために臨む」というイメージもあるが、本作は真逆だ。主人公の花咲は、夢だった漫画家になったが、大手月刊誌での連載という大チャンスをわずか1年で自らふいにしてしまった過去を持つ。自分の描きたいものを担当編集者に捻じ曲げられていくことに耐えられず、「他の雑誌で描く」と決別するが、その後は鳴かず飛ばず。ついには、自ら飛び出した出版社に「また描かせてほしい」と泣きつくも玉砕してしまう。貯金はたった13万円となり、就活を始めることに。しかし、漫画への断ちがたい思いから面接をすっぽかしたりと、就活は迷走状態へ。夢と現実の狭間で迷う人は身につまされるかもしれない。


『ホウキにまたがる就活戦争』

『ホウキにまたがる就活戦争』

出典:集英社

魔法使いの少女が就職活動に奮闘する異世界ファンタジー。主人公・ニコは、魔法使いならば誰もが憧れる“お城のお抱え魔法使い”になることを目指して就職活動中だ。しかし時代は、不景気による就職大氷河期。ただでさえ厳しい状況なのに、極度なあがり症でもあるため、就職試験で実力を発揮することができず連戦連敗だった。そんな時、超名門・エイシャ城が魔法使い募集をかける。ニコは、トラブルに見舞われながらも就職を目指す。

「剣と魔法の異世界」のファンタジー世界の住人である魔法使いも、就職活動には苦労しているようだ。主人公・ニコも例に漏れずで、魔法学校を卒業するも魔法使いとしては就職できず、皿洗いのバイトから抜け出せずにいた。しかも、就職率は下降するばかり。ニコは、自分を魔法学校へ進学させるために多額の借金を抱え、働きずめの家族を救うためにも就職を決めたいが、人見知りが強すぎて試験を突破できない。そこへ、世界でも1、2を争う広大な国土を抱える大国・エイシャ城が、10年ぶりに魔法使いを募集するとの知らせが届く。名門城だけあって給料は破格だが、求人倍率も1万倍と伝説級だ。実はニコには、本気を出せば世界でも5人しかいないといわれるドラゴンの召喚ができる実力があり、人生一発逆転を狙って難関の就職試験に挑む。


『はぴナビ!』

『はぴナビ!』

出典:講談社

マスコミへの就職を目指す女子大生の就活ライフ漫画。千晴は、出版社への就職を目指して就活をスタートさせた大学3年生。学内で開かれた、人気の就職対策講座「マスコミ勉強会(マス勉)」の選考会を突破するも、肝心の志望動機が見つからず早くも挫折気味だ。しかし、サークルやマス勉の仲間たちと一緒に、恋愛も人生もハッピーになることを目指し、悩みながらも就活を乗り越えようとしていく。原案は石田衣良の小説『シューカツ!』。

千晴は、小さな頃から本が大好きで、出版社への就職を目指している。難関といわれるマスコミ業界の内定を手にするため、大学のマスコミ勉強会(マス勉)の受講を決意する。このマス勉は、毎年かなりの実績をあげていることで有名だ。彼女が所属するサークルの先輩も、マス勉を受講して見事出版社への就職を勝ち取った。しかし、受講生に与えられる課題は「自分の長所を100個あげろ」等となかなかに厳しい。千晴は、テレビ局でのインターシップや出版社のOB訪問を実施するなど、就活生の基本を乗り越えつつ働くことの意味を考えていく。就活への不安や苦しさを仲間と愚痴り合ったり、時には恋にも悩んだりする彼女の姿はとてもリアル。等身大の女子大生のキャンパス+就活ライフは共感を呼ぶだろう。


『サツリクルート』

『サツリクルート』

出典:小学館

四大財閥が社会を支配する日本が舞台で、不採用=即死亡という就活デスゲームが展開されていく異色のサスペンス漫画。主人公の慶王大学生・蓼丸カズヤは、蓼丸財閥の御曹司だったが、父が派閥争いに敗れ失脚。再び支配者の座に返り咲くために、悪魔・アガリと契約を結び就活を始める。それは、悪魔からある能力を授かる代わりに、就活で不採用になったら即死亡という危険なデスゲームに挑むことを意味していた。悪魔たちの意図により、能力を与えられた就活生の命をかけた就活×異能力バトルが展開される。

不採用の通知は、就活生にとって最もつらい知らせだ。しかし、本作においてはそれ以上の意味を持つ。主人公・カズヤが悪魔のアガリと結んだ契約は「就活不採用=死」。その代わりに、カズヤには「消去(デリート)」という能力が授けられた。これを使えば、自身の直前の発言とそれにまつわる周囲の人の記憶を消去できる。カズヤは、手に入れた消去能力を駆使し、企業の採用面接官とのやり取りを切り抜け、厳しい就活戦線の中で採用通知を獲得し続けていく。しかし、悪魔と契約を交わしているのは彼だけではない。それぞれの就活生が、「過剰反応」や「立場交換」といった異なる能力を隠し持ち、就職試験の場で命をかけた手に汗にぎる心理戦を展開する。悪魔たちの隠された意図も次第に明らかとなっていき、物語の行方に大きな影を投げかける。


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